※この記事は2020年4月11日に書かれたものですが、一部のカードの更新を受け2021年1月28日に修正されました。
こんにちは、Zicoです。
今回は橇櫂(コルヌ/ハツミ)の記事を書き直すことにしました。以前から強力な組み合わせでしたが、コルヌが新たなカードを獲得したことで、より多様な戦い方をとれるようになりました。
今まで以上にパワフルになったこの二柱の魅力について、この記事では語らせていただきたいと思います。最後まで読んでいただけると幸いです。
1. コルヌというメガミについて
シーズン5以前ではほとんど見ることがなかったコルヌですが、シーズン5→6で修正を受けたことで一気にメガミ単体でのパワーが上がりました。『霜の茨』によって、今までのコルヌが抱えていた通常札の打点不足という課題を克服し、相手が凍結解除を怠った時のお仕置きがしやすくなりました。
また、『ポルチャルトー』が両ステップ対応になったことで、リーサル時に間合いの操作をしやすくなったり、 相手のリーサル計算を狂わせることが可能になったりと、非常に小回りの効くメガミとなりました。
他のコルヌのカードについては、こちらの記事が非常に読みやすいのでオススメさせていただきます。後半で紹介されている組み合わせ例についても、毒橇(チカゲ/コルヌ)は間違いなくカード調整によって強化されていますし、古橇(ユリナA/コルヌ)もS6になってから何回か使用しましたが強かったです。(特に、ポルチャルトーの間合い操作がすごく役に立ちました)
そんな鬼強化されたコルヌですが、橇櫂においてそれがどのようにシナジーを生んでいるのかお話したいと思います。
2. 橇櫂の強み
橇櫂という組み合わせにおける強みについてお話します。
まず第一に挙げられるのが、『ウパシトゥム』と『ミオビキ航路』を組み合わせることによるリソース奪取力です。
消費が2フレアの『ミオビキ航路』と0フレアで繰り返し使える『ウパシトゥム』を用いることで、ゲーム序盤から徹底して相手のリソースをいじめることができます。普通はこのように消費の軽い切札を2枚採用するとフレアが余りがちになりますが、『ポルチャルトー』『イサナ海域』『オヨギビ砲火』と橇櫂には繰り返し使用できる切札を多く持っているので問題になりません。
このような切札の構成にすると、今までは『旋回刃』の当たらない相手に対して逆風時の打点が低く、相手がまとわなかった場合のお仕置きが難しかったのですが、『霜の茨』がカードプールに追加されたことでその辺の問題も緩和されました。
また、『霜の茨』はそういった今までの欠点を克服することに加えて、元からの長所であった「豊富な3/2と2/2によって凍結解除を相手に強いることができる」という部分もより強固なものになりました。
それでは、そろそろ具体的な構築の説明に入らせていただきたいと思います。
3. 構築例
3-1. 基本構築
間合い2に収束しそうで、特別ケアの必要なカードが存在しない相手の場合に使用する構築です。『強酸』ではなく『雪刃』を採用しているのは、『霜の茨』を使うタイミングを逃さないようにするための意味合いが強いです。
『イサナ海域』は『水雷球』の引きが悪かった時の保険や、リーサル時に余ったフレアをライフダメージに変換するために使うことが多くなると思います。基本的に2回使うことになると思いますが、どれも間合い3-4で振れる攻撃なので、後退札として求められるケースはそこまで無いと思います。
『霜の茨』+全力化『水流』でフレアが溶けるのをケアするために、相手は間合い3まで前進したりある程度のオーラを構えたりする必要があるので、『ミオビキ航路』による萎縮も加味すると手札を伏せて前進や纏いを行うことが多くなり、必然的に相手の攻め手は緩やかになります。
しかし、この構築には『強酸』『海嘯』『ポルチャルトー』のどれも入っていないので、大型切札による頓死はケアしきれません。まずは、この構築を考えた上で、収束することになりそうな間合いやケアする必要のあるカードによって、適宜カードを入れ替えていくことになると思います。
3-2. 橇櫂における他のカードの評価と採用タイミング
①雪渡り
後退力は『水雷球』と『イサナ海域』で足りる上に、間合い1に潜るメリットもないので基本的には採用しません。ユキヒやハガネ対面で間合い0~1のクリンチが予想される場合には採用すると思います。
②絶対零度
クルルや終幕ルートを狙うカナヱなど、初手宿しでスタートしそうなメガミが相手であれば採用するかもしれません。ただ、そのような相手は『カラハリ灯台』が刺さることも多いので、どちらを採用するかは相手次第でしょう。
体感ではありますが、『えれきてる』型であれば絶対零度、『びっぐごーれむ』型であれば『カラハリ灯台』の方が刺さる印象があります。終幕ルートは『たまゆらふみ』の超絶ナーフでほぼ絶滅したので、ぶっちゃけノーマークでもいいと思います
③強酸
ぐるぐるお目々が可愛いんじゃ^~~(抑えきれぬ性癖)
相手も中距離が得意な場合はほぼ確実に採用します。逆風時に『霜の茨』で4/2にできると†宇宙創世†が始まりますが、大体の場合は間合い5を踏む際に『水雷球』を使う場面が多く、なかなか思ったようにうまくいきません。一応、『イサナ海域』からであればこのカードに『霜の茨』のバフを乗せられるので、念頭に入れておくと良いと思います。
④海嘯
『一閃』『風雷撃』『たぐりよせ』など、単一間合いで当たると厄介な攻撃を相手が持っている場合に採用するカードです。
このカードと『水雷球』『強酸』を構築に入れると、手札の枠を食いつぶし合うことになり、引きが下振れた時に気分が逆風になります。また、『癇癪玉』『Zeta-Voice』など、こちらのターンに攻撃を行えるメガミが相手の場合は、相手のフレアを奪いながらステップ回避できることから、採用する確率が少し上がります。
⑤準備万端
ウツロの初手『遺灰呪』をバカにするためのカードです。ウツロやオーラをいじめてきそうな騎Xが相手のときは採用してもいいと思います。それ以外の場合はまず採用されません。
⑥羅針盤
『旋回刃』が当たりやすくなったり、『遁術』をケアして『コンヌルヤンペ』を振れるようになります。正直、それらのムーブのためだけに積むのはあまり強くないので、相手が間合い5を含む攻撃が多い場合にそれを妨害したり、相手の攻撃/対応の切札をケアするのが主な使い方だと思います。
トコヨなどが相手だと『久遠ノ花』はケアできても『詩舞』と同時にはケアできなかったりとちぐはぐなことも多いですが、『氷雨細音の果ての果て』『絶唱絶華』など、特殊な対応切札を持つ相手にはよく刺さります。
⑦波呼び
⑧コンヌルヤンペ
基本的には、2回使える『イサナ海域』の方が強いです。今までは逆風時の火力が心もとなかったので、このカードと『オヨギビ砲火』を採用してお仕置きする場合がありましたが、『霜の茨』である程度は解決しているので優先してこのカードを採用することはめったに無いと思います。
⑨レタルレラ
ステップ対応としては『ポルチャルトー』のほとんど下位互換で、消費フレアについても他の切札の消費が軽いことから、特別メリットに感じることは少ないでしょう。対応がほしいのであれば『ポルチャルトー』を採用したほうが強いと思います。
あり得るとしたら『ポルチャルトー』との両方を採用する場合ですが、『イサナ海域』『ミオビキ航路』『ウパシトゥム』と他にも入れたい切札は沢山あるので、やはりこのカードが採用されるケースはかなり少ないと思います。
⑩ポルチャルトー
ほぼ全ての攻撃札をケアできる最強レベルの対応切札です。このカードの存在自体が相手の構築を歪めることが出来るので、『霜の茨』に並ぶコルヌのカード修正の功績といっても過言ではないでしょう。
自分のターンに使用する場合でも、相手に1凍結を撒いて『剣の舞』を3/2にしたり、相手のライフが1になったときにこのカードで2凍結+2離脱でレンジロックしたりと、それなりに攻撃に転用することもできます。かなり面白い切札だと思います。
⑪オヨギビ砲火
逆風時の打点を取るために、S5以前では『ミオビキ航路』よりも優先度の高かったカードです。今は『霜の茨』もあるので、『ミオビキ航路』が仕事をしないレベルで桜花決闘が爆速で終わりそうな場合に採用するカードだと思います。
⑫カラハリ灯台
対ヒミカ最終決戦兵器です。私は銃櫂(ヒミカ/ハツミ)を使っていたときにこれ1枚で負けたことがあります。銃櫂といったヒミカを含むアグロ型の構築では『バックステップ』や『バックドラフト』 への依存度が高く、どちらか1枚を止めるだけで相手の打点を1~2点落とすことが出来ます。
一見、対クルルでも使えそうに見えますが、『えれきてる』を軸にした構築だと適当な行動/対応と交換になることも多いので、思考停止で採用するほど刺さるカードでもないと思っています。また、古刀や爪が対面のときも採用圏内ですが、相方の攻撃札しか採用されておらず、このカードが腐ってしまった場合が本当にしんどいので、この場合も思考停止で採用するほどではないと思います。
4. あとがき
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
橇櫂はS6で強化された二柱ということで新しく書き直させていただきました。オボロAとかメグミとかと合わせてみても面白いんじゃないかと思います。
考察の内容の関係の有無を問わず、気になった点やご意見、ご指摘などがございましたら、このブログのコメント欄か、私のTwitterアカウントまで持ってきてくださると、非常にうれしいです。
この記事の画像は「ふるよにコモンズ/BakaFire,TOKIAME」から拝借したものを使用しております。
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