S6-2の月影落の生きる道!?古勾(ユリナA/ホノカA)

こんにちは、最近ふるよにのモチベが高いけど負けが続いているZicoです。

S6-2が始まって約2ヶ月が経ちましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。私は準公式シミュレータを使ったネット対戦でぼちぼち検討戦をしていますが、完全戦の三拾一捨はもはや何を握ればいいか分からなくなっていますね。先月のオンライン大会では、最も練習をした古勾仮(ユリナA/ホノカA/カナヱ)を持っていきましたが、何やかんやあって現在は解散寄りです(この辺話すとしみったれた感じになるので省略、気になる人はDMとかで聞いてもらえれば)。

古仮や勾仮はどうしても練習相手の方から伺った知見が混ざってしまうので、今回は消去法で古勾について記事を書きたいと思います。私一人で考えた構築の話になるので、主観も混ざって怪しい点などがあるかもしれませんが、その場合は教えていただけると助かります

f:id:Zico_furuyoni:20210306155616p:plain:w200f:id:Zico_furuyoni:20210306155624p:plain:w200
雰囲気の違うユリナホノカも乙ですね

1. 古勾の強み

私が古勾を強いと思う理由は3つあります。(英作文風な口調)←ここ刀鏡の記事の使い回し

1つ目は純粋にホノカAが強いからです。『桜花眩く輝かん』と『ふたり震える手を取ろう』という全く毛色の異なる主張を持っており、大抵のメガミは単体だと両方の主張に対処できません

f:id:Zico_furuyoni:20210501003601p:plain
f:id:Zico_furuyoni:20210306155542p:plainf:id:Zico_furuyoni:20210306155549p:plain:w100
古勾だと虚ろルートは基本ありませんね……

おそらく、例外はサイネぐらいだと思っています(次点でユキヒですが、ユキヒ単体だと主張のパワーが不足気味なので工夫が必要そう)。サイネは『桜花眩く輝かん』には『衝音晶』でダストを枯らすことで攻撃後効果を不成立にしたり、『ふたり震える手を取ろう』に対しては『音無砕氷』や『衝音晶』で1/2の攻撃からライフを守ることができ、『石突』『見切り』といった八相が条件の強力な対応札の圧力を出すこともできます。

それでも、大体のメガミに刺さるカードを1枚は持っているのでホノカAは三拾一捨だとかなり無難だとは思います。実際、サイネにも『影の両手』はまあまあ効きます。ちなみに、手札が一枚のサイネに『影の両手』を打つと、対応『衝音晶』からオーラ受けされて非常に腹が立つので気をつけましょう(2,3敗)

2つ目はホノカAにやや不足している、間合い2~3での通常札による打点をユリナAが補ってくれるからです。ホノカAは間合い2~3で飛ばせる攻撃が『影の両手』の1/0,『桜吹雪』の2/1,『指揮』の1/1しかなく、単体ではなかなかライフを取ることができません。

f:id:Zico_furuyoni:20210306155422p:plainf:id:Zico_furuyoni:20210306155428p:plainf:id:Zico_furuyoni:20210306155506p:plain
どれも優秀ではありますが、テンポを取る側面が強いですね。

特に、『ふたり震える手を取ろう』でリーサルを取る場合はどのようにして相手のライフを道中である程度まで削るかが問題になりやすく、こちらは迂闊にフレアを使えないこともふまえると、相方の通常札の打点が重要になります

その点で、ユリナAは『乱打』『一閃』『柄打ち』(『癇癪玉』)といった優秀な攻撃札を多く持っているため、道中の削りが比較的簡単です

f:id:Zico_furuyoni:20210306155300p:plainf:id:Zico_furuyoni:20210306155310p:plainf:id:Zico_furuyoni:20210306155315p:plain
ぅゎっょぉぃ。。。

ライフを削るという点ではユリナオリジンの『斬』の方が優秀に見えますが、『乱打』は離脱せずに打てることから余ったリソースを宿しと纏いに回しやすく、決死に入ってからの爆発力も段違いなので、私はこちらが好みです

3つ目は、『追い風』がユリナAの弱点となりやすい後ろステップ及びレンジロックにある程度の耐性を与えているところです。特に、サイネ対面にて発生する『圏域』一枚で『乱打』と『柄打ち』が振れなくなったり、『一閃』が一生ライフに通らないといった問題を解決できるのがかなり偉いです。
その他のユリナAだとしんどいレンジロックも、『桜花のお守り』『四季はまた廻り来る』といったホノカAの対応札によって、生半可な攻撃であればかなり粘ることができます

それでは、次に古勾の具体的な構築についてお話します。

2. 具体的な構築

当然相手によって構築は変わりますが、その中でも汎用性の高い3つの構築について、使用頻度の高いものから順番に紹介していきたいと思います

2.1. 目覚めて月影構築

乱打/一閃/柄打ち/癇癪玉/桜の双剣/桜吹雪/指揮
月影落/不完全浦波嵐/ひとり目覚めて

f:id:Zico_furuyoni:20210306155300p:plainf:id:Zico_furuyoni:20210306155310p:plainf:id:Zico_furuyoni:20210306155315p:plainf:id:Zico_furuyoni:20210306155334p:plainf:id:Zico_furuyoni:20210306155415p:plain

f:id:Zico_furuyoni:20210306155428p:plainf:id:Zico_furuyoni:20210306155506p:plainf:id:Zico_furuyoni:20210306155346p:plainf:id:Zico_furuyoni:20210306155352p:plainf:id:Zico_furuyoni:20210306155518p:plain

『ひとり目覚めて』を『どれーんでびる』のように扱うことで、『月影落』をライフに通して勝つことを目指した構築です。ユリナAの攻撃札のスタッツが優秀なことからオーラダメージを減らす対応に強く、『追い風』もあることで『Turbo Switch』『ポルチャルトー』といった両方向のステップ対応にも強く出られます。

f:id:Zico_furuyoni:20200626232050p:plain:w200f:id:Zico_furuyoni:20201012001316p:plain:w200
特にコルヌは軽減対応がないので結構カモ寄りですね
『月影落』を直接打ち消す対応を持つ相手でなければ大体当たってくれるので、トコヨやカナヱ対面でなければこれを組めば大きく外れることはないと思います。また、他の構築と比べても無理なく『不完全浦波嵐』を積むことができる(『ふたり震える手を取ろう』を積む場合、オーラ剥がしの役割が重なってもったいないことになりがち)ので、相手が『月影落』『ゆらりび』などの大型切札を持っていても比較的自由に立ち回ることができます
f:id:Zico_furuyoni:20210327020043p:plain:w250
横から『叛旗の纏毒』や『虚偽』と言われると発狂なので注意
一応自由枠は『癇癪玉』『不完全浦波嵐』あたりで、必要に応じて『居合』『追い風』『この旗の名の下に』などと入れ替えましょう。

f:id:Zico_furuyoni:20210306155321p:plainf:id:Zico_furuyoni:20210306155512p:plainf:id:Zico_furuyoni:20210306155556p:plain

2.2. 震える乱打構築

乱打/一閃/柄打ち/桜の双剣/桜吹雪/桜花のお守り/指揮
ひとり目覚めて/この旗の名の下に/四季はまた廻り来る

f:id:Zico_furuyoni:20210306155300p:plainf:id:Zico_furuyoni:20210306155310p:plainf:id:Zico_furuyoni:20210306155315p:plainf:id:Zico_furuyoni:20210306155415p:plainf:id:Zico_furuyoni:20210306155428p:plain

f:id:Zico_furuyoni:20210306155453p:plainf:id:Zico_furuyoni:20210306155506p:plainf:id:Zico_furuyoni:20210306155518p:plainf:id:Zico_furuyoni:20210306155556p:plainf:id:Zico_furuyoni:20210306155602p:plain

※『ひとり目覚めて』は『ふたり震える手を取ろう』に開花させます。

f:id:Zico_furuyoni:20210306155542p:plain:w250
ホノカAだけでも『仄かなる輝き』と『指揮』があるのズルくないですか?

『ふたり震える手をとろう』から相手のオーラを0にして、『乱打』や『指揮』といった対応不可の攻撃をベースに、強力な攻撃をライフに通して勝つことを目指した構築です。一応決死に入らなくてもそれなりに打点は出ますが、2/3対応不可が頭おかしいのでなるべく決死に入ってから震えましょう。

また、『桜花のお守り』は出し渋ったり繰り返し使おうとするとリーサルを取りたいときに泣きたくなりがちなので、一度使ったら素直に開花させたほうがいい場合が多いです(二巡目以降なら素打ちしてもいいレベルです)。

f:id:Zico_furuyoni:20210306155453p:plain:w200f:id:Zico_furuyoni:20210306155459p:plain:w200

『ふたり震える手を取ろう』でリーサルを取れる組み合わせは他にも沢山ありますが、古勾における強みとして、オーラを1個ごまかす系の対応でリーサルラインがほとんど下がらない点が挙げられます。具体的には、2/3の『乱打』、3/2の『一閃』、『柄打ち』から使用することで2/2になった『仄かなる輝き』といった感じですね。

『四季はまた廻り来る』はリーサル時に手札に来てしまった『桜の双剣』『桜吹雪』などをユリナAの強力なカードと入れ替える、といった使い方をすることが多いです。また、カナヱ対面の場合は『あたらよちよに』で山札に戻されたカードを引き直すときにも使います(これがあるので、ホノカA対面で『ふたり震える手をとろう』のケアで『あたらよちよに』を入れるのは焼け石に水だと思っています)。

f:id:Zico_furuyoni:20210208235652p:plain:w250
「よちよに」ではなく「あたちよ」と略せる賢いオタクになりたい。

なるべく何を引いてもリーサルを取れるような山札にしたいことから、この構築だと自由枠はあまりありません
『一閃』を確実に当てたいなどの理由で『追い風』を採用する場合は、ターン開始時間合いが2でないと効果が腐りやすい『柄打ち』を抜くことが多いです。『追い風』と『指揮』の両方を採用することで、『指揮』で自分のオーラを剥がして震えたあとに『追い風』で再びオーラを空けて前進するといった芸当も可能になるので、間合い4~5ぐらいからであれば最大に近い出力でリーサルを取ることができます

2.3. まばやかん構築

乱打/一閃/柄打ち/気迫/桜の双剣/桜吹雪/指揮
浮舟宿/ひとり目覚めて/四季はまた廻り来る

f:id:Zico_furuyoni:20210306155300p:plainf:id:Zico_furuyoni:20210306155310p:plainf:id:Zico_furuyoni:20210306155315p:plainf:id:Zico_furuyoni:20210306155329p:plainf:id:Zico_furuyoni:20210306155415p:plain

f:id:Zico_furuyoni:20210306155428p:plainf:id:Zico_furuyoni:20210306155506p:plainf:id:Zico_furuyoni:20210306155357p:plainf:id:Zico_furuyoni:20210306155518p:plainf:id:Zico_furuyoni:20210306155602p:plain

※『ひとり目覚めて』は『桜花眩く輝かん』に開花させます。

f:id:Zico_furuyoni:20210501003601p:plain:w250
適性距離の変更でかなりフェアカードになったと思っています。

『桜花眩く輝かん』をほぼ毎ターン使用して、スタッツの暴力で相手を打ちのめすことを目的とした構築です。『桜花眩く輝かん』の構築が強いとされている薙勾(サイネ/ホノカA)や戦勾(オボロA/ホノカA)、鏡勾(ヤツハ/ホノカA)などと比べると、脱法的に間合い2→3に移動するカードがないのがややネックではありますが、『気迫』のおかげで『桜の双剣』が繰り返し振れることで、『四季はまた廻り来る』を使い回しやすいといった点で差別化が図れています

『桜花眩く輝かん』を入れる構築だと、3T目に『標をたどり』を引きたい都合から『四季はまた廻り来る』を採用する場合が多いですが、普通の間合い2に収束する桜花決闘だと『桜の双剣』の2回目を振りづらいことから『四季はまた廻り来る』の枠が腐りがちです
『桜の双剣』も振れさえすればテキストは弱くないので、『気迫』はそれなりに相性が良いといえるでしょう。結果として『影の両手』を振れる回数も増えるので、『桜花眩く輝かん』のアドを活かしたロングゲームを構成しやすくなります

f:id:Zico_furuyoni:20210306155329p:plainf:id:Zico_furuyoni:20210306155415p:plainf:id:Zico_furuyoni:20210306155422p:plain

『気迫』を使った小ネタに「間合い2で『桜吹雪』を使用し、間合い1に行くことでオボロAの設置をケアする」といったものがありますが、オボロA相手にこの構築をするのは辞めたほうが無難です(1敗)。『手裏剣』をオーラ受けすると伏せ纏いする都合で手札に戻り、ライフで受けると『桜花眩く輝かん』でライフ差をまくる前にこちらのライフが無くなるという地獄の二段構えとなってしまいました。

f:id:Zico_furuyoni:20200927143033p:plain:w250
きたないさすが忍者きたない。

『浮舟宿』の枠は割と自由ではありますが、『四季はまた廻り来る』のおかげで多少2/1をオーラ受けしても許される場面が多いことから、『満天の花道で』と比べても2回使用できてフレアを腐らせにくいこちらを優先しています。攻撃に寄せたければ『この旗の名の下に』といった選択肢もありますが、決死のユリナAから結構ヤバい火力が出るので基本的にはフヨウラ!といった感じですね。

f:id:Zico_furuyoni:20210306155357p:plain:w200f:id:Zico_furuyoni:20210306155609p:plain:w200
どちらも一枚で『桜花眩く輝かん』を再起させられるので偉い。

3. 古勾における各カード評価(おまけ)

思った以上にあっさりテイスト(皮肉)な記事になってしまったので、古勾における各カードの評価や採用基準などについて、簡単に紹介して終わりにしたいと思います。

3.1. 通常札(ユリナA)

乱打……クソ強いので積み得。達人の間合いが3になっても『追い風』でケアできるぞ!
一閃……ステップ対応に弱いという欠点も『追い風』で解消できているので、基本入れる。さすがに当たる3/2は強い。
柄打ち……強いが、相手の得意な間合いが中距離~遠距離だと決死の効果が活かしづらいので抜けることもある。
居合……相手が陰キャのカスリソースをいじめる、といったコントロールの戦術を取ってきそうな場合は入れることが多い。『桜花眩く輝かん』の場合は『桜花眩く輝かん』を毎ターン打ちたいため、少し相性が悪い気もする。
気迫……『桜の双剣』を繰り返し使いたいあなたに。
癇癪玉……雑に強いので余ったら入れておけ感がある。相手の0/2『桜花眩く輝かん』をこれで対応できるとヘヴン状態になれることで有名。
気炎万丈……素直に『ふたり震える手を取ろう』から殴ったほうが強いので入れないがち。

3.2. 通常札(ホノカA)

桜の双剣……『影の両手』が強いので入れがちだけど、『居合』とどっちが偉いのかは諸説。『桜の双剣』も最悪リーサル時に1点になるので良いかなあ、ぐらいの気持ち。
桜吹雪……調子に乗ると攻撃後効果で後退されて『八方振り』や『晴舞台』を喰らったりするので、相手が選択するという意味を噛み締めて振ること。
義旗共振……入れる理由なし。私が過小評価している節は結構あるかも。
桜の翅……『追い風』で基本足りるので入れたことなし。
桜花のお守り……カナヱ対面は『脚本化』を止められて、開花したあとは『ふたり震える手を取ろう』からのリーサルにも寄与するので偉い。それ以外ではリソ損が激しいので対応として入れることはほとんどない。『フルバースト』や『詭弁』をケアしたいときに入れるぐらい。
指揮……『ふたり震える手を取ろう』の構築では自分のオーラ剥がしとして使い、『桜花眩く輝かん』の構築ではダストを枯らすために採用する。決死『柄打ち』のあとにこれを2/1で飛ばすと勝てる場合もあるかもしれないので、一応頭に入れておくと良いかも。
追い風……古勾においては結構偉いカード。これがあるのでユリナAでも割と幅広く受けを見られていると思う。

3.3. 切札(ユリナA)

月影落……入れたら勝つことで有名。
不完全浦波嵐……ホノカAが苦手とする大体の大型切札にこれ一枚で対処できるので偉い。思った以上にライフを守ってくれる。
浮舟宿……『桜花眩く輝かん』を入れるなら有り。それ以外は相手を見て検討。
天音揺波の底力……『追い風』+『月影落』があるので、適性間合いの広さによる優位性はやや少ない。私は入れない。

3.4. 切札(ホノカA)

ひとり目覚めて……煮ても焼いても食えることで有名。居酒屋のフライドポテトぐらいのテンションで迷ったら入れておけばヨシ!
この旗の名の下に……『ふたり震える手を取ろう』の場合は『四季はまた廻り来る』で手札を引き直すぐらいのフレアの余裕は持ちたいので、『月影落』よりもこっちの方が優先度が高い気がする(『四季はまた廻り来る』で『乱打』や『一閃』を引くならトータルの打点は『月影落』と大差ないのでは?という考え)。
四季はまた廻り来る……最近は環境から少し減ったが、ヤツハに刺さるのは偉い。あと、最近増えた薙扇(サイネ/トコヨ)の『千歳ノ鳥』の圧力から開放されるのも助かる。自分のターンに打つのはかなり燃費が悪いので、『桜花眩く輝かん』を再起させたい場合でも本当にそれしかないのかはよく考えたほうが良い。
満天の花道で……ウツロ対面でこれと『浮舟宿』の両方を採用すると、相手の『魔食』を2回以上スカにさせられるので偉かった。

おわりに

最後までこの記事を読んでくださり、ありがとうございました!

ユリナAの強さとホノカAの強さの両方を痛感できる、一粒で二度美味しい(?)組み合わせだと思うので、この記事で興味ができた方はぜひ使ってみてください。また、ホノカAの構築を考える上でのヒントになれたら、もうめ~~~ちゃくちゃ嬉しいです!

また、完全戦も季節戦も本腰を入れて使うメガミを探している真っ最中ですので、オンライン・オフライン問わずに無限対戦募集していますTwitterでお誘いいただければバリバリ応じるつもりなので、気軽にお声掛けください。

考察の内容の関係の有無を問わず、気になった点やご意見、ご指摘などがございましたら、このブログのコメント欄か、私のTwitterアカウントまで持ってきてくださると、非常にうれしいです。
この記事の画像は「ふるよにコモンズ/BakaFire,TOKIAME」から拝借したものを使用しております。
URL: https://main-bakafire.ssl-lolipop.jp/furuyoni/na/rule.html

twitter.com

f:id:Zico_furuyoni:20210327013447p:plain