オンライン起源祭、2022冬ノ陣レポート!剣算鋸(カムヰ/アキナ/シスイ)

 どうもみなさんこんにちは、『反乱撃』に対応『斬り払い』で1纏いケアのZicoです。今回は、1/22(日)の『オンライン起源祭、2022冬ノ陣レポート』のレポート記事を書きました!

 結果は剣算鋸を選出して、5-0で優勝でした。準備不足は否めませんでしたが、最後まで集中してプレイできたことと、山札を引く右手が光り続けたことでなんとか勝ち上がれました。

 このようなレポート記事は鮮度が大事だとCoZi記にもあるので、さっそくですが書き始めます。構成は「選出理由→BAN基準→対戦レポート(双掌繚乱・眼前構築・桜花決闘)」です。ぜひ、最後まで読んでいただけると幸いです。

1. 剣算鋸について

1.1. 選出理由

 簡潔に述べると、「足切り性能の高さ」です。

 アキナによって対応範囲が広く*1、高い地力を持ちながら明確な弱点がありません。剣鋸はとにかく主張が強く*2、三柱でメタるのは難しいです。
 したがって、出力が一定以下の二柱に対して基本的に有利を取れます。これが、私が剣算鋸を選出した最も大きな理由です。

1.2. BAN基準

 最優先でBANしたいメガミはカムヰです。理由は、剣算も算鋸も『ハドマギリ』『切取法』といった行動の切札を打点の軸にして構築を組むため『理』が重いからです。さらに、カムヰの攻撃を耐え切れるほどの防御力は持っていません。
 対して、算Xと鋸XはX次第で返せます。それでも、
・剣算と剣鋸と絡鋸と傘櫂は絶対に返さない
・傘算は傘算剣以外では返さない
・傘鋸は傘剣鋸以外では返さない
・算鋸は剣算鋸と傘算鋸以外では返さない ・銃傘は銃傘櫂以外では返さない
・残りの算Xおよび鋸Xは推定ボトムなら返す
ぐらいは事前に決めていました。アキナ対面ではオーラ補充手段の確保*3と『切取法』の計算に気をつけて、シスイ対面では『手打表』や『理』を使って相手の攻撃を最小限のダメージに抑えることを意識します。

 余談ですが、ユキヒは単体ではそこまで不利ではないと思っています。なぜなら、アキナ対面のユキヒは『算法』で『ゆらりび』が当たらないため『はらりゆき』によるクロックを狙ってくることが多いのですが、その場合は『恫喝』が-/1になりやすく、終盤は資本差がついて『切取法』によるリーサルが狙いやすいので、少なくとも打点には困りません。
 剣鋸が返ってきたときも、『ゆらりび』への回答がない点は苦しいですが、ユキヒ単体ではライフを5以下まで削るのに時間がかかります。対して、こちらは『血飛沫』を挟んで攻撃することで『くるりみ』を無効化でき、シスイのカード全般が『ひきあし/もぐりこみ』に強いです。
 したがって、世論で言われているほどの相性差はないと思っています。まあ、環境にいる傘Xは大体強いので返せない場合のほうが多いですけどね(笑)

 明確な不利対面は傘剣鋸と銃傘櫂でした。傘剣鋸対面は剣算鋸にとって不利なBANじゃんけん*4で、銃傘櫂は剣鋸に三面有利です。しかし、傘剣鋸は
・ミラーマッチの練度に自信なし(検討サボり)
・書兜X(X=傘or算盤)で傘剣をメタられそう(未検証)
・傘鋸が絡によってメタれるらしい(未検証)
といった理由で宿しませんでした。銃傘櫂は、そもそも練度が足りないので最初から選択肢には入れていません。(検討サボり)

 上記をふまえて、最終的な選出は剣算鋸にしました。傘剣鋸は傘鋸を返してドローの神様に祈って、銃傘櫂は銃傘を返してドローの神様に祈る予定でした。

2. 対戦レポート

 ここから対戦レポートですが、せっかくの優勝レポートなので積極的に『*』で補足を入れています。これらは全く読まなくても話の流れを追えるように作っています。腰を据えて読む気力があるときに、興味のある部分だけをピックアップして読んでもらうと良いかと思います。

2.1. 剣算(鋸)vs扇鋸(薙) (vsもっちさん)

2.1.1. 双掌繚乱

 初戦は、薙扇で任意の剣Xを抜ける宣言で有名なもっちさんです。(該当ツイートを載せるか悩みましたが、さすがに無許可で載せるのは†アバれ†と判断して取りやめました)

 お相手の選出は薙扇鋸で、第一印象は「知らね〜〜〜!!」でした。

 剣Xが返ってくるなら切札に行動札が多く『理』で完封できそうな薙鋸一択ですが、だまし討ちで算鋸が返ってきたら「オーラ裂傷→『響鳴共振』→『ウバラザキ』→『ハドマギリ』」でお陀仏しそうです。ぶっちゃけ、剣鋸か剣算はどれを返しても勝負になると思ったので、算鋸が返ってくる場合を想定して脳内で一人回しをして、
・『恫喝』に『薙切り』で対応されない
・間合い5より後ろで攻撃が飛んでこないので、一巡目にライフ回収*5を成功させやすい
・『ウバラザキ』に対する『氷雨細音の果ての果て』ケアが不要
・扇鋸ならオーラを増やす手段が基本動作意外にほとんどなく*6、『直接金融』とオーラ回収でイジめたら、オーラがボロボロになって押し勝てそう
・『桑畑志水の死に所』が入っている扇鋸は鋸以外の打点が薄くてフェアデッキっぽい*7し、『千歳の鳥』も『手打表』があればギリ耐えられるはず
といった理由でサイネをBANして扇鋸を返します。お相手はシスイをBANして、剣算を返してきました。

2.1.2. 眼前構築

 実は、扇鋸と対戦するのは初めてなのですごく緊張しました。それでも、扇鋸の強い動きを必死に考えて、このような構築を組みました。

紅刃/散華刃/四剣乱刃/算盤玉/恫喝/投機/直接金融
開方冥式切取法/大衍算顆手打表/源上安岐那の御明算

 切札はノータイムで『切取法』『手打表』『御明算』です。『御明算』のオーラ回収で相手に伏せ纏いを強要して、『ハドマギリ』は『手打表』でケアして、リーサルは『切取法』に対応を切らせて『紅刃』で取る……というゲームプランです。
 また、シスイ対面では裂傷解決前は常にオーラ5を構えることが重要である*8ため、『直接金融』に加えて『投機』を採用します。

 『算盤玉』は『無窮ノ風』で落とされないので採用しました。『算法』は一巡目の折衝のために採用したい*9のですが、二巡目以降は基本的にシスイの攻撃への対応札としては機能しないので外しました。『恫喝』は一巡目の折衝と、『紅刃』に『詩舞』を打たれたときに使います。『雅打ち』や『反乱撃』で-/0になる*10と渋いので、気をつけることは意識していました。

2.1.3. 桜花決闘

 桜花決闘では「棋譜棋譜の解説」という構成にしています。気になる方は、シミュレーターなどで盤面に起こしてください。棋譜を書くのは初めてなので、読みづらいと思われます。なにか参考になりそうな資料などがあったら教えてください。

2.1.3.1.棋譜

もっちさん:薙扇鋸→扇鋸(薙)
ジーコ:剣算鋸→剣算(鋸)

先手:もっちさん(扇鋸)
後手:ジーコ(剣算)

先手1T目
2宿し(手札2枚)

後手1T目
1宿し1前進(集中1・手札1枚)

先手2T目
3前進(集中1・手札2枚)

後手2T目
『直接金融』

先手3T目
『徹底抗戦』→オーラ裂傷
【攻撃後】オーラ裂傷

後手3T目
オーラ投資(『直接金融』)
算盤玉→オーラ受け
【攻撃後】フレア回収
『源上安岐那の御明算』
『投機』(ダスト→2→自/オーラ)
後退纏い(集中1・手札1枚)

先手4T目
再構成
4前進1宿し(集中1・手札3枚)
『ウバラザキ』→ライフ裂傷
『反乱撃』→オーラ裂傷
『ハドマギリ』(相/オーラ、自/フレア)→{対応『大衍算顆手打表』→ライフ受け}→オーラ受け
『ウバラザキ』再起

後手4T目
再構成
禁忌『散華刃』
禁忌『紅刃』
前進纏い(集中1・手札1枚)

先手5T目
『ウバラザキ』ライフ裂傷
『雅打ち』ライフ裂傷
纏い(集中1)

後手5T目
フレア投資(『源上安岐那の御明算』)
ライフ回収
全力化『四剣乱刃』→オーラ3ライフ1

先手6T目
『金屑纏い』オーラ裂傷
『ウバラザキ』再起

後手6T目
再構成
纏い(集中1)
『開方冥式切取法』→ライフ2点
離脱後退(集中1・手札1)
禁忌『散華刃』
『恫喝』→{対応『反乱撃』→ライフ受け}→ライフ受け

2.1.3.2.棋譜解説

 こちら側が後手となり、この時点で少し悲しい気持ち*11になります。初手は『算盤玉』『投機』『紅刃』で、後手3ターン目の折衝で『算盤玉』と『投機』を使いたいので、『紅刃』を上にしてマリガンします。

 ★★★直接金融ボトム★★★

 まさに泣きっ面に蜂ですが、先手1T目は2宿し。後手1T目は、オーラ1なら『直接金融』は打たないという顔で後手1T目は1宿しと1前進で手番を終えます。
 その後、先手2T目は3前進でリソースを使い切って、次のターンに『徹底抗戦』を使う雰囲気を出してきます。間合い8まで後退すれば一応避けられますが、後手2T目は『直接金融』でオーラ2つを奪います。
 先手3T目は想定通り『徹底抗戦』だったのでオーラ裂傷を選び、ここで動き方を考えます。(下の画像は『徹底抗戦』によるもっちさんのオーラ裂傷がありません。あとで直します。)

後手3T目の盤面再現(手札は想像です)

 先に、私が考えるダメなパターンをご紹介します。
*12『直接金融』オーラ投資→フレア回収→『御明算』→集中前進→『算盤玉』集中力→集中纏い→『恫喝』-/1
・『直接金融』オーラ投資→集中前進→『投機』(ダスト→2→オ自/オーラ)→『恫喝』-/1→『算盤玉』ライフ回収
 このように動くと、先手4T目に「集中2前進→伏せ前進→『ウバラザキ』→『刻み刃』→『金屑纏い』オーラ裂傷→『ハドマギリ』→『反乱撃』」といった連続攻撃を受ける可能性があり、『手打表』の上からライフを4~5点取られてしまいます。さらに、『手打表』の2/0をライフ受けされると後手4T目の開始時の相場が2になってしまい、ダストで投資できないので回収できる保証がありません。こうなると、攻撃札を伏せて纏うことを強要され、そこに『徹底抗戦』を受けるとライフを取り返せないので敗色濃厚です。
 つまり、この場面で『恫喝』でライフを取りに行く動きはダメです。これは、過去の恐鋸対面の経験*13が功を奏しました。

 ここまでを踏まえて、私は棋譜のように間合い7で手番を返すことにしました。『直接金融』オーラ投資から即座にフレア回収をしていないのは、『算盤玉』にオーラ圧を出すため*14です。『算盤玉』によるフレア回収で、相手は『算法』のケアと『ハドマギリ』を両立できる動きは「4前進1宿し→『ウバラザキ』→『反乱撃』2/2+1纏い→『ハドマギリ』」しかなく、この場合は最後のハドマギリに『手打表』で対応すれば、ライフダメージは『手打表』の攻撃後効果を含めて2点まで抑えられます。*15

 ここまでが私の想定で、手番終了時の盤面はこのようになりました。実際には、『恫喝』を振ったら直感的にやばそうなので、後退する方向性で相手の基本動作の回数を計算していました。あと、もっちさんは過去の桜花決闘から上振れを狙うよりもステップ対応などを着実にケアするミコトの印象があったので、手札は1枚残して『算法』を意識させました。

先手4T目の盤面再現(手札は想像です)

 二巡目以降はこちらにとって都合がいいようにゲーム展開が進みます。お相手が先手4T目に上述の動きをとり、後手4T目にこちらはトップから『紅刃』と『散華刃』を引き、両方を禁忌ゲージ使用から叩きつけて3点取ります。
 これにより、お相手は『ウバラザキ』を再起させるためにオーラ3以下で手番を返す必要があり、ここまで来れば『桑畑志水の死に所』で『切取法』のフレアを吸われる心配もほとんどなくなります。『紅刃』と『散華刃』を当てたあとは、手札と集中力を使って間合い2オーラ3*16で手番を返します。

 先手5T目は、1つ前のターンにリソースを使い切っているため『ウバラザキ』と『雅打ち』でライフ裂傷を2つ稼いで、1纏いで手番を返してきます。後手5T目の私のオーラは3で相場は『ウバラザキ』ライフ裂傷の解決により3になっているため、ライフ回収は確定していました。そのうえで、『御明算』の効果による1宿しをするか考えていました。
 『御明算』で1宿しをすると、ライフ回収によってオーラが3になり、『直接金融』や『投機』で宿しで空いたオーラを補充できます。対して、『御明算』で1宿しをしないと、ライフ回収によってオーラが4つになるので、かなり安全*17に全力化『四剣乱刃』を使用できます。
 悩んだ結果、私は『御明算』で宿さず、トップから引いた『四剣乱刃』を全力化で使用しました。いま冷静に計算してみると、オーラ3で手番を返したうえで、相手が理論値を出してもこちらのライフは1点だけ残り、その場合は『切取法』だけでリーサルを取れるので、当たり札を増やすという意味でも*18『御明算』で宿すべきだったみたいです。(最後までドヤ顔したかったんですが……悲しいね)

 先手6T目は再構成から『金屑纏い』でオーラ裂傷を選択し、『ウバラザキ』を再起させます。

後手6T目(開始フェイズ前)の盤面状況

 さすがにフルリソースとなると、「『反乱撃』→『千歳ノ鳥』→『鋸斬り』+『雅打ち』+『ウバラザキ』+『刻み刃』」と理論値を叩き出されたときに耐えきれない*19ので、ここでリーサルを取りに行くことを検討します。
 ひとまず、このままボトムの『算盤玉』と『投機』を引いてもリーサルは絶対に存在しません。遅くても先手8T目まで*20には『切取法』でリーサルが取れると判断したため、ここでは再構成を行います。  私は『散華刃』と『恫喝』を引き、当時の私の計算では、『詩舞』がなければ「集中纏い→『切取法』→集中離脱→伏せ後退→禁忌『散華刃』→『恫喝』」でリーサルを取れた*21ので、『切取法』を開けてツッパして勝ちました。

 最終的な勝因は先手4T目の『算法』ケアじゃんけんに勝利したことと、後手4T目と5T目で引きたいカードをきちんと引けたことです。非常に胃がキリキリしましたが、頭はそれなりに冴えていたみたいで少しだけ安心しました。

2.2. 剣鋸(算)vs書兜(傘) (vsいずさん)

2.2.1. 双掌繚乱

 2戦目の対戦相手は、「困ってますの……」で有名なミズキ様のミコト、いずさんです。起源戦の大会当日に選出メガミで悩んでいると、問答無用でミズキ様をオススメしてくるので気をつけましょう。(0敗)

 そんないずさんの選出は傘書兜でした。いずさんが傘書兜を練習しているのは娯楽屋の大会の結果から知っていましたが、まさかマッチングするとは思っていなかったので笑いました。いや笑えんわ、困ってますの〜!!

 BANの決定ですが、お相手目線では書兜がアキナに不利*22なので、アキナをBANして剣鋸を返すはずです。その場合、傘書を返すと『立論』2/-からの『ゆらりび』に対する術がなく、こちらの攻撃も満足に通る確証が持てないため、ミズキBANは真っ先に候補から除外します。

 最終的には、書兜を返すことにしました。理由は『ゆらりび』がない分オーラを薄くして『ウバラザキ』を無理やり閉じる動きが許されやすく、『森羅判証』に対して『桑畑志水の死に所』が圧力になると考えたためです。お相手は、こちらの想定通り剣鋸を返して、予想通りのマッチングとなりました。

2.2.2. 眼前構築

 書兜は、以前いずさんとの起源祭の検討で薙書兜と何度か対戦したことがあり、『森羅判証』と『騎兵』を合わせた構築は、人並みに知っていました。

 兜を倒すコツは、対応した場合の裏目を作って、手札の対応札を腐らせながら攻撃をライフに通すことです。最終的には、このような構築になりました。

散華刃/四剣乱刃/棘縫い/血飛沫/刻み刃/反乱撃/金屑纏い ハドマギリ/ウバラザキ/桑畑志水の死に所

 書兜の弱点は、オーラダメージを減らす対応札が『盾兵』しかないことと、オーラを増やせるカードは『制圧前進』しか持っていないことです。したがって、相手のオーラを剥がし続けて纏いを強要し、攻撃の手を緩めてこちらのライフを守ることを意識します。

 まず、切札は『ハドマギリ』『ウバラザキ』『桑畑志水の死に所』で確定です。相手の妨害に強い『反乱撃』*23と、『詭弁』ケアで間合いに2に着地するための『棘縫い』も確定です。
 次に『反乱撃』と同じ適正距離で、『ウバラザキ』で裂傷化させられる『四剣乱刃』もライフに通りやすいため入りました。また『金屑纏い』は相手に対応させずに次のターンの攻撃を通しやすくする便利なカードで、『刻み刃』も『棘縫い』で対応不可(通常札)を付ければ近い動きができるので採用します。

 この時点で通常札5枚と切札3枚が決まったので、残った枠を考えます。『紅刃』は『反論』『煽動』『防壁』とあまりにも打ち消される攻撃札が多すぎるので真っ先に選択肢から除外します。最終的には『桑畑志水の死に所』を展開している間は禁忌ゲージを踏み倒せる*24点も考慮して、『反論』を使用されてもオーラダメージを与えられる『散華刃』と、採用しておくと何かと小回りが効く『血飛沫』*25を採用します。

2.2.3. 桜花決闘

2.2.3.1. 棋譜

いずさん:傘書兜→書兜(傘)
ジーコ:剣算鋸→剣鋸(算)

先手:いずさん(書兜)
後手:ジーコ(剣鋸)

先手1T
『制圧前進』(2前進・1徴兵)

後手1T
後退(手札1)

先手2T
2宿し(集中1・手札1)
『号令』

後手2T
2宿し(手札2)

先手3T
『引用』(『反乱撃』伏せ)
宿し(手札1)
『大手楯無門』

後手3T
『金屑纏い』(オーラ裂傷)
前進(集中1)

先手4T
再構成
前進(集中1)
『反論』→焦燥オーラ
纏い(集中1)
『騎兵』

後手4T
再構成
3前進(集中2・手札1)
『ウバラザキ』→{対応『煽動』(神算)}
『血飛沫』(禁忌+0)
『ウバラザキ』再起

先手5T
2前進(集中2)→『血飛沫』納-1
号令(集中1) 纏い(集中1) 『引用』(『反乱撃』使用→オーラ受け)
宿し(手札1) 『完全論破』(『反乱撃』)
『槍兵』→ライフ受け

後手5T
『ウバラザキ』→ライフ裂傷
前進(集中1)
『四剣乱刃』(禁忌+0・裂傷化)→ライフ裂傷
『ウバラザキ』再起

先手6T
再構成
『引用』(『刻み刃』使用→オーラ2裂傷)
纏い(集中1)

後手6T
再構成
『金屑纏い』(オーラ裂傷)

先手7T
離脱(集中1)
『号令』
『槍兵』→ライフ受け

後手7T
『ウバラザキ』→ライフ受け
前進離脱(集中2) 『血飛沫』(禁忌+1・裂傷化)→対応『防壁』
『刻み刃』→対応『盾兵』、オーラ1裂傷
『ウバラザキ』再起

先手8T
4後退(集中1・手札3)
『騎兵』

後手8T
再構成
前進(集中1)
『棘縫い』
『血飛沫』(禁忌+1)→ライフ受け
『四剣乱刃』(禁忌+0)→ライフ受け

先手9T
再構成
『制圧前進』(3纏い、『血飛沫』納-1)

後手9T
再構成
『桑畑志水の死に所』

先手10T
『引用』(『刻み刃』使用→ライフ3裂傷)
3纏い(集中2・手札1)

後手10T
再構成(失血死)
『ウバラザキ』→オーラ裂傷
後退前進(集中2)
『血飛沫』(裂傷化・禁忌+1)→オーラ裂傷
『棘縫い』
『ハドマギリ』

2.2.3.2. 棋譜解説

 今回も私は後手でした。個人的には『詭弁』ケアの後退回数といった都合*26で先手が欲しかったですが、仕方ありません。
 後手の場合、後手1T目は後退、後手2T目は『金屑纏い』ディスカード、後手3T目は『棘縫い』4前進と立ち回れば『詭弁』を受けずに間合い2に着地できます。そのため、マリガンでは後手2T目までに『金屑纏い』と『棘縫い』*27を引けるようなマリガンを意識します。

 先手1T目は『制圧前進』から2前進と1徴兵でした。典型的な『詭弁』を持っている意思表示です。後手1T目は何も考えずに後退して手番を終えます。

 先手2T目は2宿しと『号令』でした。この時点で、相手のオーラが3であるため『詭弁』を受けた返しに『ウバラザキ』『ハドマギリ』によるカウンターが狙えるか考えます。結局は、ここでカウンターを狙ってもそこまで美味しくないという判断*28を下し、マリガンで戻した『金屑纏い』を引こうとします。  ……は???『金屑纏い』ねーじゃん!!!
 普通にマリガン失敗で困惑します。いやでも『詭弁』を喰らうべき盤面ではないし……かといってオーラ2で手番を返すと次のターンに4前進『棘縫い』できないし……でも、オーラ1は『立論』から『反論』を受けたら結局なくなって誤差だし……とウダウダ考えて、最終的には余ったリソースで2宿しを行い、オーラ0で手番を返します。裏目は2前進『立論』『反論』ですが、その場合は、再構成の引きを見てから2前進『棘縫い』『ウバラザキ』からオーラ2フレア4で『ウバラザキ』を無理矢理再起させるなり、『ウバラザキ』『ハドマギリ』で暴れるなり場況判断で動くつもりでした。*29

 先手3T目は『引用』でこちらの攻め手を潰してから、オーラ2で『大手楯無門』を使用してきます。後手3T目は、間合い3を踏むには『棘縫い』から手札2枚と集中力2点を切っているので、盾兵+αの対応を構えていれば問題ない、という判断でしょう。後手3T目は『闘神』のことを考慮すると、迂闊にリソースを切って間合い2には着地できなくなってしまいました。対して、相手のオーラは薄いため『詭弁』を打たれた場合のカウンターは狙いです。ここでは『棘縫い』と『血飛沫』を抱えたまま『金屑纏い』を使って間合い8でしゃがみます。

 先手4T目は間合い7で『反論』によってオーラを削って『騎兵』の納にされてしまいます。『騎兵』により『ハドマギリ』は『防壁』で打ち消されてしまいます。後手4T目ですが、そろそろフレアが余ってしまう*30ので、間合い4に前進して『ウバラザキ』を使用します。それに対して、お相手は『煽動』で対応して間合い5に移動*31したため不発になります。
 ここで『煽動』により、間合い5手札3枚で手持ち無沙汰となってしまいます。手札を伏せて前進して『反乱撃』や『散華刃』を振りに行ってもいいですが、その場合は『ウバラザキ』が再起しなくなってしまうので、『血飛沫』を展開してしゃがむことにしました。『引用』を振る場合でも1前進はするでしょうしオーラ1つ分以上の仕事は期待できるはずです。

 先手5T目は間合い3で『引用』を使われます。こちらの手札は『四剣乱刃』と『反乱撃』ですが、お相手はスタッツを取るかキーカードを落とすかで悩まれます。最終的には『反乱撃』を使用して『完全論破』で封印してきました。この時点で相手の構築はビート軸だと推定*32しますが、その場合は相手の攻撃札が少なすぎるので、相手の構築が読めなくて混乱します。

後手5T目の盤面状況

 後手5T目ですが、相手は偶数再構成を優先してオーラ4手札0で手番を返してきたので、『ウバラザキ』 をライフに通して『撃ち落とし』ケアの前進から『四剣乱刃』を裂傷化で使用します。これもライフに通ったので、深追いはせず*33に手番を返します。

 先手6T目ですが、再構成から綺麗に『引用』を引かれてしまったので対応『怒り』で泣いて耐えます。ここで『刻み刃』を受けてオーラに2裂傷を受けてしまったので、次のターンは『金屑纏い』を使用して、相手に『反抗』を強化される機会を与えずに、次のターンの1/-を捻出します。

 先手7Tは『号令』から2/1『槍兵』でしゃがんできます。『ウバラザキ』から『ハドマギリ』の圧力を出したいのでノータイムライフ受けです。後手7T目はフルリソの圧力で『ウバラザキ』をライフに通し、次のターンが再構成である(≒『血飛沫』再構成トップ『血飛沫』を狙える)こともふまえて、裂傷化『血飛沫』を『撃ち落とし』ケアで前進離脱をしてから使用しますが、徴兵エリアから『防壁』を切られます。ここで『刻み刃』も使用しますが、今度は『盾兵』を切られてオーラに1裂傷しか与えられませんでした。

 先手8T目ですが、ここで想定外の4後退をされ、一気に間合い7となります。オーラ0とはいえ手札2枚で硬そうに見えますが、兵舎が『闘神』のみで『防壁』は使用済のため、相手の機能する対応は『反論』と『煽動』ぐらいしかありません。後手8T目には、再構成から『血飛沫』を引いたので、もともと抱えていた『棘縫い』から『血飛沫』と『四剣乱刃』を一気に叩きつけてライフ3点を奪います。この際、1フレアをしっかり残せたので、再構成からの『桑畑志水の死に所』を狙える盤面となりました。

後手9T目の盤面状況

 先手9T目は態勢を整えるために『制圧前進』で3纏い(実際は『血飛沫』があったので2纏い)を選択したため、ここで再構成から納8の『桑畑志水の死に所』を展開します。あとは消化試合で勝ちです。

 一巡目の『金屑纏い』のマリガンミスを除けば、比較的大きなミスはなくプレイできたと思います。勝因は『ウバラザキ』を上手く回せたことと、後手8T目に『血飛沫』を引いたところですね。

2.3. 算鋸(剣)vs銃鎚(傘) (vsヱゐさん)

2.3.1. 双掌繚乱

 3戦目の対戦相手は、世界で一番ライラタロットを獲得しているミコト、ヱゐさんです。S7-2の大規模大会では、3勝1敗で上位入選がかかった対戦卓でマッチングしてボロ負けしました。「対戦ありがとうございました、次は殺します」の精神を大事に今度は勝てることを祈りましょう。

 お相手の選出は銃傘鎚。銃傘は剣鋸でも算鋸でも良くて微不利、傘鎚はS7で銃剣を握ってボロ負けした経験から、剣鋸が返ってくると推定不利です。銃鎚は未知数ですが、『ハドマギリ』か『切取法』を上手いこと使えば一気に4〜5点ぐらいは飛ばしてリーサルを取れそうなので銃鎚を返すことにします。

 返ってきたのは算鋸でした。

2.3.2. 眼前構築

 銃鎚は『バックドラフト』と『鐘鳴らし』を『大天空リスペクト』で繰り返し使用して『大天空クラッシュ』でリーサルを狙う構築が有名だと思います。お相手のフルリソ+フレア8を許すと概ね敗北するので、フレア回収やライフ回収でいい感じに遅延して、最後は『切取法』で一気にリーサルを取るつもりで構築を組みます。

恫喝/投機/算法/直接金融/鋸斬り/反乱撃/茨道
開方冥式切取法/大衍算顆手打表/源上安岐那の御明算

 各カードの採用理由はこんな感じです。
・恫喝
 →投資券+メイン打点。

・投機
 →『フルバースト』や『大地砕き』の返しにオーラを増やす用。

・算法
 →一巡目を前進拒否から折衝を有利に運ぶため採用。『フルバースト』をこのカートで避けてから『茨道』で間合い4着地が一巡目の目標です。

・直接金融
 →投資券+一巡目の前進拒否+『大地砕き』の返しにしゃがむ用。

・鋸斬り
 →ライフ打点。

・反乱撃
 →相手がオーラ0〜1で手番を返してきたときに咎める用。一巡目3T目に『茨道』で裂傷を乗せて4T目に再構成で2/2+1纏いにできると強い。

・茨道
 →ヒミカの攻撃(特に『フルバースト』)に当たる回数を減らして、相手のリーサルを遅らせることが目的。

・切取法
 →基本的に6フレア3点。『ハドマギリ』はオーラ裂傷を与えるカードと一緒に使わないと最悪0点ですが、これは手札にダブついたカードも打点に変換できる点が優秀です。

・手打表
 →頓死ケアの保険。最悪、自分のターンに使用すればオーラ5にして『遠心撃』をケアできるかも?(諸説)

・御明算
 →入れない理由なし。

2.3.3. 桜花決闘

2.3.3.1. 棋譜

ヱゐさん:銃鎚傘→銃鎚(傘)
ジーコ:剣算鋸→算鋸(剣)

先手:ジーコ(算鋸)
後手:ヱゐさん(銃鎚)

先手1T
『直接金融』

後手1T
前進(手札1)

先手2T
纏い宿し(手札2)

後手2T
『フルバースト』→対応『算法』

先手3T
2前進(集中2)
『茨道』(オーラ裂傷)
『恫喝』→ライフ受け

後手3T
2後退(集中2)
『鐘鳴らし』(+2/+1)
『レッドバレット』→ライフ受け
バックドラフト
2纏い(手札2)

先手4T
投資券(『恫喝』『直接金融』)
再構成
ライフ回収
『直接金融』(オーラ1ダスト1)

後手4T
再構成 3纏い(集中1・手札2)

先手5T
投資券(『直接金融』)
『茨道』(オーラ裂傷)
前進(集中1)
『恫喝』→ライフ受け

後手5T
2後退(集中1・手札1)
『遠心撃』→『算法』

先手6T
ライフ回収
『投機』(オーラ→2→フロー)
2前進(集中2)
『反乱撃』→ライフ受け

後手6T
再構成
投了

2.3.3.2. 棋譜解説

 今回の私は先手でした。初手は『算法』『直接金融』『茨道』で、最優先で引きたかった『算法』と『直接金融』の用法が既にある神引きでした。このときは、3T目に『茨道』から『恫喝』を打つつもりだったので『茨道』をマリガンしましたが、いま思い返すとノーマリが正解*34だった気がします。

 先手1T目は安定の『直接金融』で相手のオーラを減らし、後手1T目は前進で手番を返されます。
 先手2T目は『フルバースト』を『算法』で避けることを考慮すると、オーラ3以上は誤差で間合い9にいる利得が大きい*35ので宿し纏いで手番を返します。後手2T目は想定通り『フルバースト』が飛んできますが、これを『算法』で避けます。
 先手3T目は『恫喝』を『茨道』から当てに行き、ライフ回収の圧力をかけます。後手3T目には2後退から『鐘鳴らし』『レッドバレット』(5/2)が飛んできますが、これをオーラで受けると『シュート』と『ラピッドファイア』がライフに通ってライフ回収ができなくなってしまうのでライフ受けします。ライフ受けしたあとのお相手は、『茨道』からの『ウバラザキ』『ハドマギリ』をケアするために、2纏いで手番を返します。

 先手4T目は再構成で『直接金融』を引いたので、そのまま使用してさらに資本差をつけます。後手4T目も、前のターンと同様に全力で纏って手番を返されます。
 先手5T目は『直接金融』をオーラで投資して敢えて回収しないことで前進の空きを作り、『茨道』で間合い4を踏みながら『恫喝』を当てて、ライフ回収に再びリーチをかけます。お相手はオーラ3、手札0、集中力0のため、ライフダメージを2回以上与える手段*36を持ちません。後手5T目で、お相手は2後退から『遠心撃』を使用しますが、きっちり『算法』で避けます。
 先手6T目では、ライフ回収から『投機』でオーラに空きを作って前進し、前のターンの『茨道』の裂傷によって2/2になった『反乱撃』をライフに通します。この時点でライフは7vs3となり、再構成とライフ回収と『切取法』-/1でリーサルのため、お相手の投了により試合終了です。

 余談ですが、これが起源祭で最も短かった桜花決闘だと思います。(ログを見返したところ、先手1T目~試合終了が9分でした)『恫喝』という何故か1枚でライフ2点取れるカードと、ダストがなくても後ろに避けられる『算法』というカードの強さがよく分かる試合でした。直接金融最強!直接金融最強!直接金融最強!

2.4. 剣鋸(算)vs銃鋸(傘) (vsあどみぬす さん)

2.4.1. 双掌繚乱

 4戦目の対戦相手は、新進気鋭のミコトのあどみぬすさんです。アドカレ記事にも好意的な反応をしてくだって、VCに入ったときも褒めてくださったので、普通に嬉しかったです。たくさん褒めてくれる、いいひと〜〜〜

 そんなお相手の選出は銃傘鋸でした。詳細につきましては、あどみぬすさんご本人がnote記事としてまとめていらっしゃるので、そちらを読んでみてください。

 こちら側の目線からしたら、銃傘も傘鋸も返せないので銃鋸返しです。前の試合で同じく剣算鋸を抜いていたので、絶対に検討してるんだろうな〜と思いました。

 返ってきたのは剣鋸でした。

2.4.2. 眼前構築

 実は、新公式大会で銃鋸とは対戦したことがあり、そのときの所感では「『斬り払い』と『理』積んでおけば負ける理由なし!」でした。「これで何が来ても勝てるわ!w」ってなった記憶はあったんですが、新公式大会で組んだ構築*37を思い出せなくて自分の記憶力のなさを恨んだ結果、最終的にこのような構築になりました。

紅刃/散華刃/斬り払い/棘縫い/刻み刃/反乱撃/金屑纏い
理/ハドマギリ/ウバラザキ

・紅刃
 →振って当たるなら入れない理由なし。

・散華刃
 →強いので入れる。

・斬り払い
 →主な仕事は『クリムゾンゼロ』ケア。序盤は『バックドラフト』を乗せた通常札に切ってもいいし、『クリムゾンゼロ』が入っていないことが分かれば『反乱撃』にでも切ればいいし、銃寄せなら何しても勝てる。よって入れ得……のはず。

・棘縫い
 →一巡目はフルバ地帯を抜ける用で、二巡目以降はオーラバフとして使うつもりで採用。

・刻み刃
 →『血飛沫』とすごく悩んだけど、間合い2でしゃがむためのカードとして採用。

・反乱撃
 →『ウバラザキ』『ハドマギリ』コンボの必須パーツ。悩む余地なし。

・金屑纏い
 →『ウバラザキ』『ハドマギリ』コンボの必須パーツ。雑に次のターンの『反乱撃』を2/2にできるので強い。

・ハドマギリ
 →『斬り払い』を使っても多分リーサルでは3点ぐらい取られるはずなので、能動的にリーサルを取るために採用。これさえ積んでおけば、さすがに剣鋸の方がリーサルラインは高い……はず。

・ウバラザキ
 →『ハドマギリ』の必須パーツ。オーラ4フレア2で再起できるかは諸説。

・理
 →鋸ハーフミラーにおける最強カード。純粋に『ハドマギリ』の火力が1~2点下がるうえに、ライフも回復するので見た目以上に硬いです。『尸』はライフ6以上でも使えますが、今回は『斬り払い』を採用しているので『スカーレットイマジン』とか『ヴァーミリオンフィールド』のケアもできて無難なこちらを採用します。

 相手の対応札はほとんどないので、リーサル計算は非常に簡単です。相手の基本動作の回数からリーサルの可否を判断して、緩急をつけた攻撃を意識しましょう。

2.4.3. 桜花決闘

2.4.3.1. 棋譜

あどみぬすさん:銃傘鋸→銃鋸(傘)
ジーコ:剣算鋸→剣鋸(算)

先手:ジーコ(剣鋸)
後手:あどみぬすさん(銃鋸)

先手1T
ディスカード(手札1)

後手1T
宿し前進(集中1・手札1)

先手2T
2前進(手札2)

後手2T
『フルバースト』

先手3T
2前進(集中2)
『棘縫い』
『紅刃』(禁忌+1)→ライフ受け

後手3T
『バックステップ』(オーラ焦燥)
『反乱撃』→ライフ受け
2前進(集中2)

先手4T
再構成
『ウバラザキ』→ライフ裂傷
離脱(集中1)
『紅刃』(禁忌+1)→ライフ受け
『金屑纏い』(オーラ裂傷)
『理』
『ウバラザキ』再起

後手4T
再構成
『スカーレットイマジン』(コスト『フルバースト』)
『ウバラザキ』→ライフ裂傷
『バックステップ』
『反乱撃』→{対応『斬り払い』(禁忌+2)→オーラ受け} 前進(集中1)
『刻み刃』→オーラ1裂傷、ライフ1裂傷

先手5T
宿し(集中1)
『ウバラザキ』→ライフ裂傷
『反乱撃』→オーラ裂傷
『金屑纏い』(オーラ裂傷)
宿し(手札1)
『ハドマギリ』→ライフ受け(失血死)

2.4.3.2. 棋譜解説

 今回の私は先手でした。初手は『斬り払い』『棘縫い』『刻み刃』で、先手3T目に『斬り払い』『紅刃』『棘縫い』を手札に構えたいので、『刻み刃』以外の2枚をマリガンします。先手3T目に構えたい4枚目の手札は、「『反乱撃』 >『散華刃』>その他」といったところです。初手ディスカエンド、2T目2前進エンドの予定なので『金屑纏い』は一巡目の折衝*38で使う予定がなく、いつもと比べると優先度は低くなっています。

 先手1T目は銃対面のテンプレ*39、1ディスカエンドです。後手1T目のは前進宿しエンド、典型的な『フルバースト』を構える流れですね。

 先手2T目では次のターンに『フルバースト』受けるつもりで基本動作の回数を計算します。その結果、間合い7まで前進すれば次のターンに『棘縫い』から2前進で『紅刃』をライフに当てて、手札に『斬り払い』と『反乱撃』を構えられることが分かったため、ここは素直に2前進で手番を返します。後手2T目は『フルバースト』を使用され、先手3T目も想定通りに進行します。
 後手3T目ですが、お相手は『バックステップ』の焦燥から『反乱撃』を2/2で使用します。これをオーラ受けすると、前のターンにフレアを与えたため『ウバラザキ』『金屑纏い』『バックドラフト』から3/4の『ハドマギリ』がライフに通るおそれがあります。かといって、『斬り払い』を使っても『バックドラフト』でバフを乗せた攻撃が飛んでくる可能性があるため、次のターンに再構成から『理』を開けられることも考慮してライフ受けします。

 先手4T目は、再構成から『紅刃』を引けたので『ウバラザキ』『紅刃』で3点を取ってから『理』を開け、『金屑纏い』で纏いのついでにオーラ裂傷を稼いでしゃがみます。後手4T目に相手は『スカーレットイマジン』からライフ打点を取り返そうとしますが『理』によって相手の攻撃が1枚減り、『反乱撃』を『斬り払い』で止めたことで『ハドマギリ』がライフに通らなくなります。相手は『ウバラザキ』を再起させることをいったん諦めて『ハドマギリ』を温存します。

 先手5T目ですが、ライフ3点を稼げば実質的に勝てることから、再構成を検討します。

先手5T目の盤面状況(再構成直前)
 このときは厳密には計算していませんでしたが、『反乱撃』を先手3T目に抱えていたおかげで確定リーサルだったみたいです。このとき私は「まあ『斬り払い』を引けばしばらく死なないし、『紅刃』を引けば推定リーサルだから再構成するか~」の気持ちで再構成します。結果的に引いたのは『金屑纏い』と『刻み刃』で、2宿し→『ウバラザキ』→『反乱撃』→『金屑纏い』→『ハドマギリ』2/4でリーサルでした。

 感想戦によると、どうやら銃鋸にはもっとピーキーな構築があったみたいです。これは今週のフリプ会で判明したことですが、銃鋸は某英雄の証2枚さん銃のミコト発案とのことで、「大会に参加してないのにマッチングをひっくり返す人間って怖いなあ」と思いました。

2.5. 算鋸(剣)vs傘絡(鋸) (vsアクア244さん)

2.5.1. 双掌繚乱

 決勝戦の対戦はアクア244さん。幾多の傘鋸を傘絡鋸で破壊した魔王すごいミコトです。当然、選出も傘鋸絡……いや、新公式大会で全く同じミコトと同じマッチングしてるんだけどー!?!?

 ♪~あの日(1/15)あのとき(新公式大会)あの場所で(大会後のフリプ)で君(傘絡鋸)に会えなか~ったら~♪

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……というわけで、見知ったものは仕方がないので頑張りましょう。BANは消去法で傘絡、お相手は『理』アンチなので剣BANでした。

2.5.2. 眼前構築

 1週間前に傘絡vs算鋸は2回やっており、この1週間で、一応『神渉装置:枢式』『どれーんでびる』『はらりゆき』の構築だけは一人回ししましたが、自分の傘絡の練度がゴミだったおかげで辛勝できたので以下の構築をぶつけることにします。

恫喝/投機/算法/直接金融/鋸斬り/反乱撃/茨道
開方冥式切取法/大衍算顆手打表/源上安岐那の御明算

 はい、3回戦のvs銃鎚と全く同じ構築です。この構築で早打ち*40を心がければ『びっぐごーれむ』や『ゆらりび』の構築なら有利、『はらりゆき』や『えれきてる』の構築なら五分程度だと思っています。

・『恫喝』
 →投資券+メイン打点。これがないと『ゆらりび』以外を使ったほぼ全ての構築に負けます。クリンチされたときは『算法』を『ゆらりび』への対応として抱える都合でほぼ振れませんが、『くるるーん』で捨てると投資券として活用できるので上手くやります。

・投機
 →ジェネリック前進札、『切取法』の打点向上、一巡目のダスト枯らし(『もじゅるー』妨害)が主な仕事です。これがあると、3/1をオーラ受けできる回数も増えます。

・算法
 →これがないと赤赤『とるねーど』or『りげいなー』+『ゆらりび』 のデッキに負けます。

・直接金融
 →基本的に入れ得ですが、ユキヒ対面だと難しいところです。『しこみび』と『かさまわし』が入っていると即座にリソースを補給されますが、最悪『恫喝』と『御明算』からライフ回収に繋げられるので入れます。前進するためのオーラの空きが埋まるのも少しネックですが、資本差は最終的に『切取法』の打点に繋がるのでOKです。ただし、『りふれくた』が展開されているときは破棄時効果の1/0を飛ばすかをしっかり考えましょう。

・鋸斬り
 →ライフ打点。クリンチ相手にはこれがないと両者敗北になります。

・反乱撃
 →これがないと『鋸斬り』をオーラ受けされて両者敗北になります。

・茨道
 →これがないと後退に負けます。

・切取法
 →通常札に行動札や付与札が多く入っている都合で、こちらの方が打点が出ます。余談ですが、『ウバラザキ』『ハドマギリ』の構築はレンジロックに勝てない*41と思います。

・手打表
 →これがないと「『ゆらりび』→『どれーんでびる』→『りげいなー』(適正距離+1『ゆらりび』)」を考慮しなければならず、攻撃の機会が潰れたり『たぐりよせ』をライフ受けする必要が生じたりするので、それらのケアとして入れます。

・御明算
 →入れない理由なし。『神渉装置:枢式』で除外されるのは『癇玉』ですが、1フレアと実質2フレア*42の交換なので『切取法』を入れていればギリギリ最終打点に貢献していると言い張れます。

 『鋸斬り』と『恫喝』でジリジリライフを削りながら『投機』と『直接金融』で資本差をつけ、『かさまわし』公開直後といった相手の対応が少ないタイミングで『切取法』で3点程度のリーサルを狙います。採用が裏目になったカードは、基本動作に回して「これは『切取法』の打点!」と言い張って誤魔化しましょう。

2.5.3. 桜花決闘

2.5.3.1. 棋譜

アクア244さん:傘絡鋸→傘絡(鋸)
ジーコ:剣算鋸→算鋸(剣)

先手:アクア244さん(傘絡)
後手:ジーコ(算鋸)

先手1T
2宿し(手札2)

後手1T
『直接金融』

先手2T
『とるねーど』

後手2T
投資券(『直接金融』)
フレア回収
纏い宿し(集中1・手札1)
『投機』(ダスト→2→オーラ)

先手3T
前進(集中1)
『もじゅるー』
くるりみ』(閉→開、『もじゅるー』宿し)
『もぐりこみ』(『もじゅるー』纏い)
『えれきてる』(『もじゅるー』なし)
『いんだすとりあ』(『えれきてる』封印、『もじゅるー』纏い)

後手3T
前進(集中1)
『御明算』
『茨道』(オーラ裂傷)
『恫喝』→ライフ受け

先手4T
再構成
宿し(集中)
『神渉装置:枢式』(『御明算』2纏い)
『えんむすび』
傘開閉(開→閉)

後手4T
投資券(『恫喝』)
再構成
2前進(集中2)
『茨道』
『鋸斬り』→ライフ受け
『反乱撃』→オーラ受け

先手5T
『ひきあし』
『いんだすとりあ』
『でゅーぷりぎあ』(『えれきてる』)
2纏い(集中2)
傘開閉(閉→開、『かさまわし』公開)

後手5T
『恫喝』→{対応『くるるーん』(『投機』捨て札、1ドロー)}→ライフ受け

先手6T
『もじゅるー』
『でゅーぷりぎあ』(『えれきてる』、『もじゅるー』後退)
後退(集中1)
傘開閉(開→閉、『かさまわし』公開)

後手6T
投資券(『恫喝』)
再構成
ライフ回収
宿し前進(集中1・手札1)
『恫喝』→ライフ受け

先手7T
再構成
『いんだすとりあ』(『もじゅるー』後退)
後退・2纏い(集中1・手札2)
傘開閉(閉→開、『かさまわし』公開)

後手7T
投資券(『恫喝』)
再構成
ライフ回収
3宿し・1纏い(集中2・手札2)
『投機』(ダスト→2→オーラ)
『切取法』(相場2)→ライフ受け
『切取法』(相場3)→{対応『くるるーん』(1ドロー)}
『切取法』(相場3)→ライフ受け

2.5.3.2. 棋譜解説

 私は後手で、初手は『投機』『鋸斬り』『直接金融』でした。1T目は相手が3宿しの場合は『投機』でそれ以外は『直接金融』、3T目に『反乱撃』を抱えて『茨道』から-/1『恫喝』が一巡目のノルマです。ちなみに、『算法』は一巡目の折衝には基本的に役立ちません*43。今回は『投機』も『直接金融』も引けているのでノーマリです。

 先手1T目は2宿しエンド、『直接金融』ケアの典型的な動きですね。私は2宿しエンドなら後手1T目で『直接金融』を使用する派*44なのでそのまま打ちます。

 先手2T目では『とるねーど』を使用されます。この時点では私は「?」でしたが、「ワンチャン『びっぐごーれむ』だったら困るのかなぁ……まあ最悪『もじゅるー』展開し辛くなるだろうし良いかなぁ」ぐらいの気持ちで後手2T目はフレア回収からダスト枯らしに専念します。

 先手3T目には、前のターンに使用した『とるねーど』も機巧に含めて『えれきてる』+『いんだすとりあ』の構築を回され始めます。後手3T目には『御明算』を開けて『茨道』から『恫喝』を使用し、手札には『反乱撃』と『算法』を抱えておきます。
 先手4T目は『神渉装置:枢式』を使用され、回収を宣言して『御明算』がゲームから取り除かれます。ここまでは想定通りで、後手4T目は前進のためにオーラ投資だけは行っておき、運だけゲーミングで勝ち取った『茨道』と何故か一緒に引けた『鋸斬り』を振ってライフ打点を取り、ついでに『反乱撃』でオーラをいじめておきます。

 先手5T目は間合い4に下がられましたが、後手5T目に『恫喝』を当てて相場4+投資券1枚の盤面を作ります。先手6T目は『えれきてる』を使用されますが、後手6T目にはライフ回収でライフを取り返し、そのままトップで引いた『恫喝』を叩きつけます。コイツ引き強くね???

 先手7T目は間合い8まで全力で後退されますが、相手の手札が『かさまわし』で固定されていることと、オーラが2つと薄い状況を加味して、後手7T目に私は『切取法』によるリーサルを狙うための再構成を行います。

 ライフ回収してから相場が1ではなく2であることに気がつきますが、冷静に盤面を振り返った結果、確定で勝てる*45盤面だったため、リソースをすべて宿しと纏いに回して『切取法』ぶっぱで勝利です。

後手7T目の盤面状況(相手手札『かさまわし』確定)

 非常に苦しいマッチでしたが、こちらの『恫喝』と『茨道』の引きが抜群によかった点と、お相手の二巡目の『もじゅるー』が山底に沈んでしまったことで、なんとか勝つことができました。

3. あとがき

 以上が起源祭2022冬ノ陣のレポートとなります。最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

 レポートを書いてて思いましたが、いくらなんでも引き強すぎですね。当たり前のように再構成トップ◯◯(◯◯=『血飛沫』or『直接金融』or『紅刃』or『茨道』)キメまくってて草生えました。マッチング運も比較的恵まれており、1回戦と3回戦以外は「最低限、勝負にはなるだろう」ぐらいの気持ちで臨めたのは良かったです。
 あと、オンラインの大会だとシミュレーターにログが残ってくれるので、「このとき、何を考えてこの行動をとったのか」といった部分がすごく思い出しやすかったです。現時点では推敲もせずに思いついたことをダラダラと書き並べてしまっている状態なので、随時表現などは直していく予定です。

 今回の起源最環境ですが、『黒き鎧』禁止によって相性がよく分からないマッチングを抱えたまま当日を迎えた方も多いのではないでしょうか?
 私の場合は、『黒き鎧』の強さがバレ始めた頃から検討量が減ってしまったので、どちらかといえば禁止改定は知見のリセットという点で『追い風』でした。個人的な考えですが、ここ数ヶ月は世論がシスイに傾いていてアキナを練習する人が相対的に少なくなっていたため、数ヶ月前のアキナの知見でも辛うじて戦えたのかと思っています。

 ブログ開設から3年という節目を、起源祭優勝というめでたい結果で迎えることができて、非常に嬉しいです!これからも、「私が初心者のときに読みたかった!」と感じる記事を書いていくつもりなので、これからもよろしくお願いします!*46

 考察の内容の関係の有無を問わず、気になった点やご意見、ご指摘などがございましたら、このブログのコメント欄か、私のTwitterアカウントまで持ってきてくださると、非常にうれしいです。
 この記事の画像は「ふるよにコモンズ/BakaFire,TOKIAME」から拝借しております。

URL: https://main-bakafire.ssl-lolipop.jp/furuyoni/na/rule.html

*1:例えば、レンジロックに対する耐性は『恫喝』と『御明算』、『切取法』でカバーできて、リソースの剥奪についても『投機』『直接金融』そして回収で抵抗できます。特に、『恫喝』と『切取法』の-/1やライフ回収は対応手段が限られ、剣や鋸とは違った方向性のリーサルになるので優秀です。

*2:対応が厚い相手でも、『徹底抗戦』から『ウバラザキ』『ハドマギリ』で連続攻撃を仕掛けることでライフダメージを稼げます。また、『棘縫い』と『茨道』で前進札が2枚あるためレンジロックにも強く、『桑畑志水の死に所』で禁忌ゲージを踏み倒すこともできます。

*3:アキナ対面では、オーラ回収や『直接金融』を伏せ纏いでカバーしようとすると、攻撃がライフに通らなくなり、ライフ回収されるという悪循環に陥ってしまいます。そのため、アキナ対面では3/1といったライフに通りやすい攻撃札を持っていることとオーラを増やす手段を持っていることが相性差に直結します。

*4:傘鋸を返すと傘鋸vs剣鋸、剣鋸を返すと剣鋸vs剣算が不利マッチになります。傘鋸vs剣算は概ね五分五分ですが『桑畑志水の死に所』をクリティカルに受けると負けるので評価が難しいところです。

*5:1ターン目『直接金融』、2ターン目宿し&纏い、3ターン目2フレア『御明算』『投機』ダスト→2→自/オーラ

*6:『金屑纏い』は結局はオーラ+1ですし『要返し』はS8の速度には合っていません。

*7:加えて、扇鋸は『はらりゆき』などの積極的にフレアを吐ける手段を持たないため、『死に所』を上手く使うには『ウバラザキ』をオーラ4フレア2などで繰り返し再起させる必要があり、その場合には再構成のタイミングなどを見計らって一気にフレア3まで押し上げるだけで相手に歪んだ動きを強制できる……はずだと考えました。

*8:オーラが1つでも少なくなると、『反乱撃』をライフに受ける確率が飛躍的に上昇します。そのため、シスイ対面では裂傷を加味してもオーラは少しでも多い状態を保ち、場合によっては攻撃を我慢して相手に『ハドマギリ』のフレアを与えずにオーラ裂傷をリセットするといった動きが必要です。

*9:扇鋸の一巡目の動きとして「先手2ターン目or後手1ターン目に『金屑纏い』、次のターンに『晴舞台』」を想定しており、『算法』があると間合い6で『晴舞台』の-/1を避けながら『恫喝』を-/1で当てられる……とか考えていました。

*10:対応の『反乱撃』や非境地『雅打ち』をオーラ受けして資本差が逆転すると『恫喝』が-/0になってしまいます。余談ですが、禁忌『散華刃』は1枚で2回のダメージを与えてしまうので、対応『反乱撃』を考慮する場合は最後に使った方が無難です。

*11:『算法』を入れていないので、相手が「先手2T目に『金屑纏い』(オーラ裂傷)、次のターンで間合い6『晴舞台』を展開してエンド」という動きを取ってきた場合、『晴舞台』の破棄時効果の-/1をケアするために間合い7まで後退しなければなりません。理論上は『直接金融』でオーラを投資して間合い2に着地できますが、次のターンに相手が自由に動けるで非常に弱い動きです。

*12:『恫喝』に2/2『反乱撃』で対応されて『恫喝』が-/0になるのをケアする場合

*13:『徹底抗戦』を受けた返しに攻撃した結果、『ウバラザキ』→『常世ノ月』→『畏掠め』オーラ→『金屑纏い』オーラ裂傷→『ハドマギリ』→『刻み刃』→『反乱撃』で最大9点取られる負け筋を作ってしまったことがあります。

*14:フレア回収をしてから『算盤玉』を使用するとライフ受けの裏目がありませんが、敢えてフレア回収をしないことでライフ回収という裏目を用意でき、相手にオーラ受けを強要できます。この場合、『詩舞』を使われると裏目になってしまいますが、その場合は相手が手札を切りながら後ろに下がってくれているので、次のターンの火力が下がってライフを守れるので問題ありません。

*15:『算法』ケアを切ってきた場合は、『金屑纏い』をケアするために間合い4の『反乱撃』をライフ受けする必要があります。しかし、この場合でも『御明算』でダスト投資とオーラ回収をしてから『恫喝』を-/1で振れるので、何とかなるはずです。

*16:『千歳の鳥』+『刻み刃』をギリギリケアできる状態

*17:相手の手札は1枚、集中力は0、『ウバラザキ』は使用済のため、『千歳ノ鳥』が入っていても瞬間火力には限界がある盤面です。

*18:『四剣乱刃』と『直接金融』の両方とも引けなかったときに、『御明算』で宿しておくと『投機』でオーラを3から5にしてしゃがむことができます。

*19:ちなみに、桜花決闘中はここまで厳密に計算していません。「なんかヤバそうだから、そろそろ対応札の持ち物検査しておくか~~」ぐらいです。

*20:ここで再構成をしない場合は、2枚ドロー→山6枚再構成+2枚ドロー→2枚ドロー→2枚ドロー……といった具合に1回の再構成で4ターンしのげますが、この場面で再構成すると3ターンしかしのげません。これは、言い方を変えると「3ターン以内」に絶対にリーサルを取るなら、強いカードの引き直しやフレアのために再構成し得」ということになります。

*21:『詩舞』が『切取法』に切られた場合は、宿し纏いから『御明算』を開けてしゃがみ、『散華刃』を『詩舞』で避けられた場合は間合い5で『恫喝』を-/1で使用し、次のターンにフレア投資からのライフ回収によるリーサルを狙います。

*22:書兜が『森羅判証』を狙う場合は、相場を能動的に下げる手段をほとんど持たないことから、フレア回収およびライフ回収で『森羅判証』を展開させるタイミングを遅らせられます。『大手楯無門』から連続攻撃を狙う場合も、『闘神』に『算法』で対応すると適正距離が0-1になり、確実に避けながら相手の打点を大きく下げられます。

*23:『反乱撃』は適正距離が広いため、『撃ち落とし』『煽動』のケアをしやすいです。また、『引用』で抜かれても1/1で済むことから、基本的には『反乱撃』と非攻撃札を抱えて立ち回ることを意識するつもりでした。

*24:『桑畑志水の死に所』が【展開中】の間は、禁忌ゲージが16を超えても誓約枠の効果を有効にできます。つまり、『桑畑志水の死に所』が破棄されるまでに相手を倒せば借金を踏み倒せるということです。ついにふるよにでも『借金生活』が!?

*25:『ウバラザキ』から裂傷化させれば次のターンの圧力になりますし、2/2が打ち消されても【展開中】が残ってくれます。さらに、『引用』にも引っかからないというオシャレカードです。

*26:こちらが先手を取れた場合、先手1T目は宿し、先手2T目は後退宿し、先手3T目は『棘縫い』4前進で間合い2に着地……という動きを狙えます。しかし、後手の場合は後手1T目と後手2T目の両方で後退する必要があり、宿しの回数が少なくなります。また、オーラ0の裏目である『立論』山焼き→『反論』ライフ焦燥についても、相手が後手なら2T目が山場で間合い7に着地するリソースが不足しがちすが、先手だと3T目が山場になってしまうので警戒する必要が生じます。

*27:後手2T目までに『棘縫い』を引いておかないと、先手3T目に『立論』で『棘縫い』を落とされて、再構成で『棘縫い』が引けなくて次のターンに『詭弁』を受ける……といった裏目があります。

*28:仮に後手2T目に3前進すると、先手3T目に『詭弁』を振られて、後手3T目に再構成からフルリソースで間合い6オーラ5フレア1になります。この場合、『ハドマギリ』を使用するために2宿し、『煽動』ケアに間合い3に着地するために1前進と『棘縫い』が必要になり、すでに相手が2徴兵を行って『盾兵』を構えていることを踏まえると、概ね『詭弁』を受けるリスクには見合っていません。

*29:レポートを書いていて気がつきましたが、お相手の先手2T目の動きって完全に一巡目で『大手楯無門』を開けるヤツですよね……当時は『森羅判証』以外のルートを想定していなかったので頭から抜け落ちてしました。

*30:フレアが多いほど、『ウバラザキ』を再起させる際にオーラを薄くしなければなりません。

*31:『棘縫い』を使って間合い3まで前進して『煽動』をケアする動きも可能ですが、その場合は、『ウバラザキ』を再起させるためにオーラ3以下で手番を返すこともふまえると、次のターンの『戦場』からの『反攻』をケアするのが大変になります。

*32:『森羅判証』を軸にする場合、『壮語』『詭弁』『陣頭』『戦場』を入れたいはずであるのに対して、お相手の通常札は5枚見えており、そのなかにこれらのカードは含まれていません。さらに『撃ち落とし』『防壁』がこの時点では見えていなかったことも考慮すると、『森羅判証』を軸にした構築である可能性は著しく低いでしょう。

*33:ここで相手に対応されると、返しに『闘神』『反抗』『槍兵』で3点取られる可能性がありました。

*34:後手1T目に『フルバースト』のために2前進されたときに『茨道』を持っていれば2前進+『茨道』で間合い4を踏んで『フルバースト』をケアできていました。

*35:後手2T目に相手ができる攻撃は『シュート』『マグナムカノン』『ラピッドファイア』『レッドバレット』『砂風塵』から任意の何枚かで、『シュート』と『レッドバレット』はライフ受けと決めておけば『砂風塵』と『マグナムカノン』『ラピッドファイア』あたりは『算法』の都合で両立せず、間合い9なら『鐘鳴らし』のバフも考慮する必要がないので、この盤面は宿し纏いが最適解……のはずです。

*36:このとき、相場は4で『恫喝』が投資券として残っているので、1度までのライフダメージは下がった相場を『恫喝』によるフレア投資で戻すことでライフ回収できます。

*37:「なんでTwitterにレポあげてないんだよ~~」と後悔していましたが、いまブログを書いていて気が付きました。新公式大会で返ってきたのは剣鋸じゃなくて剣算です。

*38:2T目に『金屑纏い』でオーラ裂傷を付けて、3T目に集中2前進から『棘縫い』で間合い4に着地して2/2『反乱撃』と禁忌『散華刃』でテンポを取るのは、剣鋸の一巡目の折衝における選択肢の一つです。

*39:1宿しは『レッドバレット』『マグナムカノン』『ラピッドファイア』、1前進は『フルバースト』が裏目になります。また、先手の場合は2T目にオーラ5を構えて基本動作以外に何もしないという前提の場合、1T目に前進をしても2T目にリソースが余ってしまいます。よって、基本的に銃対面の1ターン目は「何もしない」が正解になりやすいです。

*40:通常札の主なライフ打点が『鋸斬り』と『恫喝』で、『切取法』はある程度相手からライフダメージを与えられないと機能しません。そのため、お相手の防御が硬かったり打点が細かったりすると、通常札を繰り返し使用しなければならず、普段の気持ちで動くと時間切れになります。実際、Twitterでは呟きませんでしたが、新公式大会では時間切れで両者敗北になっています。

*41:まず、コンスタントに間合い4を踏めないため、打点が思ったように足りません。また、間合い4を踏むために宿し前進をしてしまうと、『えれきてる』などを受けてフレアが増えていることもふまえると『ウバラザキ』が再起しない可能性がかなりあります。

*42:『神渉装置:枢式』自体は3フレア(=6AP)ですが、『御明算』で2纏いが付いてくるので実質的には4AP=2フレア相当になります。

*43:お相手が攻撃してくるのは後手3T目ですが、ほとんどの場合は先手3T目に『ひきあし』ケアで間合い4に着地しながら『恫喝』を振っているので、『算法』が対応として機能しません。

*44:「相手のオーラが1でダストが0だと『直接金融』を打ってもお互いのオーラが1つ減るだけで終わってしまう」というのが一般論ですが、ぶっちゃけ一巡目のAPなんて誤差みたいなものですし、少しでも早いタイミングで投資券を1枚用意していおく方が相手の動きを歪められて強いと私は思っています。

*45:傘絡側はこの状況で勝つには『えれきてる』3回と『とるねーど』を打たなければなりませんが、『とるねーど』でライフを取るには『えんむすび』を展開する必要があります。対して、この状況でリーサルを回避するには『くるるーん』で『もぐりこみ』を引かなければなりません。つまり、この状況から勝つための動きを両立するにはすべてのカードを表で使用しなければならず、伏せ札が2枚ある時点で破綻していることがわかります。

*46:近だと、算鋸か剣鋸について動画にしようかな~と思っています。(進捗0)