※この記事は、へくとぱ(@3422project)さんが主催している『ふるよに Advent Calender2020』への寄稿記事となります。他の方が書かれた面白い記事が沢山載っておりますので、ぜひ読んでみてください。
こんにちは、ヒミカタロットの復刻を逃したことでバックドラフトしたZicoです。
この記事はクリスマスイブに投稿されているかと思われますが、皆さんはクリスマスイブをいかがお過ごしでしょうか?当然ながら、私はクリぼっちなので大会に行く予定でしたが、バイトのシフトが入ってしまいクソガキにおべんつよを教えるハメになりました。封殺!バイト!
皆さんもご存知の通り、ふるよには神ゲーです。しかし、ふるよには『眼前構築型ボードゲーム』であり、メガミを二柱決めたあとに、桜花決闘で使用する10枚(通常札7枚と切札3枚)を選ばなければなりません。
そして、選ぶという作業の中には、選ばれたカードと選ばれないカードが存在します。さらに言えば、『よく選ばれるカード』と『あまり選ばれないカード』が存在するわけです。
ということで、今日はクリスマスイブに選ばれなかった私が、眼前構築で選ばれにくいカードについて語っていこうと思います。最後まで読んでいただけると幸いです。
Q.そもそも『あまり選ばれないカード』の定義は?
A.私が主観で決めてしまうのも良くないと思うので、比較的納得してもらえそうな基準を用意しました。この記事で扱うカードの基準は、公式攻略ページの『使いやすさ』の評価が★1~★2のカードたちです。
12/14時点で掲載されている全てのメガミ(カナヱとメグミ以外)の頁を見て、該当するカードをまとめたところ、下記のようになりました。
ユリナ→気迫、気炎万丈、天音揺波の底力
サイネ→見切り
ヒミカ→スモーク、ヴァーミリオンフィールド
トコヨ→風舞台、晴舞台
オボロ→分身の術、生体活性、熊介、虚魚
ユキヒ→えんむすび、どろりうら
シンラ→論破、天地反駁
ハガネ→円舞錬、引力場、大破鐘メガロベル
チカゲ→首切り、泥濘、反旗の纏毒、闇昏千影の生きる道
クルル→とるねーど、りげいなー、神渉装置:枢式
サリヤ→Steam Cannon、Thallya's Masterpiece
ライラ→風雷の知恵、空駆け、天雷召喚陣
ウツロ→刈取り、終末
ホノカ→追い風、胸に想いを
コルヌ→絶対零度
ヤツハ→鏡の悪魔、契約
ハツミ→準備万端、羅針盤、波呼び、カラハリ灯台
ミズキ→陣頭、号令、大手楯無門
ちなみに、太字は使いやすさが★1のカードたちです。また、赤字についてはすでに『想い一枚ここにあり』で語られているカードです。これらのカードは修正が一度も入っていないので、公式ブログ『桜ふるよに小噺を』に掲載されている記事のリンクの紹介に留まらせていただきます。
それでは、これらのカードの使い方について、私が知り得る限りではありますが、解説していきたいと思います。また、場合によっては他の方が書かれたブログ記事などのリンクを掲載する場合がございます。ご了承ください。
- 1.気迫(+刈取り)
- 2.気炎万丈
- 3.天音揺波の底力
- 4.見切り
- 5.スモーク
- 6.ヴァーミリオンフィールド
- 7.風舞台
- 8.晴舞台
- 9.分身の術
- 10.生体活性
- 11.熊介(+りげいなー)
- 12.虚魚
- 13.えんむすび
- 14.どろりうら
- 15.論破
- 16.天地反駁
- 17.円舞錬
- 18.引力場
- 19.大破鐘メガロベル
- 20.首切り(+泥濘、+陣頭、+大手楯無門)
- 21.反旗の纏毒
- 22.闇昏千影の生きる道
- 23.とるねーど(+空駆け)
- 24.神渉装置:枢式
- 25.Steam Cannon
- 26.Thallya's Masterpiece
- 27.風雷の知恵(+天雷召喚陣)
- 28.終末
- 29.追い風
- 30.胸に想いを
- 31.絶対零度
- 32.鏡の悪魔
- 33.契約
- 34.準備万端
- 35.羅針盤
- 36.波呼び
- 37.カラハリ灯台
- 38.号令
- あとがき
1.気迫(+刈取り)
シーズン5→6の更新で、『足捌き』と入れ替わったカードです。
ユリナの得意な間合い2-3にいるときに使用することで、集中力をもらいながら、相方のメガミの攻撃札を使用するための1離脱あるいは1後退のリソースを節約できます。
対応不可(通常札)も、『防壁』や『雅打ち』といった汎用性の高い対応を無視できるようになるので、相手によっては無視できません。ただし、『盾兵』は通常札ではないので対応として使用されることもあります。気をつけましょう。
このように、『気迫』は相方の攻撃をサポートするカードですが、このカード自体は盤面に影響を及ぼさず、手札から出せる攻撃の枚数が減り、瞬間火力が落ちることや、相方の攻撃を複数枚使用したいときは間合い自体を変えたほうが効果的なこともあって、少し使われにくいカードとなっています。
しかし、このカードを使うことで、本来は間合いが噛み合っていない強力な相方のカードを、ユリナのカードと一緒に使うことができます。典型的な例が、ウツロの『黒き波動』でしょう。
ユリナの攻撃札はどれも間合い2-3で使用することが想定されており、間合い4まで下がらないと使用できないウツロの攻撃札を使用するには、本来は離脱と後退を行う必要があり、一番最後の攻撃になってしまいます。しかし、『気迫』を使うことによって、『黒き波動』に決死の『柄打ち』のバフを乗せたり、相手の手札の対応をケアしてから『一閃』を使用することができます。
また、ウツロであれば『刈取り』との相性も見逃せません。
『刈取り』は普通に使うと適当にオーラを2つ落とすだけで終わってしまい、ステップ対応にも弱いことから『一閃』『鋼糸』などに比べると採用頻度が減ってしまいがちなカードです。
しかし、『刈取り』の後ろに『一閃』や『月影落』といったオーラを落とした時の裏目が控えているとすると、途端に話が変わってきます。ステップ対応という弱点も対応不可(通常札)である程度克服できているため、相手によっては泣く泣くフレア(下手したらライフ)を落とさせることができます。
他にも、集中力を得ることから、境地だと山札に戻る『梳流し』も相性がいいと言えます。今までは使用するのに1後退を要することから、刀扇では抜けることもあった『梳流し』ですが、『気迫』と併用することで離脱のみから使用できるようになり、非常に使いやすくなりました。
おまけに、対応不可(通常札)によって手札からはステップ対応を使われなくなり、山札に戻りやすくなりました。それによって、山札の偶奇の調整もしやすく、『要返し』も併用すると再構成をかなり遅らせることができます。
具体的な『気迫』を使用した構築については、以下の記事をオススメします。(そちらでは『気迫』と『刈取り』を組み合わせた構築についても紹介されております)
2.気炎万丈
『想い一枚ここにあり』を読みましょう。
bfpblog.bakafire.main.jp
3.天音揺波の底力
『想い一枚ここにあり』を読みましょう。 bfpblog.bakafire.main.jp
4.見切り
シーズン6-2で非常に期待されている1枚です。現時点では八相の条件がかなり厳しく、『無窮ノ風』『重圧』といった裏目もあったりとなかなか使う機会に恵まれないカードだと思います。
一応、刀薙(ユリナ/サイネ)vs絡X(クルル/X)のマッチにおいて、相手の『あくせらー』→『とるねーど』でオーラ破壊→『神渉装置:枢式』で『月影落』指定に対する回答にはなったりします。(電子版ならワンチャンありえる状況かも?)
『見切り』を使った面白い構築に、薙銃(サイネ/ヒミカ)の八相レンジロックがあります。私はこれ以上に上手な『見切り』の使い方を知らないので、まだの人は一度読んでみてください。
master-horiemon.hatenadiary.jp
5.スモーク
相手が『風走り』などを用いて、間合いを急激に詰めたり、こちらの攻撃に『誘導』『もぐりこみ』などの前ステップの対応を使用されたりする前に、それらのメタとして展開する付与札です。
しかし、こちらはこのカードを展開することで手札が1枚減っているのに対して、相手は使えなくなったカードを伏せて基本動作を行えることから、基本的にこのカード単体ではアドバンテージを稼げません。
それでも、ヒミカにとって非常に厄介な切札である『円環輪廻旋』による前への移動を妨害できる点から、特定のマッチにおいては採用されることがあるカードです。
相手の特定のカードをメタるために入れるケースがほとんどなため、基本構築からこのカードが採用されることはほとんどありません。しかし、ほぼ唯一の例外として存在するのが、この記事の『ゴリラ銃枢』の構築です。
私はこれ以上に上手な『スモーク』の使い方を知らないので、まだの人は以下のリンクから読んでみてください。
aquaharuka.hatenablog.com
6.ヴァーミリオンフィールド
3枚目以降に使用することで2離脱できる切札です。
闇雲に使用しても相手に2前進されて終わってしまいます。また、再起条件が厳しく、くり返し使用するには工夫が必要なことから、眼前構築の時点でどのようにこのカードを使うのか決めておく必要があります。
というのも、手札が0枚ということは、相手からすると手札からの対応を考える必要がなく、非常にリーサル計算が容易になってしまいます。また、このカードを再起させた次のターンは何もできない場合が多く、相手にしゃがむ猶予を与えてしまうというリスクもあります。
したがって、このカードを使用するときには、これらのリスクに対する回答を用意しておく必要があり、大まかに分けると2つの使い方あります。
1つ目は、使用したタイミングでヒミカや相方の攻撃カードを使用して、そのままリーサルを取るという使い方です。こうすることによって、このカードを再起させることや、返しの相手のターンについて考える必要がなくなります。
具体的には銃鎌(ヒミカ/ウツロ)などで用いられることの多い使い方で、ほとんどの場合は瞬間火力と引きの安定性を上げるために『スカーレットイマジン』も一緒に採用します。(具体的な構築は下記ブログ参照)
2つ目は、このカードを再起させて繰り返し使用して、相手に攻撃をふられないような後ろの間合いをキープするという使い方です。俗に言う、レンジロックですね。
この使い方をするには、『ヴァーミリオンフィールド』をほぼ毎ターン使用ができたり、他にも相手の前進を拒否するギミックを持っていたりと、何らかの条件が必要になってきます。(でないと相手の前進に負けてしまうため)
それを踏まえた上で、レンジロックができる典型的な組み合わせといえば、銃忍(ヒミカ/オボロ)だと思います。フレアを安定的に供給し、連火の達成をサポートさせるために『壬蔓』を利用して、常に間合い8以降を維持するという戦い方が強力な二柱です。(具体的な構築は下記ブログ参照)
7.風舞台
オーラの数だけに注目すると、このカードは2つのオーラを前借りしているだけであり、実質的には手札を使ってもオーラが増えていないことから、上手に活かすには他のギミックとの連携が必須です。
今までは、一時的に間合い0に移動することでオボロの設置をケアしたり、扇鎚(トコヨ/ハガネ)で遠心や『砂風塵』の条件を達成するために採用されることがある程度のカードでした。しかし、このカードは第伍拡張によって使われ方が増えた1枚でもあります。
増えた使われ方の1つに、カナヱの終幕ルートがあります。
このカードの展開時効果と合わせた5前進によって裏位置取りを達成して、終幕の直前のターンにこのカードを展開し、次のターンに破棄時効果と合わせて5後退することでもう一度裏位置取りを達成する、という動きが有名だと思います。
扇仮面(トコヨ/カナヱ)については、これよりも速く終幕に到達する方法があり、以下のブログで解説されています。まだの人は読んでみてください。
もう一つは、第伍拡張によって新しく追加されたメガミである恐怖(徒神トコヨ)の『徒寄ノ八重桜』との組み合わせです。
このカードと『風舞台』を合わせることによって、オーラを6以上にしながら間合い0に行くことができ、相手の攻撃を妨害しながら次のターンに-/1を飛ばすことができます。この場合、かなり適当に使ってもほぼ確実に-/1を飛ばせるため強力ですが、相手が多くの攻撃札を降ってきそうなタイミングで間合い0に潜るとより効果的だと思います。
8.晴舞台
『公式攻略ページ』でも非常に珍しい、使いやすさが★1つのカードの1枚です。かなり扱いの難しいカードではありますが、先人がわかりやすく使い方を言語化してくださっているので、そちらの記事を紹介いたします。
シーズン6-2で効果が変わってからの使い方も解説されているので、ぜひ読んでみてください。
9.分身の術
効果は非常にエレガントですが、入れてみると思った以上に癖のあるカードです。
カードの特性から、このカードを使用したいときは非全力の攻撃札あるいは行動札を選択することになります。
攻撃札を選択した場合は、はじめに使いたい攻撃札を伏せる必要があり、さらに伏せた攻撃札の適正距離でターンが返ってくることを祈る必要があります。残念ながら、これがなかなか安定しません。また、行動札を繰り返し使用する場合でも、素直に通常行動を行った方が強いことが多いです。
現実的な用途としては、『あくせらー』からこのカードを使用して、『だうじんぐ』『あならいず』といったクルルの強力な行動札を2回使用し、全力の機巧を活かして『びっぐごーれむ』の1点バーンを飛ばすなどでしょうか。
参考資料として、過去に私が書いた忍機器(オボロ/クルルA)の記事を紹介しておきます。怒られたら消します。
10.生体活性
納が4であることから、このカードの破棄時効果を発動させるには相手の2ターンでライフダメージを受けないように立ち回る必要があります。立ち回ってどうにかなったら苦労しないんですけどね。
このゲームでは、ほとんどの桜花決闘が7~9Tで終わるとされています。
最近の完全戦環境では、カナヱの終幕が7T程度でほぼ確実に達成することができ、メタ的にもヒミカやヤツハといった、終幕に間に合う攻撃力を持ったメガミが台頭しています。つまり、実際は5~6T程度で終わることも多く、そういった環境で2Tの間このカードを守り切るというのは現実的では有りません。(カナヱ対面に関しては赤幕到達時の1点バーンで割れちゃいますしね)
また、仮に破棄時効果を発動させた場合でも、再度使用するにはもう一度フレアを支払う必要があり、効果の発動が不安定なことも相まって切札の選択が非常に難しくなります。
そのため、実際には設置から使用して山札の偶奇を調整したり、納をオーラから乗せて前進しやすくすると行った、納4の付与札としての使い方がほとんどです。
シーズン5では、このカードを納0や納1で展開して、『BlackBox NEO』を未使用に戻して2TでTransFormする動きが非常に多く見られました。
現在は、『Form:ASURA』の変形時効果が「あなたは手裏剣を手札に戻せない(要訳)」という効果に変わったので、ほとんど見られなくなってしまいました。(悲しいね)
半分ぐらい『ふるよに史』みたいな話になりますが、参考資料として以下の記事を紹介させていただきます。私もよく使用していた二柱ですが、シーズン5ではマジで強かったです。これだけははっきりと真実を伝えたかった。
11.熊介(+りげいなー)
通称バカ発見器。(伏せ札+1)回の『鋼糸』が飛びます。ちなみに、ここでいうバカとは、単純に『熊介』に当たってリーサルを取られるZicoと明らかに当たらないマッチでこのカードを採用するZicoの2人を指します。
全力行動であることから、このカードの威力は事前に計算できます。したがって、間合い2で返すか、「全力行動してきたら返しにリーサル取れるぞ」と主張するかは毎ターン考えるのが一番安定すると思います。間合い2は『影菱』の適正距離であるため、不必要に手札を落とされないためにも、これはシビアに計算したほうが良いです。
一応、前進以外で前に進む手段のないメガミが相手であれば、サイネの『圏域』やユキヒの『えんむすび』を上手く合わせることで、相手に間合い2を踏ませない立ち回りが可能になり、このカードの圧を出すことができます。
また、『あくせらー』から『りげいなー』でこのカードを使用することで、事前に前進や離脱で間合いを揃えることもできます。(通称:歩き熊介)
詳しくは以下の記事を読むことをオススメします。
master-horiemon.hatenadiary.jp
12.虚魚
『鋼糸』を『いんだすとりあ』で複製することで、力技でこのカードのメリットを上げることができます。せっかくなので、サンプルデッキを紹介します。
鋼糸/影菱/忍歩/誘導/生体活性/くるるーん/もじゅるー/虚魚/どれーんでびる/いんだすとりあ
1T:1宿し
2T:2宿し→『いんだすとりあ』で『鋼糸』複製→『生体活性』を納1で展開→『どれーんでびる』
2.5T(相手のターン):『生体活性』の破棄時効果で『いんだすとりあ』を再起させて『どれーんでびる』を誘発させる
3T:『いんだすとりあ』
4T:『でゅーぷりぎあ』を伏せながら適当に前進
5T:設置から『鋼糸』→『斬撃乱舞』
以降は『虚魚』『いんだすとりあ』を開けて、設置で全てのオボロのカードを叩きつけ、その後に引いたカードも叩きつけてリーサルを取ります。事前に『もじゅるー』を展開しておくと『忍歩』や『誘導』、再起した『どれーんでびる』で基本動作を行えるので安定します。
Q1.本当に戦えますか?
A1.フリプで使いましょう。
Q2.他の使い道はありませんか?
A2.続きは君の目で確かめてくれ!
マジレスすると、普通に使用しても設置の攻撃札が『影菱』『鋼糸』の二枚しか無いので、それらと消費フレア4の攻撃切札を沿えた方が間違いなく強力です。消費が5フレアだと裏桜飛沫達成に使えたんですが……悲しいね!
13.えんむすび
展開時と破棄時で任意の方向に2回移動できることから、レンジロックないしクリンチをするときによく採用されているカードです。ただ得意な間合いに居座るだけでは何も盤面に影響を与えないので、『つきさし』『ゆらりび』『詭弁』(『熊介』)といった、少し特殊なカードを当てるサポートとして使用されることが多いです。(特殊じゃないカードを当てるなら、このカードの枠を攻撃札にしたほうが強いですからね)
このカードが採用されるケースが多い組み合わせとして、傘書(ユキヒ/シンラ)があります。お互い笑顔になれる非常に良いデッキなので、以下の記事を読んで勉強してみましょう。電子版で使ってみてもいいと思いますが、私とはマッチングしないでください。
14.どろりうら
全力の付与札であることからダストの用意がシビアであり、このカード自体は盤面に影響を及ぼさないことから、なかなか採用されづらいカードです。
強いてあげるなら、後ろステップ対応や『あたらよちよに』によって間合い0の『ゆらりび』が当たらない場合に、それらを無理やりケアするために採用するぐらいでしょうか。実際には、そのような場合は『しこみび/ねこだまし』『かさまわし』『はらりゆき』あたりのカードで戦う事が多いので、やはりこのカードが採用されるのはかなり稀です。
面白い使い方としては、このカードと『びっぐごーれむ』を組み合わせた構築が有名です。詳しくはこちらの記事で紹介されているのでまだの人は是非。ちなみに、この記事は1~10日目の10個の記事で構成されております。個人的には全ての記事を読んでみることをオススメします。
15.論破
相手が再構成する直前に、このカードで相手の厄介なカードを封印するのが主な使い道です。しかし、捨て札という条件から、ほとんどの場合は相手に使用させたあとにこのカードで封印することになるため、テンポ的にも不利なことからほとんど採用されません。
本当に封印したい場合は『完全論破』の方が安定しますし、諦めて『森羅判証』の弾として割り切って使用するのが無難だと思います。
16.天地反駁
『想い一枚ここにあり』を読みましょう。
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17.円舞錬
相手の切札の使用を妨害することでリーサルラインを下げ、ゲームを遅延させるのが主な役割です。オーラを増やしてくれることから、遠心の条件達成時に気になるオーラの確保をある程度サポートしており、『大重力アトラクト』も再起させられることから使い勝手はそこまで悪くないです。
このカードをフルに活用したデッキとして、笑顔鎚騎というデッキがあります。詳しくは以下の記事を読みましょう。電子版で使ってみてもいいと思いますが、私とはマッチングしないでください。
18.引力場
『想い一枚ここにあり』を読みましょう。
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19.大破鐘メガロベル
ただ使用するだけだと、相手のライフダメージが2の攻撃を1回打ち消すのと同程度の仕事しかしません。使用条件も厳しいことから、活用には工夫の要るカードです。
有名なものとしては、”#11.熊介(+りげいなー)”の記事で紹介されている『無限メガロベル』というデッキがあります。詳しくはリンク先から読んでみてください。
また、それ以外での実際の使い方を見たい方は、以下の動画をオススメします。
20.首切り(+泥濘、+陣頭、+大手楯無門)
順番に解説したいと思います。
『首切り』については、ほとんどの場合オーラに2点のダメージが入るだけで終わってしまい、『居合』などの全力攻撃札と比べても単純に力不足です。また、攻撃後効果のハンデスも、相手が捨てる手札を選べる点が『黒き波動』とは異なり、それがこのカードの使いづらさに直結しています。
チカゲは、様々な毒で相手の手札を圧迫させられることが強みですが、場況を見て毒かそれ以外を捨てるかを選ばせてしまうこのカードは少し相性が悪いと言えます。
『泥濘』は、『闇昏千影の生きる道』の展開中に『抜き足』と合わせて展開して間合いをロックする使い方(通称:抜き泥濘)が最もメジャーだと思います。実は、ハツミやユリナといったメガミが相手であれば、間合い2でこのカードを展開して相手のリソースを腐らせることもできます。特に、終盤でお互いにリーサルを取れないかジリジリしているときに展開できると強力です。
『陣頭』は1/1のあとに『槍兵』が付いてくるといえば聞こえは良いですが、絶妙に間合いが噛み合っておらず、『三重膝丸櫓』→『陣頭』→『槍兵』の動きをとるときに前進と離脱が必要だったりと、使いづらさが拭えません。
『大手楯無門』については4フレアの切札としては純粋にカードパワー不足です。同じ4フレアでも『三重膝丸櫓』を2回打ったほうが強いです。
これら4枚を使ったデッキとして、『すーぱー毒兜』というワンショット構築があります。非常に面白い記事なので、ぜひ読んでみましょう。
21.反旗の纏毒
『想い一枚ここにあり』を読みましょう。
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22.闇昏千影の生きる道
何もわかりません。生きる道の専門家の記事を紹介しておくのでご勘弁を。
kuriyasu15.hatenablog.com kuriyasu15.hatenablog.com watayuta.hatenablog.com
23.とるねーど(+空駆け)
『とるねーど』は主に2つの使い方があります。1つ目は、『びっぐごーれむ』をメインの打点としたデッキで、『もじゅるー』と他の付与札で緑2つの機巧を達成してサブの打点とするという使い方です。
2つ目は、赤2の機巧で相手のオーラを全て剥がし、連続攻撃あるいは大型切札をライフに通すという使い方です。こちらの使い方をする場合は、事前にゲームプランを立てて、10点削りきれるか確認することが重要です。
『空駆け』については、前に移動する効果は『風走り』のほうが小回りが効いて使いやすいため、3離脱の効果のために採用されることがほとんどです。闇雲に使用すると返しに3前進されて終わりますが、相手のオーラが埋まっている状態でこのカードを使用すると、相手は元々の間合いに戻るために宿しと前進を繰り返す必要があり、最強レベルのレンジロック札となります。
実際、『空駆け』によるレンジロックと『とるねーど』のライフダメージを両立させた絡嵐(クルル/ライラA)の『びっぐごーれむ』構築は非常に強力です。S5→S6のバランス調整で嵐の力は弱体化されてしまいましたが、前進力のない 二柱を一方的に倒してしまうほどのパワーを秘めた構築であることは変わりません。紹介されている記事も存在するので、リンクを掲載しておきます。
また、『とるねーど』のオーラダメージを活かした構築としては、傘絡(ユキヒ/クルル)の『あくとるゆらりび』構築があります。きっちり10点取ることが計算されている非常に面白いデッキです。ぜひご一読を。
24.神渉装置:枢式
『想い一枚ここにあり』を読みましょう。
bfpblog.bakafire.main.jp
25.Steam Cannon
非常にシンプルなテキストのカードです。「シンプルなテキストのカードは強い」というカードゲーム特有の名言はありますが、このカードは適当に使用してもオーラ受けされて終わってしまいます。
1枚と3纏いの交換は一見すると悪くないように見えますが、造花結晶は貴重なリソースであることをふまえるとそうでもありません。ただリソースのアドを稼ぎたいなら『遺灰呪』で良いですしね。
このカードを活かしたい場合は、相手のオーラを2つ以下にしてライフに通していったり、このカードの後続の攻撃をライフに通していく必要があります。
『ひらりおり』『かじかみ』などと併用して、相手の纏いが間に合わないペースで徹底的にオーラに圧力をかけていくことが重要です。
また、変わった使い方としては、このカードを1巡目から使用して造花結晶を焼き切り、早いタイミングで『Julia's BlackBox』につなげる、という使い方が存在します。(通称:サリヤスペシャル)
サリヤスペシャルの利点などについては、発案者のガソタムさんが以下の記事で説明されています。まだの人は読むことをオススメします。
26.Thallya's Masterpiece
『Burning Steam』『Waving Edge』『Turbo Switch』を使用した時に好きな方向に桜花結晶を1つ動かせるようになります。相手のターンに使用するとこの効果を使えないので注意しましょう。(特に『Turbo Switch』)
このカードの使い方としては、相手のレンジロックが厳しく、通常の構築では移動力が足りない場合にそれを補ったり、逆に相手に対してのレンジロックを強化したりと、間合いの調整が決闘の有利・不利に大きく影響与えそうなマッチの時に採用するカードです。サリヤ自身が相手を萎縮させるカードを数多く持っているので、レンジロックとの相性はいいと思います。
このカードを入れてレンジロックをする組み合わせは、具体的には銃騎(ヒミカ/サリヤ)があります。他の型の裏択として組まれることが多いらしいですが、面白いデッキではあるのでぜひご一読を。
27.風雷の知恵(+天雷召喚陣)
『風雷の知恵』はこのカード単体で盤面に影響を及ぼさないことから、ビートダウンの構築ではほとんど使われないカードです。最も多いのは『天雷召喚陣』でリーサルを取りたい時に、ゲージの上昇を早めるための採用です。
『天雷召喚陣』は上手く使えば相手のライフを一気に4~5点取れる面白いカードですが、
・無理やりカードを表で振って帯電解除したり、『呼び声』を使う時に手札を伏せることなどから、慢性的なリソース不足に陥りやすい。
・上記に加えて『天雷召喚陣』が消費6フレアの全力の切札であることから、他の消費フレアが大きい切札は採用しづらく、フレアの破壊にも弱い。
・オーラを増やす対応をもっている相手だと、『天雷召喚陣』がライフに通りづらい。(典型的なのがホノカ対面で、『四季はまた廻り来る』→『桜花のお守り』or『守護霊式』→『四季はまた廻り来る』でライフへの打点が3点下がる)
といった分かりやすい弱点を持っており、対策されやすいカードでもあります。相手のレンジロックが強固で、ライラの攻撃札が振れなさそうなマッチで検討されるようなカードだと思います。
『風雷の知恵』は基本的にビートダウンでは採用されないカードですが、『バックステップ』『四季はまた廻り来る』といった山札を引くカードを持っている一部のメガミでは、1ターンに同じ攻撃札を繰り返し使用するために採用されることがあります。
構築例(ヒミカ/ライラ)
ラピッドファイア/マグナムカノン/バックステップ/バックドラフト/風雷の知恵/風雷撃/流転爪/レッドバレット/クリムゾンゼロ/雷螺風神爪
3T目の手札が『ラピッドファイア』『マグナムカノン』『バックステップ』『風雷の知恵』となるようにマリガンを行い、
1T:『バックドラフト』
2T:『流転爪』と『風雷撃』を伏せて前進or宿し
3T:『レッドバレット』→『マグナムカノン』→『ラピッドファイア』→『風雷の知恵』(『ラピッドファイア』を戻す)→『バックステップ』→『ラピッドファイア』
と、ここまでの動きはほぼテンプレです。ちなみに、『バックドラフト』は帯電解除が目的なので、2T目に使用してもokです。上手く行けば、3T目にライフを5点取れます。(マリガン成功率は確か90%程度だったと思います)
4T目以降は『風雷撃』と他の切札を使って残ったライフを削りきります。3T目が終わる頃には7回帯電解除できているので、あと1回帯電解除すれば『風雷撃』が4/2になり、『クリムゾンゼロ』→『風雷撃』→『バックドラフト』→『雷螺風神爪』で(理論上は←ここ重要)最大7点取ることができます。
『流転爪』は自由枠なので、後ろステップが厄介であれば間合1に潜れる『風走り』を採用するなどしてください。
Q.実際上手く回りますか?季節戦で使えますか?
A.控えめに言って机上の空論です。
28.終末
次の相手のターンの攻撃を牽制しながら、攻撃しなかった場合は開始フェイズのドローをスキップさせるという、相手の動きを大きく歪める効果を持っています。
ただ、こちらの攻撃に『浦波嵐』『雅打ち』といった攻撃の対応札を使われるとこちらのターンが強制終了したりと、相手を見て採用しないと痛い目を見るカードでもあります。最近だと、『鳳仙花』を展開されると結構シャレにならないので、メグミ相手には積まないようにしましょう。
意外と使える相手が限られてしまうカードですが、ヒミカやハツミなど、間合い2でターンを返された時に攻撃を振りづらいメガミが相手のときは刺さる場面が多いです。
あと、"攻撃の解決後""現在のフェイズを終了する"など、挙動が複雑になりやすい要因が多いカードでもあります。大会でウツロを持ち込むときは、少なくとも自分の宿すメガミの組み合わせ次第で発生しうる特殊なケースについては把握しておくことをオススメします。
29.追い風
適正距離を増やしてくれるカードで、相手のステップ対応をケアするのに役立ちます。例えば、『ゆらりび』は後ろステップを持っている相手にも当たるようになりますし、『月影落』も『Turbo Switch』や『あたらよちよに』をケアして振れるようになります。
ただ、このカード自体は盤面に影響を与えていないので、積極的に入れるカードではないと思います。ただ、例外として、『Shield Charge』と採用する場合は相手に関係なく採用してもいいと思います。間合い2で『Shield Charge』を打つことで、そのまま『突撃霊式』へ繋げられるのも高ポイントです。
また、このカードを展開する時にオーラから納を乗せることで、前進力を確保しながら後ろに適正距離を増やせるので、対レンジロックとして使えるカードでもあります。相手を見て、採用を検討してみましょう。
30.胸に想いを
『胸に想いを』→『両手に華を』→『そして新たな幕開けを』を2回の開花を経て最終形態へと移行する切札です。
そもそも、5フレアを溜めるのに4〜5T程度かかり、お互いの間合いに収束しかかっている状況で全力行動を要求したりと、普通のビートダウン相手には中々使いづらいカードでもあります。
実際、『そして新たな幕開けを』になる頃にはかなりのライフ差が付いて捲れずにそのまま負ける……みたいなことも起こり得ます。
そのため、基本はシンラやクルルなど、オーラが手薄でもライフをそこまで取られないメガミが相手の時に採用されるカードです。当然ですが、ロングゲームであればあるほど、攻撃を飛ばせる回数が増えるので強いです。
実は、兜に忖度された(一部誤った表現)冬の季節戦環境だと、対応不可の攻撃を飛ばせるというのはそれだけでアドなので、『そして新たな幕開けを』は選択肢として有りだと思っています。せっかくなので旗兜の幕開け構築でも紹介します。
精霊式/桜吹雪/指揮/反攻/防壁/制圧前進/戦場/胸に想いを/満天の花道で/三重膝丸櫓
『精霊式』は『守護霊式』で止めて、対応として使用して返しのターンの『反攻』を強化したり、『戦場』のバフを乗せたりするのに使います。
また、『満天の花道で』は『そして新たな幕開けを』を使用したターンに展開して終了フェイズの攻撃を強化したりするのに使います。『騎兵』と納3の付与札を展開すると『そして新たな幕開けを』の攻撃が強くなることを念頭に入れると上手く立ち回れると思います。
『三重膝丸櫓』は6以上になったフレアを調整したり、相手のライフを5にしたりするのに使います。『そして新たな幕開けを』を使う前は無闇に使用せずにとっておくようにしましょう。
また、『制圧前進』の纏いと『胸に想いを』はシナジーがあるので、選択肢として知っておくと、いざという時に役立つかもしれません。
31.絶対零度
一巡目から宿しを行って積極的に切札を開けたい相手に対して使用して、フレアの確保を遅らせたり、無理な宿しへの裏目を用意するためのカードです。具体的には『どれーんでびる』『ひとり目覚めて』『たまゆらふみ』などですね。
また、このカードを使用すると、無理やり『ウパシトゥム』を再起させることもできます。クルルの『あくせらー』からこのカードを使用すると、『ウパシトゥム』再起→『どれーんでびる』誘発→『ウパシトゥム』で空いたオーラを埋める、といった動きも可能です。(詳しくは以下の記事を読むことをオススメします)
akua244.hatenablog.com
32.鏡の悪魔
バカ発見器その2。オーラ4で「意思からの星の爪受かってるもん!」みたいな顔している相手を歪める程度の効果です。
それはそれとして、ライフをダストに送る効果は滅茶苦茶弱いです。相手はライフを1点取るために必要な攻撃を伏せて纏うことができるうえに、こちらは将来得られたはずのフレアをダストに送っています。
『八葉鏡の向こう側』と合わせるのであれば、攻撃後効果で回復に出来るようになるのでまあ、となりますが間合い4まで後退されると真顔になるので、やっぱり怪しいですね。
一応、私がシーズン5で検討して2日で断念した忍鏡の向こう側構築でも紹介しておこうと思います。
『八葉鏡の向こう側』を展開することで、設置からの『誘導』で相手を無理やり『鏡の悪魔』の間合いへと引きずり込むことができるようになり、『鏡の悪魔』でライフを回復させることもできます。また、間合い2でしゃがまれたときにも『影菱』で対処できるので、使いやすい二柱ではあります。
正直、戦鏡(オボロA/ヤツハ)のほうが強いと思いますが、気が向いたら使ってみてください。
33.契約
相手にフレアの量で負けてる時に、相手のフレアを1つ自分のオーラに持ってきます。条件がめんどくさい割にこれ1枚だと仕事量がしょぼいので、専ら『八葉鏡の向こう側』と合わせて相手のフレアを2つ奪う(通称:違法契約)用のカードです。
違法契約以外だと、実は1枚で2回の矢印効果を処理するので裏明転の達成に使えたりします。せっかくなので、鏡面(ヤツハ/カナヱ)の三刀流終幕ルートでも紹介しておきます。
星の爪/昏い咢/幻影歩法/意思/契約/空想/脚本化/四葉鏡のわらべ唄/八葉鏡の向こう側/たまゆらふみ
三刀流というのは、初回の試練の突破する方法が、
①裏鼓動(3/2『昏い咢』→『星の爪』)
②裏明転(『契約』→相手の適当な攻撃に『意思』)
③裏位置取り(『幻影歩法』)
で3通りある、という意味です。
基本的な優先度は、
裏位置取り>裏鼓動(ヤツハのカードでアド損+相手にライフ2点分のフレアを献上してしまう)>裏明転(契約でアド損+場合によっては2Tかかる)
になっています。
大雑把な動きを説明すると、
1,2T:明転(『意思』+『空想』)or位置取り
3T:上記の三刀流でどれかの試練を突破
4,5T:鼓動・明転・位置取りで余った構想をセットして適当に突破する
6T:桜飛沫をセットして『四葉鏡のわらべ唄』で突破
7T:裏桜飛沫をセットして『八葉鏡の向こう側』で突破
といった感じです。いつか詳しく記事を書きます。
34.準備万端
ウツロ対面で採用して、『遺灰呪』を打たれた返しにこのカードで纏い直す、というのが一番多い使い方だと思います。なんというか、癖をだいぶ強くした『要返し』みたいな効果をしていると思います。
本来は、『ミオビキ航路』と併用してリソースの差を広げる、といった使い方を想定されているカードだと思いますが、『水雷球』『強酸』『海嘯』とハツミは手札に抱えておきたいカードが多く、それらと手札の枠を食いつぶし合ってしまいます。また、純粋に通常札にこのカードを積む余裕がないことも多く、それらがこのカードの採用が少ない理由だと思います。
ちょうど2日前に、このカードを活かした恐櫂(トコヨA2/ハツミ)の記事が紹介されていたので、どうしても使いたいという方はそちらを読まれることをオススメします。
35.羅針盤
主な部分は『#29.追い風』の頁と同じなので省略させていただきます。
『追い風』との違いは、
①間合い5で全ての攻撃を使用できるようになる。
②『浦波嵐』『久遠ノ花』といった、元々は適正距離に5が含まれていた対応の攻撃をケアすることができる。
の以上二点だと思います。あと、場面としてはあまりないと思いますが、実は『天雷召喚陣』のメタカードでもあります。(実際にこのカードで1Tしのいで勝ったことがあります)
①の具体例としては、傘櫂(ユキヒ/ハツミ)が挙げられます。秋の季節戦でかなり見られた二柱で、面白い戦い方のできる組み合わせです。ぜひ読んでみてください。
36.波呼び
相手が攻撃せず、かつダメージを与えてこなかった時に、はじめて破棄時効果が発動する付与札です。ちなみに、破棄時効果は『終焉、来タレ』からハンデスと集中力ロストと萎縮を取り除いた感じになっています。強い!のか……?
破棄時効果の発動タイミングが相手の行動に左右されやすく、山札が少ないタイミングだとほとんど影響を受けないという特徴と合っていないことから、ほとんど使われることのないカードとなっています。
後ろでレンジロックをするときの打点にはなるので、工夫次第では使える方法があるかもしれません。(破棄時効果で発生する攻撃は適正距離が2-7ですが、相手が間合い8まで後退してくれるのであれば、それはそれでヨシ!といったところでしょうか)
また、相手が再構成をした直後にこのカードを展開すると、必然的に相手に攻撃を強いることができるので、『ミオビキ航路』と組み合わせると相手の動きを歪めることは可能だと思います。そのためだけに一枠割けるかって?それ以上いけない。
37.カラハリ灯台
ドヤ顔のハツミ様が最高に可愛い一枚です。萎縮してまうやろー!!
……相手の付与札・行動札を妨害する、達人の間合いを2から3にする、という2つの効果を持ってるカードです。
達人の間合いを上げる効果については、『熊介』や『詭弁』を当てるのには役立ちますが、忍櫂(オボロ/ハツミ)については普通に『壬蔓』と『イサナ海域』をパカパカ捲っている方が強いので、ほとんど使われないコンボだと思います。
あとは、ユリナAやライラなど、間合い2まで前進しないと攻撃札を振れないメガミが相手の時に、妨害として採用するなどでしょうか。『海嘯』も使うと本格的に攻撃札が当たらなくなるので、かなりオススメの使い方です。
行動札・付与札を妨害できる効果もありますが、こちらを活かすのは少し難しいです。というのも、闇雲に使用してもカード1枚と1フレア(あと切札枠1つ)の交換で終わってしまいます。1フレアに纏い+宿しで基本動作2回分の価値があると考えると、この交換はなかなか渋く、有利を取るためには相手の構築の要となるカードをきっちり潰すことが必要です。
具体的には、『バックステップ』を止められるヒミカ対面、『あくせらー』を止められるクルル対面などでしょうか。特定のメガミが相手だからといって必ずしもそれらのカードが入っているとも限らないので、相手の戦法を予測して採用を検討することが重要だと思います。
p.s. 終焉の影が蘇ったウツロAを相手に、このカードを使用して間合い4まで離脱すると相手は何もできずに詰みます。(ハツミ相手に変身は)やめようね!
38.号令
『制圧前進』が強化された今、ほとんど採用されないカードとなってしまいました。
爪兜(ライラ/ミズキ)で『天雷召喚陣』を使いたい場合に採用されるぐらいだと思います。(『制圧前進』だと『呼び声』とで全力行動を取り合ってしまうため)
※良い使い方があったら教えて下さい。
あとがき
最後までこの記事を読んでくださり、ありがとうございました。
私自身はこのゲームを始めて1年と数ヶ月程度の素人なので、誤った記述をしている箇所があるかもしれません。その場合はご指摘いただけますと幸いです。また、私一人の知識ではわからないことも多く、自信のない部分については他の方のブログ記事などを紹介するかたちで補わせていただきました。
勝手に引用しておいてアレですが、本当にありがとうございました。来年以降も面白いブログ記事を見られたらなあ、と楽しみにしております。
私がこの記事で書いたのは、"私が知り得る中で"かつ"12/24時点での"話です。当然、これから拡張によって新しいメガミが追加されたり、研究が進む中で評価がひっくり返る可能性だって十分にあるわけです。
このブログ記事を読んで、普段使うことのないカードにも目を向けて「とりあえず攻撃札を全部入れて……」という眼前構築から「もしかしたら、このマッチならこのカード輝くかもしれないから入れてみよう」という眼前構築にステップアップしてもらえたら、それ以上に嬉しいことはありません。
もしかしたら、新しい使い道を見つけるのはあなたかもしれません。そのときは、DMとかでひっそりと教えていただけると嬉しいです。
……それでは皆さん、良いクリスマスイブをお過ごしください!
そして、来年以降もよろしくお願いします!!!
考察の内容の関係の有無を問わず、気になった点やご意見、ご指摘などがございましたら、このブログのコメント欄か、私のTwitterアカウントまで持ってきてくださると、非常にうれしいです。
この記事の画像は「ふるよにコモンズ/BakaFire,TOKIAME」から拝借したものを使用しております。
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