S6傘玉面のミコトです。全てをお話します。傘玉面(ユキヒ/ホノカA/カナヱ)+巫鏡杯本選レポート

こんにちは、ジーコです。

ついに巫鏡杯の本選が終わりましたね。皆さま、対戦はご覧になりましたか?この記事を読んだあとでも構いませんので、まだの方はぜひともご覧になってください。

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1時間16分~2時間14分ぐらいに、私の試合が配信されています。これから見る方もいると思うので、勝敗のネタバレはここでは伏せますが、見てくださると嬉しいです。

この記事では、はじめに傘玉面の三つの組み合わせの具体的な構築について説明したあと、本選のレポートを書かれています。どれも世界で三本の指には入るんじゃないかと思えるぐらいには練習した組み合わせです。最後まで読んでいただけるとありがたいです。

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それでは、三拾一捨という観点からみたときの傘玉面の強みからお話したいと思います。

1. 三拾一捨における傘玉面の強み

1-1. BANが一貫している

カナヱを見たら即BAN、というのが個人的に最もオススメできるポイントです。BAN基準が一貫しているということは、BANによるじゃんけんが発生せず、安定して戦えるということです。したがって、検討の難易度が下がります。

カナヱを即BANする理由は、傘玉の戦い方にあります
傘玉の主な打点は『桜花眩く輝かん』か『ゆらりび』のどちらかです。しかし、前者は終幕に間に合う速さは出せません。後者についても、間合い0を踏むには相応のリソースが要求され、間合い0でオーラ5を構えていれば『ふくみばり』『ゆらりび』まではオーラ受け出来るので、火力が足りません。

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ロングゲームで映える切札たち

雲行きが怪しいように思われるかもしれませんが、ここから挽回します。ブラウザバックはせずに、もう少しだけお付き合いください。

1-2. 攻撃/防御のバランスが良い

ユキヒは『ひきあし/もぐりこみ』『くるりみ』『かさまわし』と便利な防御系のカードを沢山持っています。しかし、ユキヒ単体では主張が弱いという欠点があります

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ユキヒには軽くて優秀な対応札が揃っています

対して、ホノカAやカナヱは主張はとても強いですが、ステップ対応がなかったり対応札のクセが強かったりと、メタられやすい側面も持っています

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もちろん、弱くはないのですが……

したがって、ホノカAやカナヱの横にユキヒを添えることで、主張の強さと小回りの利きやすさを兼ね備えた構築を組むことが可能になります

ステップ対応があると『一閃』『Shield Charge』『風雷撃』といった強力な単間合いの攻撃を避けられるので、特定のメガミに対して強く立ち回れます。

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ステップ対応で避けたい攻撃たち

また、オーラを増やす対応があると『律動弧戟』『スカーレットイマジン』『ふたり震える手を取ろう』などの連続攻撃に強くなります。

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オーラを増やす系の対応が欲しくなる切札

ちなみに、ホノカAとカナヱが組み合わさった場合ですが、この場合は通常札は『桜花のお守り』、強力な切札は『あたらよちよに』と分業体制で打ち消し対応を構えられるので、意外と耐えてくれます。

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これらで首の皮一枚を繋ぎましょう

というか、玉面が返ってきたら耐えきることは考えずに、主張で殴りつけたほうが強いです。やはりグーパンは世界を救う。

……他にもシナジーはたくさんありますが、細かい話に枝分かれしてしまうので一旦ここまでにしておきます。
要は、シナジーが強いことで、カナヱ以外の幅広い相手に対して五分以上の桜花決闘を仕掛けられるということです

1-3. 戦える間合いが広い

間合いの広さだけなら、ユキヒは一柱で条件を満たしていると言えます。しかし、"環境レベルで"という枕詞が付いた場合に成立する傘Xは以外に少ないのではないかと思います。

傘玉の場合、近距離なら『二人震える手を取ろう』と『ゆらりび』、中距離なら『しこみび/ねこだまし』と『桜花眩く輝かん』といった具合で戦うことができます。しかも、どちらも適切な構築をぶつけることができれば一線級です。

傘面の場合、近距離なら『残光』と『ゆらりび』、中距離なら黄幕『はらりゆき』(詳細は後述)といった具合で戦法を変えられます。また、火力が低い相手なら終幕という選択肢もとれます。

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傘玉面のメイン火力

こんな感じで、ホノカAをやカナヱの変則的な戦い方とユキヒの傘の開閉を組み合わせることで、広範囲の間合いをカバーして戦うことが可能になっています

それでは、次に具体的な構築の話に入っていきたいと思います。

2. 具体的な構築

これから具体的な構築について解説していくのですが、イメージを簡単にするために仮想敵なども交えられたら良いな、と思っています
基本的には、私がよく使う順番で紹介する予定です。主観による評価ですが、強度の目安にしてください。

三つの組み合わせの話になるので、どうしても長文になってしまいますが、どうか最後までお付き合いください。

2-1. 傘玉(ユキヒ/ホノカA)

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S6-2直後(『封殺』が禁止される以前)に最も返されることの多かった二柱です。特徴として、

ゆらりび』というワンショット寄りの攻撃手段と『桜花眩く輝かん』とテンポリードを重視した攻撃手段を使い分けられるので、幅広い相手と五分以上で戦うことが出来る。
『ふりはらい/たぐりよせ』『かさまわし』『えんむすび』でリソースを保持しながら『桜花眩く輝かん』を使用できるので、他のX玉と比べても桜花ルートが回しやすい。
くるりみ』『四季はまた廻り来る』でオーラを厚く構えられるので、上述の連続攻撃への耐性が高い。また、『ひきあし/もぐりこみ』のおかげでホノカAが苦手とする単間合いの攻撃にも強い。

といったものが挙げられます。
弱点は打点をとるのに時間がかかることで、7~8T程度のタイムリミットのある終幕や、『フルバースト』『奏流し』を連発して『久遠ノ花』で蓋をする銃笛といった相手には基本的に勝てません。

二柱の紹介はこのぐらいにして、以降は具体的な構築を解説します。

2-1-1. 桜花構築(間合い2)

しこみばり/ふくみばり、ふりはらい/たぐりよせ,かさまわし、ひきあし/もぐりこみ、えんむすび、桜の双剣、桜吹雪
くるりみ、ひとり目覚めて(→桜花眩く輝かん)、四季はまた廻り来る

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仮想敵:トコヨ、サリヤ、ミズキなど、『ゆらりび』を打ち消す対応切札を持っており、かつ間合い2に収束することが予想される相手。あるいは、薙Xや鏡Xなどの『ひきあし/もぐりこみ』『くるりみ』『四季はまた廻り来る』などで相手のリーサルを十分に耐えることができる相手。

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打ち消し対応→桜花だ!!

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1/2からライフを守るやつ→桜花だ!!

『かさまわし』のリソース維持能力を活かして『桜花眩く輝かん』を使用して再起させ、相手の攻撃をなるべくオーラで受けることでライフリードを広げていきます
そして、最後の相手の連続攻撃を『えんむすび』や『たぐりよせ』で可能な限り相手の嫌な間合いに移動して、『桜花眩く輝かん』と同時並行で構えることの出来る『ひきあし/もぐりこみ』『くるりみ』『四季はまた廻り来る』を用いて相手の連続攻撃を耐えきって圧殺します

確定枠は『ふりはらい/たぐりよせ』『かさまわし』『ひきあし/もぐりこみ』『えんむすび』『桜花眩く輝かん』『四季はまた廻り来る』の6枚で、残りの4枚は相手に合わせてカスタマイズしても大丈夫です。

例えば、オーラ圧が少ない扇Xなどが相手であれば、『くるりみ』の枠に『この旗の名の下に』や『はらりゆき』を入れてもいいでしょう。
『指揮』は今は禁止カードに指定されていますが、どうせ『はらりゆき』でも3回以上振ることはないので、傘を閉じていてもダメ押しに使える『この旗の名の下に』で良いと思います。

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この構築の偉いところは、対応札を厚く構えながら『桜花眩く輝かん』による強力な攻撃を使用できることで、対応が切札に多いことから下振れが発生しづらいことです

対して、欠点は『ふりはらい/たぐりよせ』が傘を閉じているとき、『えんむすび』が傘を開いているときに引きたいカードで、常に『かさまわし』と『ひきあし/もぐりこみ』を手札に抱えていると、傘の開閉と噛み合わないカードを山札から引いてしまうことです
個人的な感覚としては、ライフを1点守れたりするのであれば軽率に『ひきあし/もぐりこみ』は切ってもいいのかな、と思ったりはします。そのすれば、空いた手札の枠に『ふりはらい/たぐりよせ』や『えんむすび』をキープできますからね。

Tips1:傘玉の桜花の偉いポインツ

このTipsでは、ユキヒのカードと『桜花眩く輝かん』がいかに相性が良いかを語りたいと思います。

①初手2宿し→『ひとり目覚めて』→『かさまわし』
『ひとり目覚めて』で作ったダストを『かさまわし』で回収することが出来ます。返しに相手が纏いを怠った場合、さらに次のターンでも『かさまわし』でダストを回収できます。

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雑に強いと自ー己のなかで話題

また、1,2T目に傘の開閉を行うと3T目には傘を閉じた状態でターンが回ってくるので『しこみばり/ふくみばり』なども問題なく振れます。

この動きの偉いところは前進拒否力にあります。こちらが前進しないということは、相手は攻撃を振るために他の攻撃札を伏せるようになるので、ダストが散らかりにくくなり、『桜花眩く輝かん』を構えやすくなります。

もしもマリガンが下ぶれて1T目に『かさまわし』を引けなかった場合は、初手1宿しから敢えて傘を開いて手番を返し、次のターンにもう1宿しから『ひとり目覚めて』を使用し、1纏いと『かさまわし』でダストを回収しましょう

②間合い5で『ふりはらい』で『衝音晶』ケア
0/2の『桜花眩く輝かん』には、対応でダストを枯らされたときに【攻撃後】効果で『桜花眩く輝かん』の上に桜花結晶を乗せられなくなってしまうという弱点があります
具体的には、ダスト→1→間合いの対応(俗に言う、後ろステップ対応ですね)や、『衝音晶』『癇癪玉』などの付与/対応のカードです。ちなみに『ひきあし』もこれに該当します。なっ?傘玉って偉いだろ?

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特に、0/2の『桜花眩く輝かん』を打つターンは『標をたどり』からダスト0の状態になっていることが多く、それらの対応のケアが面倒な場合が多いです。
そこに対するアンサーが『ふりはらい』ということになります。間合い5ダスト0で『ふりはらい』を使用することで、間合い4ダスト2の盤面になるので、ステップ対応や付与/対応をケアしながら『桜花眩く輝かん』を使用して強化することができます

また、リソース損が目立つので滅多にやりませんが、間合い6などで『ふりはらい』を振れないときは、『えんむすび』を展開するという方法もあります
選択肢として頭に入れておくと、一巡目の動きの幅が広がると思いますよ。

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我ら、『衝音晶』をケアし隊!!

③間合い2で『ふりはらい』→『桜花眩く輝かん』
②で活躍した『ふりはらい』ですが、間合い2に収束してからお荷物になるかと言われれば、そんなことはありません。『桜花眩く輝かん』を打つには基本的に1離脱が必要になるのですが、『ふりはらい』を使うと1離脱にオーラ1点が付いてきます
また、「次のターンが返ってきたらリーサルが取れる」という場面で間合い0~1に移動するといった使い方もできるので、本当に偉いって感じです。

ちなみに、相手の間合い3で振ってくる『桜花眩く輝かん』には、『もぐりこみ』が非常に偉いです。デッキスロットの都合で構築に入れなかった場合でも、『かさまわし』以外にも手札を構えて『もぐりこみ』のフリをしてケアを強要するといいでしょう。

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なっ?傘玉って偉いやろ?

④傘を開いて間合い2で『えんむすび』→『桜花眩く輝かん』
③の話とも重なりますが、傘を開いた状態の『えんむすび』は、手番終了時に傘を閉じることで【展開時】と【破棄時】で2回も間合い2→3に移動できるので2倍偉いです

『ふりはらい/たぐりよせ』と同様、リーサルの直前のターンにはこのカードを使って上手いこと間合いを調整できると◎です。

ただ、対応で『くるりみ』を使用すると傘開閉がズレて『えんむすび』の【破棄時】効果で移動する方向もズレてしまうので、終盤は少し取り扱いに気をつけましょう

⑤『かさまわし』の前後で『桜花眩く輝かん』の再起のタイミングを選べる
傘の開閉および『かさまわし』の効果処理と『桜花眩く輝かん』の再起のタイミングが両方とも終了フェイズであることを利用します。
つまり、『かさまわし』の効果処理の前後で都合の良い方で『桜花眩く輝かん』を再起させることができます

具体的によくある動きは、

『かさまわし』で自分のオーラを5にしてから『桜花眩く輝かん』を再起させる。
ダスト5で『桜花眩く輝かん』を再起させてから『かさまわし』でダスト→1→オーラの処理を行う。

の二点です。『えんむすび』の【展開時】効果なども意識すると、すごくダストの調整が効くので覚えておくと良いです。

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傘玉の桜花のココがすごい!(CV:ロロノア・ゾロ)

2-1-2. 桜花構築(間合い5~6)

しこみばり/ふくみばり、ふりはらい/たぐりよせ、しこみび/ねこだまし、かさまわし、ひきあし/もぐりこみ、桜の双剣、桜の翅
くるりみ/ひとり目覚めて(→桜花眩く輝かん)/四季はまた廻り来る

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仮想敵:炎戦(ヒミカA/オボロA)、鎚勾(ハガネ/ホノカA)などの遠心撃が厄介な鎚X対面。

山札から引いた『ふりはらい』『ひきあし』『桜の翅』を使って後退しながら、毎ターンに間合い5まで戻って『桜花眩く輝かん』を使い続ける構築です
手札には『しこみび/ねこだまし』『かさまわし』を維持することになるので、後退札を引いたら即打ちしましょう。

普通は後退することと相手の攻撃をオーラ受けすることは両立しないのですが、上述の後退札によるオーラの節約と『しこみび/ねこだまし』と『かさまわし』による化け物的なリソース回収力がその動きを可能にします

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引いたら即打ちがオススメです。

特に、炎戦対面だと設置からの『鋼糸』や『熊介』もケアできるので、非常に合理的です。

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間合い5にいることで勝手にケアできる攻撃

『しこみび/ねこだまし』に『誘導』を切られた場合はオーラ5の上から『炎天・紅緋弥香』がライフに通らなくなるので無理して後退する必要がなくなります。また、『フルバースト』を打たれた場合は返しに後退をする必要がないので、山札から引いた『しこみばり/ふくみばり』や『桜の双剣』を振ってライフを取り返すことが出来ます。

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全ての動きに回答を持てる強み

『桜吹雪』は【攻撃後】効果で前に動いてしまうので、この構築をするなら入れないほうが強いです。対して、『桜の双剣』は2/1付きの1纏いですし『影の両手』は絶対ダスト作るウーマンなのでほぼ確実に入ります。

また、後退する能力を上げたい場合は『えんむすび』を採用してもいいです。私の場合は、『えんむすび』を伏せて後退しないと間合い5に着地できない場面が多かったのであまり入れなくなりました。入れ替え枠が『しこみばり/ふくみばり』ぐらいしか残って無さそうなのもマイナスポイントですね~。

切札枠も『くるりみ』の枠は実は何でも良いのですが、後退をする都合からほとんど宿しを行う余裕は無いので、変える必要もないかなあ、といった感じです。

2-1-3. 震えるゆらりび構築

しこみばり/ふくみばり、ふりはらい/たぐりよせ、ふりまわし/つきさし、桜の双剣、桜吹雪、桜の翅、追い風
ゆらりび、ふたり震える手を取ろう、満天の花道で

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仮想敵:決死が厄介な刀X、間合い0~1に移動する手段があり『桜花眩く輝かん』では分が悪い傘Xや嵐X、逆に『桜花眩く輝かん』を軸にした爪玉などの玉X。

『ふたり震える手を取ろう』でオーラ軽減対応を、『追い風』で後ろステップ対応をケアして『ゆらりび』を確実にライフに通すことでリーサルを狙う構築です

この構築を組む上で意識するべき点は二つあると思っていて、一つはリーサルラインに持っていく方法、二つ目は用意する対応札の量です

この構築例は最も前者に意識を寄せたものです。
一巡目に『しこみばり』『ふりはらい』『桜の双剣』『桜吹雪』『ひとり目覚めて』を用いて1~2点、あとは『つきさし』や再構成なども交えて手なりで相手のライフを削って、最後は『ふたり震える手を取ろう』からの『ゆらりび』で5~6点のリーサルを狙います

『桜の翅』と『追い風』は実は入れなくてもコンセプトは成立するのですが、前者は『双葉鏡の祟り神』などの通常札を打ち消す対応を挟ませないという点で『ふりはらい/たぐりよせ』よりも間合い0に潜る手段として優れています。
『追い風』についても、後ろステップ対応がない相手には一見すると不要かもしれませんが、『指揮』が禁止された今は貴重な自分のオーラを空ける札ですし、相手に間合い5~6まで下がられた場合でも『ゆらりび』を当てに行きやすくなるので、個人的にはほぼ確定枠だと思います。

『満天の花道で』は間合い2ダスト0で『たぐりよせ』を使うことで発生する3つのダストを吸い上げて、クリンチするために使用します。
相手によっては、ここから『つきさし』を当ててライフを減らして、次のターンに『満天の花道で』によって増えたフレアからリーサルを取りに行くこともできます。
使い所を逃した場合でも、これ1枚からオーラを0にして『ふたり震える手を取ろう』から宿して『ゆらりび』でリーサルに繋げることもできます。もちろん、代わりに『四季はまた廻り来る』などを入れてもコンセプトは成立しますが、主張を強めたい場合は『満天の花道で』一択でしょう。

以上の話を整理すると、確定枠は『ふりはらい/たぐりよせ』『桜の翅』『追い風』『ゆらりび』『ふたり震える手を取ろう』の5枚です。個人的には『ふりまわし/つきさし』もほぼ確定枠だと思いますが、残りは相手に合わせて攻撃/防御のバランスを配分しましょう。

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2-1-4. テンポはらりゆき構築

しこみばり/ふくみばり、しこみび/ねこだまし、ふりはらい/たぐりよせ、かさまわし、ふりまわし/つきさし、桜の双剣、桜吹雪
はらりゆき、くるりみ、四季はまた廻り来る

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仮想敵:チカゲやコルヌなど、複雑な戦法を取るのが難しそうなメガミが相手の場合。

ユキヒの相性差でゴリ押すための構築です。山札から引いた攻撃札をひたすらツモ切りして『かさまわし』でリソースを補充し、『くるりみ』と『四季はまた廻り来る』を使って致命傷を避けてテンポを取り続けましょう。

コツとしては、『しこみび/ねこだまし』にあまりこだわりすぎないことだと思います。基本的に集中力は前進と離脱と纏いに回し、傘の開閉で攻撃以外に費やすリソースを減らせるように動きましょう。

ちなみに、構築としてはフェアデッキ寄りなので最終手段ぐらいに思っていたほうが良いです。ぶっちゃけ『守護霊式』がない分、傘旗よりちょっと弱いかもレベルなので。

2-1-5. アドリブゆらりび構築

しこみばり/ふくみばり、しこみび/ねこだまし、ふりはらい/たぐりよせ、かさまわし、桜の双剣、桜吹雪、桜花のお守り
ゆらりび、ひとり目覚めて、四季はまた廻り来る

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仮想敵:銃鏡などの、『桜花眩く輝かん』や『ふたり震える手を取ろう』では間に合わない、こちらも気合で速度を出さないと勝てない銃X。

対銃X決戦兵器です気合で間合い0を踏んで『ゆらりび』をライフに通します
まずは一巡目の3T目に『しこみばり/ふくみばり』『しこみび/ねこだまし』『桜の双剣』でライフを1~2点取ります。大体このへんで『フルバースト』やヒミカの連続攻撃によってオーラが減っているはずなので『かさまわし』や『桜の双剣』で補充できるはずです。

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オーラ受けを咎めるために、3/1→2/1→1/1の順番がおすすめです。

二巡目以降は、1T先の未来を見ながら傘の開閉を調節し、2/1や3/1をチマチマライフに通していきます。また、2/1をオーラ受けすると相手のオーラが1になる瞬間が来るはずなので、そのときは『ひとり目覚めて』から1/1をライフに通します

そんなこんなで、5~6T目ぐらいには『ゆらりび』の圧が出始めるはずなので傘は開きっぱなしにします。それ以降は、流れで出来た『ふたり震える手を取ろう』か『旧き虚ろを渡りゆく』を使うことも検討しながら、相手よりも先にリーサルを仕掛けに行きます。

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必ずしもこれらを使わないと勝てないわけではないので、場況を見てよく考えましょう。

大事なのは相手の対応札のケアを切ることです。『双葉鏡の祟り神』や『Omega-Burst』のケアをいちいち気にしていたら何もできないので、それらが実際に見えるまではノーケアでぶっぱしましょう。
マジレスすると、これらが入っている場合は相手の打点も落ちてロングゲームになるはずなので、『ふたり震える手を取ろう』や『旧き虚ろを渡りゆく』からリーサルを取る方針にシフトしましょう

うまく言語化できていないのが惜しいですが、序盤に『しこみび/ねこだまし』と『かさまわし』と『桜の双剣』で虚空から3オーラ捻出できるので、意外とオーラを補充しながら、手札の攻撃札を伏せることなく殴り返すことができます

銃騎が相手の場合は、銃騎は軽減対応がないことから1/2をライフに通しやすいので『ふたり震える手を取ろう』のサポートとして『追い風』を採用する動機が強くなります
入れ替え枠としては『桜吹雪』が第一候補だと思います。理由としては、【攻撃後】効果の後退が『ゆらりび』と相性が悪いことや、適正距離に6が含まれていないために一巡目に振れない場面が多いことが挙げられます。

『つきさし』は相手にフレアだけを与えてしまうことになるので、死に筋の増加を引き起こしがちです。正直、道中の3/1や2/1がライフに通っていれば『ゆらりび』でのリーサル圏内に入っていることが多いので、個人的には不要だと思っています。

2-2. 傘面(ユキヒ/カナヱ)

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次に解説するのは傘面です。
傘面は、『断行』と『かさまわし』を使った終幕がいちばん有名だと思いますが、結論から言うと私はあまり終幕の構築は使いません。理由は、傘面のビートダウンが実は普通に強いからです。

というわけで、これからの傘面の記事では5つの構築を紹介しますが、そのうちの4つはビートダウンでの勝利を目指した構築です。ほとんどが私とごくごく少数の練習相手にしか見せていない構築なので、一番驚かせられるのかなあ、と思っていますw

それでは、具体的な構築の話を始めましょう。

2-2-1. 後出し紫5ビート

しこみばり/ふくみばり、ふりはらい/たぐりよせ、かさまわし、空想、脚本化、演出化、断行
ゆらりび、くるりみ、はらからのあまつそら

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仮想敵:『演出化』でオーラを剥がして『残光』『たぐりよせ』からの『ゆらりび』をライフに通しにいける相手全般。特に、薙嵐や薙鏡といった薙X

私が傘面のなかで一番強いと思っている構築です。
幕については、赤3→紫5(→赤3)と進めますつまり、紫5でのビートダウンです

構想については、1~3T目に脚本化で『明転』を立てて達成して、4~5T目に『断行』から『鼓動』を達成するのが一番無難だと思いますまた、紫5→赤3のダメ押しには『桜飛沫(裏)』と『ゆらりび』の組み合わせが使いやすいです

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白2→赤3→紫5→赤3で達成する構想

一応、3T目に全力化『断行』で『明転』を使い回して『かさまわし』の効果を使って素早く幕を進めることも出来ますが、3~4T目は場合によっては間合い4~6で折衝することも多く『しこみばり』を振りたい場面もそこそこあるので、無理して紫5への到達を急ぐ必要はないと思います

紫5に到達してからは、『空想』で少しずつライフ打点を稼ぎながら、毎ターン『かさまわし』を使ってフレアを増やしていきます。このときに『断行』で纏い+宿しを行うとより早くフレアを貯めることが出来ます。
本来であれば、間合い2の折衝になったら傘を開きっぱなしにして『つきさし』の圧力を出すのがセオリーですが、傘面の場合は『空想』でライフを取れることから『つきさし』を採用する必要がなくなります
そのため、くるりみ』を対応札としても『ゆらりび』に繋げる奇襲札としても使うことが出来ます

また、このときに非常に活躍するのが、2/2の『演出化』です。これをオーラ受けする場合は『たぐりよせ』からの『ゆらりび』が裏目として立ちはだかりますし、ライフ受けする場合は後述しますが『はらからのあまつそら』から蓋をする動きに繋げられます。

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間合い2で振れる3/1と2/2は強い

『かさまわし』によるリソース差は桜花決闘が長くなるほど大きくなっていくので、無理してリーサルを狙いに行く必要はありません

そして、こんな感じで桜花決闘が長引くと、お互いのライフがじりじり削れたまま、こちらのフレアが潤沢な状況になっているはずです。この状況で役立つのが『はらからのあまつそら』です
ここから取る選択肢は、大きく分けて二つです

①『残光』や『ねこだまし』を持ってきて『ゆらりび』と合わせてリーサルを取る
『残光』で相手の手札の後ろステップ対応を取り除いて『ゆらりび』を当てたり『ゆらりび』でオーラ0になった相手に『ねこだまし』をライフに通していきます。
このとき、『脚本化』で『桜飛沫(裏)』をセットしておくと赤幕の1点もリーサルに乗せられるので強力です

この動きの強いところは『かさまわし』の「リーサル時に手札を圧迫するゴミになる」という欠点を無視できるという点です。『はらからのあまつそら』を使ったビートダウン自体があまり知られていないので、警戒され辛いというのも利点かなあ、と思います。

……と思っていたら、巫鏡杯の準決勝第二試合でますたーさんが使われてましたねw

およそ3時間17分~4時間3分ぐらいの間の試合で『はらからのあまつそら』が使われているので、具体的な動き方を動画で見てみたい方はどうぞ。

www.youtube.com

ちなみに、持ってくる切札は間合い0でも振れる『あたらよちよに』でほぼ確定です。火力過剰で返しのターンも安全である確信が持てるのであれば、『ゆらりび』に繋げるための『たぐりよせ』を切札で打ち消されたときのために『はらりゆき』などにしてもいいと思います。

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ゴリ押しに寄与してくれるカードたち

②『残光』や『ひきあし/もぐりこみ』を持ってきて、完封する。
ゆらりび』をケアするために『演出化』をライフで受けた相手には、こちらの動きを狙っていきます。相手のライフを1にすることなどで「次が相手のラストターンである」という状況を作り、それを耐えきることに全力を注ぎます
よくあるのは、「傘を開いて手番を返し、次のターンに『くるりみ』で傘を閉じて『ゆらりび』からの『桜飛沫(裏)』達成で赤幕バーンでとどめ」という動きです。

持ってくる通常札の選び方ですが、無駄なリソースを与えない『ひきあし/もぐりこみ』の方が"上手く刺せれば"強いです。ですが、相手の攻撃の適正距離が広かったり対応不可(通常札)が付いている場合は、仕方ないので『残光』を持ってきましょう

使ってみると分かるのですが、『ゆらりび』が当たる相手には本当に強いです。『はらからのあまつそら』が特殊なカードなので慣れは必要ですが、うまく噛み合った時の気持ちよさも最高なので、ぜひ試してください!

2-2-2. 黄幕はらりゆき

しこみばり/ふくみばり、ふりはらい/たぐりよせ、かさまわし、ひきあし/もぐりこみ、空想、脚本化、演出化
はらりゆき、くるりみ、あたらよちよに

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仮想敵:トコヨ、サリヤ、ミズキといった『ゆらりび』を打ち消す対応切札を持っているメガミ。または、刀鏡など『ひきあし/もぐりこみ』『くるりみ』『あたらよちよに』を常にフルセットで抱えておきたい刀X。

5ヶ月前ぐらいに思いついた、黄幕『はらりゆき』構築がこれです。すごい大雑把に言うと「ユキヒに足りない2/2や3/2を、黄幕に行くことで作ろう」というIQ3みたいな思いつきから作られています

幕は緑2→紫4→黄4(→赤3)へと進めます
具体的な構想については、1~3T目が『位置取り』、4~5T目が『鼓動』、6T目~が『明転(裏)』といった具合です状況次第では、黄4→赤3を『桜飛沫』で達成して1点バーンを飛ばしたりもします

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白2→緑2→紫4→黄4→赤3で達成する構想

『鼓動』については『しこみばり』が構想を達成するうえで非常に役立ちます。3/1をオーラ受けされた場合は『桜飛沫』をセットすることで1T早く紫4に着地することも出来るので、『脚本化』は『しこみばり』のあとに振るようにしましょう。
その場合は黄4→赤3で『桜飛沫』を使えなくなってしまいますが、3/1をオーラ受けした次点で紫4の『演出化』か黄4の適当な攻撃札がライフに通るはずなので最終的な打点は変わらないはずです。

もちろん、『はらりゆき』も3/1なので、同じような使い方で構想を進めることも出来ます。しかし、3/1よりも3/2のほうが強いうえに、フレアがあることで後の『ゆらりび』を警戒してくれる可能性も上がるので、間合い2~3に着地されたとき以外は黄幕に到達するまで振らないほうが強いです

『明転(裏)』の達成ですが、はっきり言ってこちらは結構上振れや下振れが激しいです。というのも、ここを達成するためには『かさまわし』と『空想』や『ふりはらい/たぐりよせ』の効果を使うことになります。
しかし、手札に抱えておきたいのは『かさまわし』と『ひきあし/もぐりこみ』の二枚です。したがって、紫4→黄4の移動には『脚本化』も含めた山の巡りに左右されやすいです。

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『明転(裏)』のお供。ドロー力を鍛えましょう。

一応、『くるりみ』と『かさまわし』や、相手が矢印効果を含む攻撃を振ったターンに『ひきあし/もぐりこみ』を使うといった相手の手番に『明転(裏)』を達成する小技もありますが、黄幕に入るためだけにこれらの動きをするのは基本的にめちゃくちゃ弱い行動だと思ってください

引きが下ぶれた場合は2/2『演出化』や2/1『空想』などでお茶を濁しながら、『くるりみ』と『あたらよちよに』の計5フレアから溢れた分は『はらりゆき』にまわしてしまいましょう。
一見攻撃札のスタッツが不足気味に見えますが、『かさまわし』のおかげで手札の攻撃札を伏せずに表で振りやすくなっているので、押され負けることはあまりないと思います。

そのようにゆっくりとゲームが進むなかで、黄幕に入らなくてもリーサルが取れそうだと判断した場合は『桜飛沫』に構想を付け替えて、『あたらよちよに』で達成して赤4に進むといいでしょう。

こんな感じで、どこかしらで対応札を十分に構えたまま黄幕に入ると、相手は2/2や1/2がライフに通る前に決着を付けようとリーサルを仕掛けてくるはずです。
そのような場面で光るのが『ひきあし/もぐりこみ』『くるりみ』『あたらよちよに』の3枚対応体制です。適切な受け方を選んでライフを守り、返しのターンで息絶え絶えの相手からリーサルを取りましょう。

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ステップ、オーラ増強、打ち消しのオードブルや!!

Tips2:黄幕ビートへの所感

これは個人の感想ですが、今の黄幕に求められることって「いかに気持ち悪い動きをせずに黄幕へ動けるか」という点だと思っています
例えば、『無音壁』を展開して『桜飛沫(裏)』を達成したり、『不完全浦波嵐』から『桜飛沫(裏)』を達成して決死に入ったりすると、自然な流れで黄幕に入ってバフを活かすことができます。

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ローリスクハイリターンが板!

『二重奏:弾奏氷瞑』を見たら分かるように、「+0/+1」自体は非常に強力なバフですが、これらの攻撃は相手のオーラを十分に削ってこそ真価を発揮しますつまりは、黄幕に移るために手札の攻撃札を伏せていては本末転倒というわけです

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うまく扱えれば面白いカードだとは思うんですよねー

もう一つの使い方は「自力で達成する気はないけど、相手の動き次第であわよくば黄幕にも行けるぜ」という使い方です。この場合は『鼓動(裏)』や『殺陣(裏)』をセットする場合が多い印象があります。
このとき、『桜飛沫(裏)』をセットしてしまうと、紫4→赤4でダメ押しをしたいときに『桜飛沫』を使用できなくなってしまうので気をつけましょう。

18-7 構想カードを準備する
このように記述された効果を解決する場合、以下の手順を順に行う。
1) 効果によって指定された領域から構想カードを 1 枚選ぶ。
2) すでに<構想>に構想カードがある場合、まず<構想>にある構想カードを表にして<追 加札>に移動し、桜花結晶を<ダスト>に移動させてから構想カードを準備する。
3) 1) にて選んだ構想カードを表か裏の好きな面にして<構想>に置き、<ダスト>か自身の <オーラ>から桜花結晶を 1 つ選び、一番左のマスに置く。<ダスト>にも自身の<オー ラ>にも桜花結晶がない場合、代わりに何も行わない。
出典:『新幕 桜降る代に決闘を』 総合ルール

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構想をセットするだけなら無料なので置き得や!!

これらの話をふまえて、任意の面Xで金幕ルートを開拓したい場合は、自然な流れで黄幕に移ることを意識すると強い構築が組めるのではないかと思います

2-2-3. 終幕

かさまわし、ひきあし/もぐりこみ、えんむすび、空想、脚本化、断行、残光
くるりみ、たまゆらふみ、ほかげきらぼし

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仮想敵:恐怖Xや傘X、兜Xなど、単純に火力のない二柱。正直、そういうメガミを使う人ってカナヱを返してこないイメージがありますが……

おそらく、世間で一番知られていると思われる終幕の構築です。(もしかすると微妙に違うかも)
初めに言っておきますが、私は終幕を過小評価している節があります。理由としては、大会環境の三拾一捨でカナヱを返す場合、終幕を抜けるかは事前に検討されている場合がほとんどのためです。

正直、紫4や紫5、黄4で『空想』や『演出化』を振りながら赤幕のバーンを絡めてビートしている方が手に馴染むんですよね。一応、面Xのハーフミラーの場合は終幕RTAになることもありますが、傘玉面が仮面絶対BANの三柱なので発生しませんし……

特に有名な動きは『断行』から『明転』をセットし、終了フェイズに『かさまわし』で達成する動きでしょうか。『断行』の萎縮から『かさまわし』による全力化行動による裏目の軽減まで、噛み合いが非常に良いのが特徴です。

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正直、ルール更新で対策されないかヒヤヒヤしてます。

前進拒否しながら構想を進められるという点で上記の動きが非常に強力なので、基本的には『かさまわし』と『断行』を手札に抱えることを最優先に動きます。個人的には『断行』を打った次のターンに再構成しても良いレベルだと思っています。

一応、再構成による『鼓動』や『位置取り』による達成も狙えるので『脚本化』を引いたらそれらを狙ってみてもいいと思います。

幕の進め方は、もちろん赤3→紫5→赤3→緑0という最短ルートです
構想については、1~2T目に『脚本化』から『明転』、3~4T目に断行から『明転』、5T目に『脚本化』か『たまゆらふみ』から『桜飛沫(裏)』、6~7目に『断行』から『明転』、8T目に『脚本化』や『たまゆらふみ』から『位置取り(裏)』か『明転(裏)』を狙うのが最速です

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明転だけ摩耗してそう()

『桜飛沫(裏)』には『ほかげきらぼし』、『明転(裏)』には『かさまわし』と適当な矢印効果を使います
最後の構想については、もしも『たまゆらふみ』が使用済で『位置取り(裏)』の構想が残っていた場合は『脚本化』からそちらを狙うことも出来ます。その場合『ほかげきらぼし』によって0フレアで基本動作を1回出来ることを忘れないようにしましょう

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構想ボードの更新によって、終幕にも使われるようになりましたよね。

『残光』は紫5にいるときや、緑0で『明転(裏)』をセットして返しのターンを耐えたいときに使用します。攻撃札を抜くのが定石ですが、『桜花のお守り』『防壁』といった打ち消し対応札が見えた場合は、それらを抜いて『脚本化』を安全に当てに行ったほうが強いです

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撃ち落とし?あれは当たるほうが悪い(失言)

『ひきあし/もぐりこみ』と『えんむすび』は相手の苦手な間合いに移動して延命するためのカードです。ほとんど使うことのないテクニックですが、『えんむすび』の【破棄時】効果と『かさまわし』を合わせることで『断行』から『明転(裏)』を進められることは覚えておくと、どこかで役立つ場面が来るかもしれません

くるりみ』については、『ゆらりび』と派閥が分かれると思っています。ゆらりび』にするメリットとしては、「傘を閉じた状態で使用することで『桜飛沫(裏)』を達成でき、1Tで緑0から終幕できる」「軽率な相手を『たぐりよせ』からお仕置きすることが出来る」などが挙げられます
個人的には、道中で致命傷を避けられるという点から『くるりみ』を採用することが多いです。『明転(裏)』については『くるりみ』がなくても達成できますし、どうしても1Tで緑0を越えたい場合は、前のターンに『えんむすび』を展開して、【破棄時】効果と合わせて『位置取り(裏)』を達成するといったやり方もありますしね。

この構築だと間合い7~8で可能な限り浮くことをイメージしているので『ふりはらい/たぐりよせ』すら採用していません。正直、間合い7~8から前進込みで攻撃が届くような相手だったら最初からユキヒで殴ったほうが強いので終幕しません。

以上を踏まえて、ゆらりび』と『ふりはらい/たぐりよせ』をどうしても入れたい場合は『くるりみ』と『残光』あたりを入れ替えるといいと思います

Tips3:終了フェイズを制すものは終幕を制す

私は傘玉面の強みの40%ぐらいは、「ディスカード以外の終了フェイズの処理はターンプレイヤーが任意の順番で選べる」というルールにあるといっても過言ではないと思っています。

もう少し具体的に述べると、
・ユキヒ…『かさまわし』 の処理
・ホノカA…『桜花眩く輝かん』の再起
・カナヱ…自分と相手の構想の達成/未達成および幕の移動による処理
といった部分で、任意の順番で解決できることが全ての組み合わせにおいてシナジーを発揮しています。

傘玉についてはTips1で述べましたし、玉面については該当する構築で詳説するので、ここでは傘面の小ネタについて小ネタで説明します

マグマ明転かさまわし
まずは、相手の面Xに『明転』をセットして貰います。ここまでは普通の面X。
次に、こちらは『かさまわし』を手札に抱えた状態で『明転』をセットします。ここからがマグマなんです

それでは、ミュージック、スタート!!!

STEP1:矢印効果は使わずに終了フェイズに移行する
STEP2:相手の『明転』を解決、もちろん未達成
STEP3:『かさまわし』を解決
STEP4:自分の『明転』を解決、もちろん達成

「ヤーーー!!!」

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2-2-4. 紫5はらりゆき(対銃X)

しこみばり/ふくみばり、しこみび/ねこだまし、ふりはらい/たぐりよせ、かさまわし、空想、脚本化、断行
はらりゆき、くるりみ、あたらよちよに

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仮想敵:銃騎、銃鏡などの幕が1~2つしか進まないことが予想される銃X。

幕は赤3→紫5と進めます構想は『明転』からの『鼓動』を想定していますが、余計なライフダメージを受けないことが重要なので、盤面を整えるついでに進めるぐらいのイメージで大丈夫です

やることは非常に単純で、基本的に『かさまわし』を手札に抱えながら、傘が閉じているときは殴り、傘を開いたときはしゃがむをひたすら繰り返します
一巡目の連続攻撃はある程度割り切ったうえで『断行』と『しこみび/ねこだまし』『かさまわし』でオーラを即座に構え直して復帰して、それ以上のダメージを受けないようにします。

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『しこみび/ねこだまし』は相手に前進を強要できる点も強いです。

さらに、増えたフレアで『はらりゆき』を振ったり、手札から『しこみばり』『空想』などを使ったりしながら相手のライフを削ります。

これらの動きが上手くいくと、すぐには『くるりみ』と『あたらよちよに』の上から2ショットでリーサルを取れないので、何ターンかの猶予がもらえます
そこから、リーサルを取られるまでに相手のライフをゴリゴリ削って勝つ、というのが大まかな戦い方です。

ヒミカ単体の火力であれば『くるりみ』『かさまわし』でかなり耐えることが出来るので、落ち着いて相方の攻撃札に『あたらよちよに』を切ることができれば、意外と死なずに耐えられます。

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『はらりゆき』を無節操に打つと『あたらよちよに』を構えられなくなるので注意!!

はじめに赤3へ行くのは、「相手がアグロの構築を組んできた場合、幕を進められるのは1~2回程度しかないことをふまえて、確実に赤幕で打点を稼ぐため」「一つ目の構想を達成して空想が2/1になるのは赤3ルートしかないため」という二つの理由からです

『ほかげきらぼし』を入れて紫0 or 緑2→赤2→赤4と幕を進めるパターンもありますが、赤4を踏めるかどうかが安定しなかったり、赤2で『ほかげきらぼし』を打つことと赤3で2/1『空想』でライフを取ることがライフ的にほぼ同じだったりすることを考えた場合、対応札を1枚多く構えられる方が強いと思ったので赤3に進むルートにしています。
あと、『あたらよちよに』も攻撃として振れば1点取れますしね。(2/1をオーラ受けして後ろの1/1もオーラ受け出来るほどのリソースは、相手にない場合が多い)

正直、ここまでやっても火力で押され負けたりと傘面側が不利な場合も多いですが、間合い5~6で攻撃札を振れたり、『マグナムカノン』『ラピッドファイア』から『くるりみ』でライフを守れる分かなりマシなので、平均的な面Xよりはいい勝負になると思います。

ちなみに『残光』は罠です。相手のリーサルは1ターン遅延されるかもしれませんが、『残光』を入れるということは攻撃札を抜いて、手札まで使っていることを考えるとそこまで強くないと思います

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ビートダウンの構築なら、攻撃札の方を入れたくなりがちですね。

2-2-5. 赤幕ほかきらはらりゆき

しこみばり/ふくみばり、しこみび/ねこだまし、ふりはらい/たぐりよせ、かさまわし、空想、脚本化、断行
はらりゆき、くるりみ、ほかげきらぼし

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仮想敵:炎戦(ヒミカA/オボロA)相手に間合い5に張り付いたり、橇X相手に凍結解除をするなど、基本動作が欲しくなる相手。

『しこみばり』『はらりゆき』『ほかげきらぼし』をライフに通しながら、『ふりはらい』『空想』『断行』や『ほかげきらぼし』でリソースを効率的に回すことを目指す構築です。

幕は紫0→赤2→赤4と進めて、構想は『位置取り』『鼓動』『明転』『殺陣』などを場況に合わせて達成しましょう。

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赤4に到達するまでは、『しこみばり/ふくみばり』以外の通常札がすべて1/1以下という非常にヤバいスタッツをしているので、『ほかげきらぼし』の打ち忘れに気を付けながら少しでも早く赤4まで到達しましょう。
ちなみに、赤2で『ほかげきらぼし』を打ちそこねると、その1点を削るのがめちゃくちゃ遠くなるのでガチで気をつけてください。

かなーりギリギリの戦いにはなりますが、炎戦相手でも間合い5に張り付いて『しこみばり』『はらりゆき』『ほかげきらぼし』で削りきれるところまでは検討済みです。
おそらく、凍結をばら撒いてくる橇Xが相手であってもかなり良い勝負をするのではないかと思います。

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打点は細いですが、気合で通してください!

正直、普通の相手にこれを組むとフレアを打点に変換できなくて悲しい気持ちになるので、リソースを縛ってくる相手に組むぐらいがかえってちょうどいいです。

Tips4:赤幕ビートへの所感

カナヱの幕の進め方を聞かれたときに、皆さまは何を思い浮かべますか?
カナヱが実装された直後は黄幕がぶっ壊れでしたし、黄幕が修正されたあとは右側の終幕ルートが猛威をふるい、『たまゆらふみ』が修正されたあとは紫0 or 緑2→赤2→赤4の『ほかげきらぼし』による赤幕ビートダウンが流行ったと記憶しています。

そんな赤幕のビートダウンですが、個人的な評価としては「特定の面Xでなければ、紫0の『ほかげきらぼし』が欲しい場合以外ではあまり使わない」ぐらいの評価です
理由は大きく分けて3つあります。

①切札が一枚バレるため、リーサル打点や防御力を低く見積もられる
このゲームの特徴として「見えない切札は非常に厄介」というものがあります。切札が見えていないというだけで、対面は「それが攻撃札の場合にリーサルを取られるかor生きていた場合の盤面はどうなるか」「それが防御札の場合にリーサルを取れるかor逃した場合の盤面はどうなるか」と考慮すべき点が加速度的に上昇します。見えていない切札が複数枚の場合はより複雑になります。

私の場合、終盤の場面では「見えないカードが全て攻撃札の場合」と「見えないカードが全て防御札の場合」という最大/最小の振れ幅を想定して、そこから妥協を始める場合が多いです。そのような場面において、切札を一枚見せると実際の攻撃力ないしは防御力が相手にバレやすくなり、より正確な攻守の判断を相手に許してしまいます

そのため、『ほかげきらぼし』を採用するか検討する場面において、私の場合だと「『ほかげきらぼし』を採用せずに紫4や紫5で戦った場合よりも明確なメリットが得られるかどうか」という点が一つの判断基準になります。しかし、それについて考える際の懸念材料として以下の事項が挙げられます。

②赤4に到達するまでの『空想』のスタッツが微妙
紫4や紫5の場合は構想を二つ達成するだけで到達できますが、赤4の場合は構想を三つ達成させる必要があります
この差はかなり大きく、二つの場合は所要時間が4~5T程度なので二巡目に2/1あるいは3/1の『空想』を振ることが出来ます。しかし、三つの構想を達成させようとすると6~7程度はかかるので、緑2→赤2→赤4と進めて再構成を遅らせたとしても、ほとんどの場合いは2/1の『空想』を振るのは三巡目になってしまいます。

これだけを見ていると「たかが、一回の『空想』が1/1と2/1になる程度の差では?」と思うかもしれません。しかし、紫幕には2/2の『演出化』の圧力があるので、2/1は2/1でもライフに通りやすい2/1なのです。
したがって、「2/1や3/1の空想がライフに通るのであれば、『ほかげきらぼし』でライフを取る必要が薄れるよね」という場面はそこそこあります演出化がライフに通った場合は、さらにその傾向が顕著になります

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紫幕でアクティブなカードたち

③『封殺』が禁止されたことで、赤幕が相対的に弱くなった
もう一つの理由は『封殺』が禁止カードに指定されたことです
これまでは赤幕ビートダウンを選択する理由の一つに「中盤や終盤に『封殺』で通常札を指定できるから」というものがありました。そのような場面は実はそこそこ多く、典型的な例としては炎戦の『誘導』、『森羅判証』を展開している書Xの『壮語』などがありました。

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『誘導』は連続攻撃のケアにもなるので封殺し得!(過去形)

しかし、『封殺』が禁止カードに指定された現在では、赤幕に行く動機が薄れてしまいました
そうなると、『空想』を早い段階で2/1や3/1として使用でき、『演出化』も強化され、ついでに『残光』も使用できる紫幕のほうがカナヱの通常札が相対的に強くなったといえるでしょう。

以上から、私は基本的に打点が欲しい場面では紫幕でのビートダウンを選択することが多く、赤幕で『ほかげきらぼし』を採用するのは、帯電解除によって他の面Xよりも大きな恩恵を被ることのできる嵐面(ライラA/カナヱ)を使うときや、ウツロやコルヌなどが相手で紫0の『ほかげきらぼし』を使いたいときぐらいです

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鎌橇ちゃん!リソいじめ激しくしないで!

2-3. 玉面(ホノカA/カナヱ)

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最後に解説する二柱は玉面です。『指揮』と『封殺』が禁止にされる前は総合力部門で世界最強でしたが、さすがに今は全盛期に比べると出力は落ちたと言わざるを得ません。

それでも、対応力の高さとギミックの噛合いは非常に良いので、うっかり返ってきたとしても自信を持って戦えると思っている二柱です。
それでは、具体的な構築の紹介に移りましょう。

2-3-1. 紫5震える

桜の双剣、桜吹雪、桜花のお守り、空想、脚本化、演出化、断行
ひとり目覚めて(→ふたり震える手を取ろう)、四季はまた廻り来る、あたらよちよに

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仮想敵:『ふたり震える手を取ろう』によるワンショットを狙いたいが、対応も加味するとある程度までは削りたくて、それまでにリーサルを取られないように防御力も両立させたい二柱。典型例は刀X

幕は赤3→紫5(→赤3)と進めます
構想については、『明転』『鼓動』『桜飛沫(裏)』がオススメです。ただ、玉面自体が再構成を遅らせることに長けている組み合わせなので、ライフが減ら無さそうな場合は『鼓動』の代わりに『殺陣』などをセットしてもいいと思います

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本当は『断行』の枠に『指揮』を入れたいのですが、他に入れたいカードもないので、伏せて基本動作をするよりは強くなるであろう『断行』を採用しています

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纏い前進と纏い離脱で満足するしかねえ!!

基本的な動きとしては、1~3T目に『脚本化』から『空想』『ひとり目覚めて』で『明転』を達成して、4~5T目に相手の『桜の双剣』や『桜吹雪』の受け方を見てから『鼓動』や『殺陣』などをセットするといいでしょう

このとき気をつけることとして、必ず『標をたどり』が底に送られたのを確認してから『脚本化』を山札の底に置くようにしましょう。そうしないと、3T目に『四季はまた廻り来る』で『標をたどり』を引けなくなってしまいます。
出来れば『桜の双剣』を『影の両手』に開花して山札の底に送るのも『脚本化』を底に送ってからの方がいいです。そうすることで、5T目に『影の両手』と『脚本化』を引けるので、以降の構想回しが安定します。

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『桜の双剣』と『脚本化』で再構成を遅延できるのも◎

また、二巡目の最終ターンぐらいまでには『仄かなる輝き』を手札に構えられるように、『桜花のお守り』を使いましょう『仄かなる輝き』の有無はリーサルラインの底上げに寄与するので、使い所が無かったら躊躇わずに素打ちしても良いと思います
また、『桜の双剣』を『影の両手』に開花させていた場合は、必ず『桜の双剣』に戻しておきましょう。『桜の双剣』はライフを取れますが、『影の両手』はライフを取ってくれませんからね。

そんなこんなで紫5を踏んだあとは、3/1『空想』でライフを削りながら『脚本化』と『仄かなる輝き』を手札に構えてリーサル準備を進めましょう

相手のライフが4~5で、かつ自分のオーラが3以下で手番が返ってきたらリーサルを狙いに行きます
オーラが2以下の場合は適当に後退か宿しを行い、オーラが3の場合は『脚本化』から『桜飛沫(裏)』をオーラから乗せて構想を準備します。

こうして、自分のオーラを0にできたら『ふたり震える手を取ろう』から残りの攻撃札を全て叩きつけます。このとき、手札に『断行』が来てしまった場合は、『四季はまた廻り来る』で他の攻撃札と交換しておくといいと思います

最高打点は『脚本化』、『仄かなる輝き』、『桜の双剣』『桜吹雪』『空想』『演出化』から2枚、『あたらよちよに』で7点ですが、どうせ2発ぐらいは止まるので4~5点ぐらいのリーサルを見込んでいたほうが良いです

『演出化』を振ると『桜飛沫(裏)』が達成できなくなりますが、『演出化』がライフに2点通っているなら1点札+赤幕と同価値なので最終的な計算結果は変わりません。
逆に、『演出化』を『浦波嵐』などで対応されてしまうとデメリット効果だけがのしかかってしまうので、相手次第では『四季はまた廻り来る』を使って他の攻撃札と入れ替えられると◎です。

また、ここまでは相手のオーラが5の状態を想定していますが、4以下の場合はさらにオーラ全剥がしを行いやすくなります。「後退、宿し、『脚本化』の構想準備から『ふたり震える手を取ろう』で相手のオーラを0にできるか」という点を意識して動きを決めるといいでしょう

『ふたり震える手を取ろう』を警戒して、相手が対応のケアを切って早めにリーサルを取ってくる場合は、『あたらよちよに』と『四季はまた廻り来る』を使って上手く耐えて、返しにしっかり止めを刺しにいきましょう。

相手の打点が細くて防御力を下げても問題なさそうな場合は、『四季はまた廻り来る』『あたらよちよに』を『満天の花道で』『この旗の名の下に』の二枚に変えてもいいと思います
この二枚を採用した場合、純粋にライフ打点が1点上がりますし、『満天の花道で』を使えば自分のオーラを任意の枚数だけ剥がせることから、能動的なリーサルを仕掛けやすくなります。

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相手のライフがフレアではなく『満天の花道で』の納に移動する点も◎

別の選択肢として『満天の花道で』から『桜飛沫(裏)』を達成することで黄幕に移動して、『ふたり震える手を取ろう』からライフバフをそのままリーサル打点に変換する構築も強力です
ただ、黄4→赤3で『桜飛沫』を使えない点や、『あたらよちよに』と『四季はまた廻り来る』の片方しか切札にないことがバレるのが嫌なので、私はあまり組みません。
1/1が1/2になっても、『衝音晶』『音無砕氷』『意思』などで対応されると等しくライフ0点になってしまうことも個人的には敬遠しがちなポイントですね……上手くハマると†エクゾディア†出来るんだろうなあ、というのは分かりますが。

構築だけ見ると、付与札がないので『ふたり震える手を取ろう』が本当に成立するのか怪しく見えるかもしれませんが、意外と「あれ?これリーサルじゃね?」となる場面が多いのがこの構築の特徴です
ぜひぜひ、玉面を使うことがあったら試してほしいです!

Tips5: 構想は追加札に入りますか?

→入ります。よって『脚本化』などで構想を入れ替えると『四季はまた廻り来る』も未使用に戻ります。

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脱法ムーブさん!?

Q:構想を準備した際に、「四季はまた廻り来る」の【使用済】効果は発生しますか?
A:<追加札>から準備したなら発生します。
出典:新幕 桜降る代に決闘を - ホノカのカードへのFAQ
URL:https://main-bakafire.ssl-lolipop.jp/furuyoni/na/faq.html#m14

玉面の必修科目です。覚えておきましょう!

2-3-2. 黄幕桜花

桜の双剣、桜吹雪、桜の翅、空想、脚本化、演出化、断行
ひとり目覚めて(→桜花眩く輝かん)、四季はまた廻り来る、あたらよちよに

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仮想敵:間合い2でダストを枯らしてきそうなミコトだったり二柱だったり、『あたらよちよに』と『桜花眩く輝かん』を両立させたいような二柱。

幕は紫0→紫4→黄4→赤3と進めます
また、構想は『明転』『殺陣』『鼓動(裏)』『桜飛沫』の順番がオススメです。はじめは『位置取り』から入ってもいいですが、山札の枚数調整で『桜の双剣』を振りたい都合から可能であれば相手にも前進してほしいので『明転』のほうがいいと思います。

本当は『桜の翅』には『指揮』を入れたいのですが、現在は禁止カードに指定されてしまっているので『桜の翅』で妥協しています
これは、黄幕でリーサルラインが伸びていることに加えて、『桜花のお守り』で手札を伏せることによる機会損失が、相対的に他の幕にいるときよりも大きいと考えるためです。
「あと1Tしのげば、X/3の『桜花眩く輝かん』と『桜飛沫』達成による赤幕のバーンによる4点リーサルを取れる」という場面で相手の苦手な間合いに動くといいと思います。

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基本動作のために手札の攻撃札を伏せさせることができれば、†実質打ち消し†。

構想の進め方はある程度は他の玉面と同じで、『空想』と『ひとり目覚めて』で『明転』を達成して紫0に行き、『桜花眩く輝かん』と『脚本化』や『桜の双剣』『影の両手』などを合わせて『殺陣』を達成して紫4に行きます

ここまで来たら、あとは『鼓動(裏)』をセットして、『桜花眩く輝かん』を育て続けます。だいたい3/2か4/2になったらライフに通ると思うので、そのまま黄幕に突入します。

この時点で、再構成2点と『桜花眩く輝かん』2点と適当な2/1で1~2点といった具合で相手のライフが削れているはずなので、最後にライフダメージが3になった『桜花眩く輝かん』と攻撃札を叩きつけてリーサルを狙います
このとき、軽減対応を打たれ無い限りは『桜花眩く輝かん』を振った瞬間に『桜飛沫』の達成が確定するので、赤幕による1点も打点に含めるといいでしょう

この構築の特徴としては、

『ほかげきらぼし』が不要なので『あたらよちよに』を入れる枠がある。黄幕に入れば2/2攻撃が最低保証されているのも◎。
紫4にいると2/1『空想』、2/2『演出化』といった攻撃札が、間合い2ダスト0となった場合の回答札として役に立つ。

といったものが挙げられます。
以下では、玉面で『桜花眩く輝かん』を採用した構築を回すときに意識すると良い点を述べたいと思います

Tips6:玉面の桜花のシナジー

これは個人の意見なのですが、エラッタされた『桜花眩く輝かん』を主軸にするうえで個人的に重視しているポイントが三点あります。

それは、
①離脱以外で間合い2から間合い3に移動する手段があること。できれば二つ以上欲しい。
②『桜花眩く輝かん』を再起させるための動きの柔軟性があること。
③(これは欲を言えば、という程度ですが)間合い2ダスト0という状況になった際に後退以外の解決策がある。
のといったものです。

簡単に、私がそう考える理由についてお話します。

①離脱以外で間合い2から間合い3に移動する手段があること。できれば二つ以上欲しい。
『桜花眩く輝かん』の適正距離が3-5になったため、1/2や2/2、3/2の『桜花眩く輝かん』を間合い3で使用し、返しのターンに間合い2まで前進されるというケースが頻発するようになりました。

ここで、気持ちとしては集中や手札を伏せて離脱をしたくなると思うのですが、これをすると毎ターン『桜花眩く輝かん』を再起させるのが難しくなります
なぜなら、相手から攻撃を受ける場合は離脱に加えて纏いや前進が必要になりますし、相手から攻撃を受けない場合は、宿しと空いたオーラを埋め直すための纏いや前進をするリソースが要求されるためです

もしかすると、手札の攻撃札まで伏せればかろうじて回るかもしれませんが、それらを伏せざるを得ない場面というのは、将来的に得られる2~3AP(オーラ2,3点など)を1APに変換しているので非常に効率が悪いです

※APとはアクションポイントの略で、新幕最強のあかさきさんが提唱した、カードを「基本動作何回分に相当するか」という観点で定量化する「あかさき算」を考える際に使うことの多い用語です。
ここまで読んでおいてご存知でない方はいないと思いますが、一応リンクを掲載しておきます。まだの方はぜひご一読を。

note.com

そもそも、離脱自体は自分のオーラもフレアも増やしてくれないので、少し大げさかもしれませんが、実質的には萎縮しているのと同じ状態だとも言えるかもしれません。(さすがに過言w)

これらの問題を解決するための方法として、私は「1離脱+α」の価値を創出するカードを持ったメガミを横に添えるというものがあると考えています。
具体的には、1/-が付いてくる『衝音晶』、基本動作1回が付いてくる設置『忍歩』、集中を維持できる『幻影歩法』などですね。

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それでは、玉面でこれらに該当するカードは何かというと『空想』と『断行』です

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『空想』は幕の値が偶数という前提は必要ですが、1/1や2/1、2/2の攻撃が付いてくるのは、ただの離脱よりも2~3倍ぐらい強いと言えるでしょう
『断行』は1離脱に1纏いがついてきます間合い3で使用して1纏い1前進や1纏い1宿しで使ってもいいかもしれません。このように、『桜花眩く輝かん』を使う際に不足しがちな基本動作を補ってくれるサプリメントのような働きを見せてくれます。

②『桜花眩く輝かん』を再起させるための動きの柔軟性があること。
当たり前な話ですが、毎ターン『桜花眩く輝かん』を再起させようとする場合、桜花結晶が5つとなる領域を毎ターン作る必要があります
私の考える一番簡単な領域は自分のオーラだと思いますが、毎ターンでオーラ5を構えるのは簡単ではありません。つまり、自分のオーラ以外で桜花結晶が5の領域を作れるような動きの柔軟性があると、『桜花眩く輝かん』を使った構築はより強くなると考えています

玉面でこれに該当するのが、「構想の達成および幕の移動の前後で『桜花眩く輝かん』の再起の処理を行うタイミングを選べる」というルールと『ほかげきらぼし』の2つです

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例えば、構想の達成の処理を行うとダストが1つ増えます。また、そこから紫幕に移動すれば基本動作1回分の桜花結晶の移動が発生しますし、赤幕に移動すれば相手のライフおよびフレアが変化します。
また、同じような話が『ほかげきらぼし』を使用した場合でも成立します。こういった桜花結晶の細かい移動に着目することで『桜花眩く輝かん』を再起させやすくなります

③(これは欲を言えば、という程度ですが)間合い2ダスト0という状況になった際に後退以外の解決策がある。
『桜花眩く輝かん』を使う構築に対面した場合の対策の一つに「間合い2でダストを枯らす」というものがあります。ダストが枯れてしまった場合、『桜花眩く輝かん』を使用するために間合い2→3で後退を行わなければならないケースが発生してしまいます

たたでさえ基本動作1回が重要な『桜花眩く輝かん』にとって、このオーラ1つの消費は可能な限り避けたいものだと思います。しかし、ホノカAには間合い2ダスト0で振れる非全力の攻撃札は『仄かなる輝き』ぐらいしかなく、さすがに頼りないです。したがって、相方の間合い2でダストを出す手段の有無は出来れば確認しておきたいポイントといえます

玉面でこの役割を担ってくれるのは紫幕の場合は『演出化』、赤幕の場合は『ほかげきらぼし』が筆頭です。また、紫0以外であれば『空想』、構想をセットしないのであれば『脚本化』も活かすことが出来るでしょう

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全部間合い2で振れてよちよちって感じだ…!!

以上三点が、私が『桜花眩く輝かん』を活かす上で重要視しているポイントになります

※ちなみに、傘玉の場合だと①が『ふりはらい』『えんむすび』、②が『かさまわし』、③が『ふくみばり』『ねこだまし』といった感じですね。

2-3-3. 赤幕桜花

桜の双剣、桜吹雪、桜の翅、桜花のお守り、空想、脚本化、断行
ひとり目覚めて(→桜花眩く輝かん)、四季はまた廻り来る、ほかげきらぼし

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仮想敵:一巡目からダストを散らしてきたり、中盤~終盤に後退することが要求されたりする二柱。特に炎戦。あと、『桜花のお守り』でどうしても止めたい攻撃がある場合は、使用できる攻撃札の枚数が減っても打点をカバーできるこちらの構築を組むことが多いです。

本当は『桜の翅』の枠に『封殺』を(ry

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間合いを操作して力技でケアしましょう。

幕は紫0→赤2→赤4と進めます。構想についてはかなり適当です。『粒立て』以外のほとんどの構想は選択肢に入ると思うので、相手への圧力や最終的に自身で達成できるかも考慮しながら、構想の種類を選ぶといいでしょう
基本的な動きや意識するべき点は『2-3-2. 黄幕桜花』と同じです。様々な手段で間合い2→3への移動をちょろまかして、構想の達成と『桜花眩く輝かん』の再起処理の順番を選んでズルいことをしましょう。

この構築の特徴として、紫0『ほかげきらぼし』で2纏いできることで多少のダスト枯らし耐性を有していることです。紫幕の到達時効果で1纏い、『断行』纏い宿しでオーラを開けたままダストを減らし、『ほかげきらぼし』からさらに2纏いしたりと、『指揮』や『封殺』が使えない場合もしっかりダストを回収することができます。

相手のメイン打点が対応不可だったり、とにかく基本動作が欲しかったりと『あたらよちよに』よりも『ほかげきらぼし』のほうが価値が高そうな対面であれば、こちらの構築に移ることが多いです

欠点は、赤2→赤4に移動するときに『ほかげきらぼし』を打とうとすると状況次第で幕が停滞して赤4(≒『空想』が2/1)に到達するのが遅れることや、割と早いタイミングで全ての切札がバレるので、相手にほぼ正確なリーサル計算を許してしまうと言ったものがあります
主な耐え方は『四季はまた廻り来る』→『桜花のお守り』開花→『四季はまた廻り来る』のオーラ7打ち消し1回です。これらでは心細い場合は、前にターンに『桜の翅』で相手の苦手な間合いに移動することなどでケアしましょう。

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瞬間防御力の高さでごまかしましょう。

2-3-4. 紫5ビート

桜の双剣、桜吹雪、桜花のお守り、空想、脚本化、演出化、断行
この旗の名の下に、四季はまた廻り来る、あたらよちよに

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仮想敵:銃騎銃鏡など、さすがに『桜花眩く輝かん』では分が悪く、『ふたり震える手を取ろう』を構えるよりも素直に中距離で殴ったほうが早そうな相手。

欲を言えば、『断行』の枠に『指揮』を(ry

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そのほうが!この旗が!強い!

幕は赤3→紫5(→赤3)と進めます
構想は、相手の様子を見て適切なものを立てるようにしてくださいオススメは『明転』『殺陣』あたりです。紫5→赤3は『この旗の名の下に』による『鼓動(裏)』で突破したいので、『鼓動』だけはできれば道中では切らずに取っておきたいです。

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いつもの玉面って感じだ……!!(失礼)

玉面には『桜の双剣』『桜吹雪』『断行』や紫幕の基本動作といった、手札を伏せずに基本動作(紛いのこと)を出来るカードがたくさんあるので、萎縮や減ったオーラを無視しながら2/1をたくさん振ってライフを取り返すことができます。(最終手段で『四季はまた廻り来る』もありますしね、構想の付替えで閉じれるのも◎)

そういった雑に偉いカードを全部表で叩きつけることでテンポを取り、最終的にはヒミカの主張を『桜花のお守り』と『四季はまた廻り来る』で、ヒミカの横のメガミの主張を『あたらよちよに』で止めるというのが主な構築の意図です

『この旗の名の下に』は、『ひとり目覚めて』との選択にはなると思うのですが『指揮』が禁止になったことで『ふたり震える手を取ろう』や『旧き虚ろを歩みゆく』が少し使いづらくなってしまったことに加えて、ライフに通すだけで『鼓動(裏)』を達成して赤幕の1点も狙えることから採用しています

『断行』は枠が余ったので入れています。適当に纏い前進でもして、手札の攻撃札や『桜花のお守り』のためのリソースを手札に残しておくといいと思います。

2-3-5. 終幕

義旗共振、桜の翅、桜花のお守り、空想、脚本化、断行、残光
ひとり目覚めて(→ふたり震える手を取ろう)、満天の花道で、たまゆらふみ

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仮想敵:他の終幕同様、明らかに相手の火力が低い場合や、面Xのハーフミラーになって終幕レースをしなければならないと判断した場合。

典型的な終幕による勝利を目指した構築ですそれなりに安定して7~8Tぐらいの終幕を狙えますが、『封殺』が禁止されたことが全体的に向かい風で、かつ終幕に勝てない場合は玉面は返ってこないので……
正直、傘玉面を持ち込んだ大会で終幕したことって1回もないと思います。

さて、構築の話に入りましょう。
当然、幕は(白2)→赤3→紫5→赤3→緑0→(終幕)の最短ルートです
構想ですが、基本的にこちらもほぼ固定です

1~2T:『空想』『ひとり目覚めて』で『明転』達成
3~4T:再構成で『鼓動』達成
5T:『満天の花道で』で『桜飛沫(裏)』達成
6~7T:『義旗共振』か『再生』で『粒立て』達成
8T:『ふたり震える手を取ろう』で『桜飛沫(裏)』達成

『桜の翅』は『位置取り(裏)』を狙うための裏択や、どうしても『明転』の達成が苦しくなったときのセーフティネットとして採用しています
また、面Xのハーフミラーで『粒立て』を相乗りされるリスクがあったりする場合は、このカードで『位置取り』を達成しに行けたりもするので、相手の妨害で上記の動きが崩された場合でもこのカードを機転に体制を整えることができます

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相乗り注意!!

『桜花のお守り』『残光』は適当に粘るための枠です。最後の『桜飛沫(裏)』については『たまゆらふみ』と『ふたり震える手を取ろう』で突破することから通常札や基本動作を一切要求されないので、空いた枠として入れています。終幕レースなら相手の『脚本化』を咎められたりもするので、無いよりマシの精神で採用しています。
『残光』も終幕ルートにおいては控えめにいって『封殺』の下位互換ですが、他に選択肢もないので採用しています。相手次第では『雅打ち』『防壁』といった対応札を飛ばせるかもしれませんしね。

他の面Xの終幕と比べた際の強みとしては、
たまゆらふみ』を即座に閉じられる『粒立て』を使うことができる。
『満天の花道で』によって『ほかげきらぼし』よりも少ないリソースの消費で『桜飛沫(裏)』を達成できる。
『ひとり目覚めて』が『明転』、『ふたり震える手を取ろう』が『桜飛沫(裏)』の達成に使えるので一粒で二度美味しい。
『桜の翅』が様々な構想を達成するのに役立つため、妨害に強い。開花して『再生』になったら『粒立て』で再利用できるのも◎。
面Xのハーフミラーから終幕レースになった場合に『桜花のお守り』で相手の『脚本化』を打ち消すことが出来る。

といった点が挙げられます。

はじめの試練を『桜の翅』による『位置取り(裏)』で固定するのであれば、『満天の花道で』の枠を『四季はまた廻り来る』『あたらよちよに』といった対応札にできるかもしれません。その場合、『桜の翅』で下がるためのダストを確保する手段を考えておく必要がありそうですが、何かいい案が思いついたら教えて下さい。

また、『指揮』が使える場合は『殺陣』を達成しやすくなるはずなので、『桜の双剣』や『桜吹雪』を持ってくるための『はらからのあまつそら』が選択肢に入ってくるかもしれません。
その場合、1回目は『脚本化』と『指揮』、2回目は『桜の双剣』or『桜吹雪』と『指揮』で達成する感じになりそうです。『指揮』は構想の達成や『かさまわし』と同じく終了フェイズに効果の処理を行うカードなので、S7になったらズルい立ち回りができるかもしれませんね。

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相手の『封殺』をかいくぐれたりするので、実は結構偉いですよ。

3. 本選レポート

傘玉面の構築についての記事は以上になります。
私の傘玉面の知見の90%以上を放流したと言っても過言ではないので、S7でも傘玉面および任意の二柱を検討する方がいらっしゃいましたら、ぜひとも参考にしてください。

はてさて、ここからは巫鏡杯本選のレポートに入りたいと思います。大まかに私が予選と同じ三柱を持ち込むに至った経緯と、実際の桜花決闘についてレポートしていきたいと思います。

3-1. YOUは何ゆえ傘玉面?

はじめに、私が傘玉面を持っていくことにした経緯をお話します
ご存知の方も多いかもしれませんが、私は神奈川予選でも全く同じ三柱を持ち込んでいます。そのときの理由については、以下の記事を参照してくださると幸いです。

zico-furuyoni.hatenablog.com

予選時の検討もふまえて、私がこの三柱を持っていくに至った理由などをお伝えしたいと思います。

3-1-1. 検討の時間が無かった

格好つけずに正直に言うと、一番はじめに浮かんでくる理由はコレです。私が本選の検討を本格的に始めたのは10月ぐらいからでした

理由は、なんとなくモチベが湧かなかったことと、6月ぐらいに始めたTRPG(SW2.5)がめっちゃ面白くてそればっかり遊んでいたからです。
別に特段これといった不満があるわけでもなく、他にも何だかんだでリソースを削られていたのもあってふるよにの優先度が下がってしまっていました。

特に7~9月については、ほぼ毎週の土日にTRPGのセッションの予定を入れていたので、オフラインの大会には出ていませんし、それに引きづられて熱帯(≒準公式シミュレーターを用いたネット対戦)もほとんどやっていませんでした。

furuyoni-simulator.herokuapp.com

それでも、ありがたいことにお声掛けしてくださる方がいらっしゃったので、9月ぐらいからは週1ぐらいでリハビリはしていました。

モチベーションが復活したきっかけは、9/29に参加したふるよにの大会でした

twipla.jp

実を言うと、9月中のリハビリに付き合ってくださったのがこの大会の主催でもあるいずさんでして、初の主催であるとも伺っていたのでこの日だけは割と早い段階で予定を開けていました。
数ヶ月ぐらい、勝ち負けのないTRPGという世界にどっぷり浸かっていた私でしたが、「やっぱり勝てたら楽しいし、負けたら悔しい」ということを思い出してモチベーションを取り戻しました。(決勝負けの敗因が、知見の情報格差によるものであったことも大きかったです)

そして、大会の帰り道でふるよに関連の雑談をするなかで、「数カ月分の遅れを取り戻すには、三柱を傘玉面で固定したうえで個別に対面想定を進めていくしかない」という結論にいたりました。

3-1-2. 禁止改訂は誤差だった

そして始まった傘玉面検討フェーズですが、ここで嬉しい誤算が起こります。それは、傘玉面が禁止改訂の影響を他のX玉面ほど受けていないということです。

個人的に、ホノカAで『指揮』を採用する理由は3つに分けられると思っていて
『桜花眩く輝かん』のためにダストを枯らす
『ふたり震える手を取ろう』でオーラを空けてリーサルラインを上げる
『旧き虚ろを歩みゆく』で1/1を2回通してリーサルラインを上げる

これらにおいて、①については『かさまわし』が既に解決していて、②は『ふたり震える手を取ろう』でリーサルを取る場合『ゆらりび』を合わせることがほとんどなので『追い風』で代用可能③は傘玉だと弱いので予選検討の段階でボツになっている、といった具合でほぼノーダメでした。

玉面も結果として付与札が2枚なくなってしまいましたが、それでも紫5の『ふたり震える手を取ろう』であれば、必要なリーサル打点は赤幕も入れて4~5点と少なめで済みますし、『桜花眩く輝かん』も最悪、紫0『ほかげきらぼし』でカバー可能であることが分かります。

『この旗の名の下に』で納を増やす対象がほぼ無くなってしまったのは少し惜しいですが、そもそもあのカードを使う構築が少ないことに加えて、使う場面はリーサルを取る場面と同義なので無視できる範疇だと判断しました。

傘面については、元から対応札が多いので『封殺』一枚が無くなっても耐えていました。終幕は、完全戦3-1の場合だと構築を組む機会がほとんど来ないので関係なしです。

と、こんな具合で出力については問題ありませんでした。正直、運が良かったとさえ思います。

3-1-3. 思った以上に戦えそう

次に、個別に対面想定を始める必要が出てきます。
とりあえず、禁止改訂によってホノカAが減るとなると、ヒミカは殴り殺せそうなX面を返しやすくなるし、それに応じて薙面Xも出て来やすいと考えました。また、『ふたり震える手を取ろう』が唯一の弱点だった刀面が生き生きとするはずなため、刀X面も増えるかなあ、と考えました。

次に、優先的に対面想定をするべき相手をピックアップします。

具体的には、
手なりで回しても勝てそうな相手
10-0で何をしても勝てない相手
今から検討しても知見的に間に合わない相手
20%ぐらいの確率でいるかもしれない程度の相手
などを除外するという作業です。

①だと、刀面Xについては刀Xを返して、傘玉か玉面であれば『ふたり震える手を取ろう』、傘面であれば『一閃』に『ひきあし/もぐりこみ』、『月影落』に『あたらよちよに』を合わせて黄幕で『はらりゆき』を振っていれば勝てるだろう、と言った感じですね。
また、傘玉の『追い風』『ふたり震える手を取ろう』『ゆらりび』に回答がある刀Xといえば刀扇(『久遠ノ花』)、刀騎(『Form:NAGA』『Omega-Burst』)、刀鎌(『虚偽』)などですが、刀扇面は②寄りですし、刀鎌面は④、刀騎は予選時点で検討済みだから除外、といった具合で重点的に検討するべき相手を絞ります。

そんなこんなで少しずつ対象を絞ったところ、3週間というタイムリミットも加味すると検討できるのはこれぐらいかなあ、となりました

・銃騎
・銃鏡
・薙鏡

銃騎や銃鏡については、横に毒を沿えることでも三柱が成立するので、海外の銃毒の流行り具合もふまえて「かなり厳しいとは思うが、もしも海外から来られるのであれば、この辺りを持ってくることも有り得るな~」みたいなことも考えていました

残りの時間は「この知見、禁止改定後も通用するよね?」といった部分の確認(一人回し)に費やしましたが、概ね立ち回りでカバーできる範囲内に収まっていました

あとは、ますたーさんが主催の非公式大会『縁杯』や10/20の『娯楽屋』で行われた大会でひたすら傘玉面を擦って練習しました。また、一人回しの精度に自信がない部分については、平日夜に個人的にお願いした方との検討などで対面想定を固めていきました。

3-2. 本選当日

そんなこんなで迎えた当日ですが、もうめちゃくちゃ緊張してました

会場に着いたのが集合時刻の10分前という結構ギリギリな時間で、沢山の知らない人が盛り上がっているのを見て「やば~、蚊帳の外じゃ~ん」とますます緊張。緊張のあまり、メガミ提出が終わったあとは、まるで初めて大会に参加するかのように、受付で渡されたカードリストをまじまじと見つめていました

その後、さすがにカードリストで30分潰すという計画は苦行だったので、周辺で盛り上がっている人たちのなかに混ざります。皆さん遠方からいらっしゃった、Twitterでは相互フォローの方たちだったみたいで「あ~!あの人か~!」って感じで挨拶します。

ちなみに、Rッコさん(予選ではご一緒に検討していた方)とはこのとき初めてお会いしましたが、「間違えてミスコンの会場に来ちゃったかな?」と勘違いしたぐらいイケメンだったことをここに報告しておきます。

そんなこんなでやっと緊張がほぐれてきたところに、トーナメント表が公開されます。

3-2-1. 1回戦 テトまるさん 傘面(玉)vs薙鏡(面)

お相手は関西の強豪テトまるさん、マジか~~~!!!
ユリナをはじめとするビートダウンの扱いに長けていることに加えて、1APレベルで検討を詰める用意周到さや「なぜ強いのか」を言語化できる合理的な思考、様々なメガミを握って優勝できる柔軟さまでもを併せ持っている方という印象です。

強い人の思考を辿れるという点で、テトまるさんのブログはすごくタメになるので、以前からよく読んでいました。特におすすめしたいのは、私が最も影響を受けているこの記事です。

今読んでも役に立つこと間違いないです。
強くなりたい人はマジで読んでみてください。

furuyoni-blog.hatenablog.jp

さて、そろそろ桜花決闘に移りましょうか。
お相手は薙鏡面(サイネ/ヤツハ/カナヱ)。縁杯での選出を拝見したことがあるのでそこまで驚きはしませんでしたが、薙鏡が終幕を叩き潰せるということで面Xを返せる、非常に柔軟性の高い組み合わせです。

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当然、こちらはカナヱをBANして薙鏡を返しますこのとき、メガミ公開の段階で「この三柱、仮面受かってないんですよね~」と口走るプレミをかましていました。対して、お相手は傘玉と傘面のどちらを返すかで非常に悩まれているみたいでした。

三拾一捨の3分間を目一杯使って、お相手が返したのは傘面。傘面の構築の知名度も加味すると決して勝てないマッチではないはず。
構築は以下のとおりです。

しこみばり/ふくみばり、ふりはらい/たぐりよせ、かさまわし、空想、脚本化、演出化、断行
ゆらりび、くるりみ、はらからのあまつそら

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『2-2-1. 後出し紫5ビート』で紹介した構築そのまんまですね。相手が甘えたら『はらからのあまつそら』で『残光』を持ってきて『ゆらりび』を叩き込みます。

桜花決闘としては、(ちょっとあやふやですが)初手に『断行』で相手を萎縮させて、『明転』を『かさまわし』2回で達成、赤3に入ります。とりあえず、これで『昏い咢』のライフ鏡映を合わせる場合は『薙斬り』を振ってくださいという顔をします。

その後は、『しこみばり』をオーラ受けされたあと、お仕置きをするための2/1『空想』に『音無砕氷』を切られますが、『かさわまし』によるリソースを活かすためにも、深追いはせずに間合い2での折衝に持ち込みます

このような状況になると、さっきの3/1オーラ受けによって『演出化』がライフに通りやすくなっているので、間合い2の『演出化』に『見切り』を切ってもらったり、『空想』をライフに通しながら、『はらからのあまつそら』での選択肢を増やすために宿し纏いと『かさわまし』でゲームを後ろに引っ張ります。

最終的には、『脚本化』で『桜飛沫(裏)』をセットしたあとに『演出化』と『ふりはらい』がライフに通ったことで相手がオーラ0ライフ1になったので『はらからのあまつそら』から『残光』と『あたらよちよに』を持ってきて、『残光』で相手の『昏い咢』をすっぱ抜きます

この時点で、
八相『石突』は対応『あたらよちよに』で勝てる
生きて返ってくれば『くるりみ』で傘を閉じて『ゆらりび』から『桜飛沫(裏)』達成による赤幕で勝てる
相手のフレアが8で『響鳴共振』から『律動弧戟』を打つには纏い宿しが必要だが、間合い4で攻撃する場合は対応『あたらよちよに』ケアでオーラ2を構えないといけないのでリソースが足りない

といった具合の盤面ロックが成立し、最後は『あたらよちよに』のケアを切ったお相手に、対応で通して勝ちました。

しっかりと検討されていたらかなり怪しいマッチでしたが、傘面でビートダウンを組む人があまり世界にいなかったので何とかなりました。

3-2-2. 2回戦 ますたーさん 傘玉(面)vs薙嵐(面)

お次は大会上位入賞の常連でもある、ますたーさんどうして巫鏡杯には全国レベルで強い人しかいないんですか?

新しいメガミが実装されたときに、最速で強い動きや面白い動きを編みだされているイメージがありますね。「たしかに理論上はそれが正解なのは分かりますが、本当にそれをやって勝つんですか?マジですか……」という気持ちにさせられることが多いような気がします。

実際、今回の巫鏡杯のレポートも独創性を感じられる非常に面白いものだったので、ぜひ目を通してみてほしいです

master-horiemon.hatenadiary.jp

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基本的な計算を間違えないという前提のうえで、大胆な眼前構築や、それによる桜花決闘中の大胆な動きが、非常に印象的な方でした。

お相手の選出は薙嵐面(サイネ/ライラA/カナヱ)。実を言うと、傘玉面がどうしようもない場合は使うことを検討していた三柱でもあります。薙嵐も嵐面もビートダウンの時点で幅広い対面を取れて強力なのですが、加えてしっかりと強度を持った裏択まで備えているので、こういう場に向いている三柱なのは間違いないです。

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こちらが返すのは薙嵐で確定なのですが、何が返ってくるかは正直分かりませんでした。とりあえず、傘面の終幕については赤6枚+『見切り』で薙嵐側が勝つことまでは検討できているので、傘面が返ってきたら紫5ビートにするつもりでした。

返ってきたのは傘玉でした。おそらくお相手は『追い風』『ふたり震える手を取ろう』からの『ゆらりび』を全力でケアしてくるだろうと考え、『桜花眩く輝かん』を軸にした構築を組みます

しこみばり/ふくみばり、しこみび/ねこだまし、ふりはらい/たぐりよせ、かさまわし、えんむすび、桜の双剣、桜吹雪
くるりみ、ひとり目覚めて(→桜花眩く輝かん)、四季はまた廻り来る

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『桜花眩く輝かん』を軸にするので『ふりはらい/たぐりよせ』『かさまわし』『えんむすび』『ひとり目覚めて』『四季はまた廻り来る』あたりは確定です
薙嵐自体が2/1や1/1を沢山振って打点を取る二柱であるためにオーラ5を維持したいことや、『ゆらりび』をメタって後ろ寄りで眼前構築をしてくるだろうという読みから、間合い5あたりでの折衝で活躍する『しこみび/ねこだまし』を採用しています

あとは、八相で『八方振り』を使われた返しにライフを取れる可能性のある『しこみばり』『桜の双剣』『桜吹雪』を採用していざ勝負!って感じでした。

後ろに張り付く場合、『大嵐』は入っていないと考え、ダストを回収されるのが嫌だった私は、2T目に『ひとり目覚めて』から『かさまわし』を使ってダストを回収します
そのあと、間合いは後ろの方で膠着状態になりますが『風走り』から『八方振り』『薙斬り』とフルパンされた場合に『桜花眩く輝かん』を構えられるか怪しかったので、『四季はまた廻り来る』から『標をたどり』を引いて『桜花眩く輝かん』を3T目に構えます

その後は、相手に前進してほしいけれども、間合い5~6でターンを返されるなら傘は閉じておきたいというジレンマを抱え、折衷案として間合い6~7で『しこみび/ねこだまし』を振って浮きます。しかし、ここは『無音壁』や『衝音晶』で上手くライフを守られてしまいます。

その後はまっとうに桜花決闘が進み『桜花眩く輝かん』が育ってくると、今度は『氷雨細音の果ての果て』の圧力が出始めます
『獣爪』や『流転爪』が入っていないことはこの段階でほとんど透けていたので、一旦オーラ5でしゃがむために『ふりはらい』間合い1へ潜ろうとしますが、対応『衝音晶』と返しの『無音壁』でさらにきつい状況になります。

たしかここ辺りで長考しますが、『見切り』ケアで間合い4まで後退して『桜花眩く輝かん』を振ります。しかし、最終的に打点はとれず、返しにフルパンされて負けです。

明らかな敗因としては、「『ゆらりび』構築をメタってくるだろう」と予想したにも関わらず「『氷雨細音の果ての果て』をケアする」という矛盾した動きを撮ってしまったことだと思います
また、『見切り』についても結局は山札に入っていなかったわけで「1フレアならあとで補充できるから、手札を1枚切らせれば返しの攻撃も弱くなるだろうし一旦間合い3で振ろう」という判断ができていないことも良くなかったなあ、と思います

4. 終わりに

こんな感じで、最終的には良く言えばベスト8率直に言えば2回戦負けで私の巫鏡杯は終わりました。
皆さん非常にお上手だったので、誰が優勝するのか最後まで分かりませんでした。準決勝、決勝、そして閉会式などをより近くで楽しめたというだけでも、非常にありがたい一日でした(しかも無料、最強か???)
あと、Twitterでは見かけていたけど、リアルでお会いするのが初めての方ともお話ができて、非常に楽しかったです!!

まあ、本選に出た人のなかで一番検討をサボってしまっていたと思うので、結果についてはとやかく言う資格がないというのが正直なところです。
後悔があるとしたら、せっかくフィーチャーテーブルに選ばれたにも関わらず、見どころの全く無い桜花決闘を流してしまったことぐらいですね。負けるにしても、もうちょっと傘玉の強さを見せたかったなあ、という気持ちが若干あります

まずは、巫鏡杯を開催するために予選から様々な準備を進めてくださった関係者の皆さまと、私の検討を手伝ってくれた皆さまに御礼を申し上げたいです。誠にありがとうございました!

ブログを書き始めてから1年と9ヶ月程度と、思い返すと非常に遠回りだったとは思いますが、「勝つためにふるよにを頑張った!」と胸を張って言えるような実績を得られて、なんだかこよばゆい感じです。

もちろん、卑下するつもりもありませんが、今回のは様々な噛み合いによる結果だとは思います。これからも、慢心せずに検討して、楽しんで、時々ブログ記事として皆さまと知見を共有できたら幸いです。

同卓することがございましたら、これからもよろしくお願いします!!

考察の内容の関係の有無を問わず、気になった点やご意見、ご指摘などがございましたら、このブログのコメント欄か、私のTwitterアカウントまで持ってきてくださると、非常にうれしいです。
この記事の画像は「ふるよにコモンズ/BakaFire,TOKIAME」から拝借したものを使用しております。
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