【乞Ziき速報】記事が無料!急いで読め!個人的なアキナ様レビュー(算盤)

 どうもみなさんこんにちは、対応『絶対零度』で『恫喝』-/0ケアのZicoです。アキナ様(以下:敬称略)のプレリリースが公開されてから約1ヶ月が経過しましたが、皆さん楽しんでいますか?

 投資券や回収のルールが追加されて、最初は皆さんも驚かれたのではないでしょうか?私の場合、アキナのルールを確認するのが数日遅れてしまった結果、9/25(日)のフリプ会ではアキナにボコボコされていました。

 それから、1ヶ月かけてちょっとずつアキナを回す練習をして、ようやくアキナの強さが分かってきました。そこで、今回は思考整理も兼ねてアキナについて記事を書きます。
 具体的には、はじめにアキナ特有のルールについて述べて、次にアキナのカードの紹介、『開方冥式切取法(以下:切取法)』によるリーサル計算、最後に具体例として扇算(トコヨ/アキナ)と剣算(カムヰ/アキナ)の構築について解説します。

 この記事でアキナについて復習して、10月末のカード修正やシスイの情報公開に専念していただけると嬉しいです。

※1 この記事はアキナの基本的なルールは把握していることを前提に書いています。まだルールを覚えきれていない方は、お手元にルールブックを用意して読み薦めていただければと思います。

※2 初めての試みですが、全員に読んでほしい部分と、少し細かい話や発展的な内容を区別してみようと思います。実践的な知識が欲しい方や、既にアキナを何度か使用して少し複雑な話をお求めの方は『★Advanced』と付いている部分を読んでいただければと思います。逆に、まだアキナをほとんど使っていない方や、まずは通しで記事を読みたい方は、ひとまず読み飛ばしてくださって大丈夫です。

※3 このブログ記事では、文字数の削減のために、一部で略称を用いたり、表現を省略したりしています。ご了承ください。
・相場ゲージ→相場
・◯◯を投資券として使用する→◯◯を投資
・開方冥式切取法→切取法
・大衍算顆手打表→手打表
・衰垜逐肘守料術→守料術
・源上安岐那の御明算→御明算

1. アキナのルールについて

 ここではアキナ特有のルールである「回収」、アキナ特有のカードテキストである「投資券」、 アキナ特有の領域である「フロー」を上手く活用する方法について、それぞれ説明していきます。

1.1. 回収時に意識すること

 投資券の利用と回収をまとめると、表1のようになります。ひとまず、ここで最も伝えたいのは、投資に必要なコストをふまえても、相場を上げて回収することはAP*1の観点からアドバンテージを稼げる点です。

 当然、状況次第で優先度は変化*2しますが、基本的にはライフ回収が強力なので、それを狙っていきます。ライフ回収を積極的に行っていくことで『恫喝』や『切取法』といった-/1によるリーサルの圧力を出し、相手に圧力*3をかけられます。

 オーラ回収やフレア回収も弱くはありませんが、どちらもそれだけでは勝利には繋がりません。特に、後者は『盤狂わせ』とアンチシナジーになる*4こともあるので、限定的な状況*5を除いて、投資券はライフ回収できる場面か再構成の直前まで温存して、オーラ回収やフレア回収ウは余ったフローで逐次行っていく方が強いです

★Advanced
 ここでは、ライフ回収を積極的に狙う理由について、もうちょっと補足します。

 まず、ライフ回収によって、最終的にライフからフレアに移動する桜花結晶を1つ減らせます。例えば、相手のライフが3のときにリーサルを狙うとして、ライフからフレアに移動した桜花結晶が6つの場合と7つの場合とでは最終的な相手の資本は1つだけ少なくなっています。

 次に、ライフ回収をすることで、相手に対してより早いタイミングでのリーサルを迫れます。特に、アキナのリーサルは『算盤玉』や『御明算』によるライフ回収と『恫喝』や『切取法』による-/1が軸となり、どちらも相手のオーラを無視するので対処できる手段は少ないです。
 また、こちらのライフを中途半端に残すと、相手目線ではフレアが増えた(≒資本差が大きく付いた)状態から『切取法』によって一気にリーサルを取られるおそれがあります。したがって、相手は一気に攻撃して、こちらのライフを0に持っていこうとするでしょう。

 このときに役立つのが、ライフ回収による実質的なフレア破壊です。オーラ回収でゲーム道中の宿しを牽制し、ライフ回収で上述したように相手のフレアの最低値を小さくすることで、準備が不十分な状態でのリーサルを相手に強いれます。

 ただ、留意してほしい点として、ここまでは『切取法』によるリーサルを前提とした話になります。これは、アキナの攻撃札は全体的にスタッツ*6が控えめで、相方の大型切札の主張を通すには力不足な場合が珍しくないためです。
 ライフ回収を狙う場合は相場ゲージを3から4に増やすためにフレアをフローに投資する回数が増え、普段の感覚でリーサルを狙おうとするとフレアが不足する可能性が高いです。
 個人的には「1フレアで相手のライフを自分のオーラやダストに動かせるのであれば、それはどんな切札よりも強い」と思っているのでこのセオリーを提唱していますが、例外がございましたら、これらの前提をかなぐり捨ててゲームプランを立ててみてください。

1.2. 投資券の使い方

  1.1. 回収時に意識すること では、回収について意識するべき点を解説しました。ここでは、その動きを実現するために必要な投資券の扱い方を解説していきます。

 投資券と回収をうまく回すコツは「相手が次のターンにライフダメージを何回与えてくるかを予測して、ライフ回収を狙えるように適切な投資券と相場を管理すること」ですが、安定性を高める方法をご紹介します。

 「ライフ回収が強い」という話は上述しましたが、「何もしないとライフ回収されてしまう」というのは相手からも分かる公開情報であり、基本的には相手はライフダメージによる相場ゲージの減少を狙ってくるでしょう

 ここでオススメなのが、通常札に『恫喝』『直接金融』、切札に『御明算』と3枚の投資券をすべて採用することです

 こうすることで、相場の読みが外れて1になってしまったとしても、投資券として3枚利用することで、無理やり相場を4に押し上げてライフ回収できます

 大まかな動き方としては、再構成直後から次の再構成までの3ターンで、
・必要であれば『算法』や『盤狂わせ』も使って『恫喝』を振る。
・『直接金融』を展開する。
・相場が1のときに『御明算』を使用する。
を全て行います。そして、相場が2以上で投資券を使えばライフ回収が可能なときは積極的に狙い、そうでないときは『御明算』だけで投資券として使って回収し、フレア1の『御明算』をもう一度使用します。

 このように動くことで、オーラ・フレア回収や『直接金融』による相手の資本への妨害と、ライフ回収という将来的な相手の資本への妨害が両立でき、自分のオーラも断続的に増やせるので非常に動きが安定します。
 アキナの構築がよくわからない方は、この構築にして相場の変動の仕方を感覚としてつかみ、慣れてきたら投資券を減らして『投機』で代用するといった工夫に挑戦するのがオススメです

★Advanced
 ここでは、相場の変動を意識した動きに慣れてきた方に向けて、私がよく意識する立ち回りをご紹介します。

 それは、「相場が下がってもライフ回収できるように投資券を多めに用意する」という動きです。これによって、ライフ回収の成功率を高め、打点を安定させされます。

 具体的には、
・相場2で投資券を3枚表にしておく。
・相場3で投資券を2枚以上表にしておく。
・相場4(フロー≠0)で投資券を表にしておく。
の3つです。

 この動きを意識できるようになると、『算盤玉』を採用していないときや、引けなかったときでもライフ回収を狙いやすくなります。また、『恫喝』や『直接金融』を投資券として構える必要の有無が判断でき、必要以上の投資券を用意しなくて済みます。したがって、投資券を表にするよりも有効な動きを取りやすくなります。

 これを狙う場合「相手が理論値の火力を出してきたとき」「相手が何もしてこなかったとき」「その中間」の3パターンすべてにおいて、何をするか決めておくと次のターンに意図した相場・盤面で迎えられると思います
 最も理想的なのは、「相手が何もしてこなかったとき」に一巡で2回のライフ回収が行えるように相場で圧力をかけることです。相方の攻撃が想定上にライフに通った場合などは、上振れを狙えないか検討してみてください。

1.3. フローの管理について

 それでは、1章の最後に、投資券や回収の中間地点となる領域である「フロー」について、桜花決闘全体を通して意識するべき点について解説していきます。

 まず、フローは相手に干渉されないという特徴があります。普段はあまり意識しないと思いますが、『投機』のオーラ→2→フローを使ってフレアを奪取する効果をケアできる場合もあるので少しだけ念頭に入れておきましょう

 そうでない場合でも、『手打表』、『算盤玉』あるいは『御明算』による突発的なライフ回収の圧力を出すために、常に1~2の余剰フローがあると強いです。
 このためには、上述した「複数枚の投資券を利用して相場を一気に4まで増加させて、ライフ回収する」という動きがオススメです。これによって、ライフ回収後も1~2のフローを残せて、余ったフローをテンポやリーサルのための回収に利用できます。

2. アキナのカード紹介

 ここでは、アキナの通常札と切札について、解説と個人的な評価を書いていきます。

2.1. 通常札の紹介

2.1.1. 算盤玉

 【攻撃後】効果の選択肢のなかに集中力+1があるので、どんな状況で使用しても「オーラダメージ1点と集中力+1」か「相場+1と集中力+1」のどちらかは最低保障されています。そのため、間合が1~6であれば、このカードを伏せるよりは表で使用した方が強いです
 自分のターンに他の攻撃札で相場を4にしてこのカードを使用すると、相手の攻撃で相場が減少する前にライフ回収できるので強力です。特に、『切取法』によってリーサルを狙う場合は、殆どの場合でこれでも1点取れるのでリーサル時に引いても悲しくなりません。

 フローがないときにこのカードを使用すると、回収の圧力がないので相手にとって都合のいい受け方をされやすいです。もちろん、上述したように集中力+1のためにこのカードを使っても最低限の仕事はしますが、裏目を作って自分にとって都合のいい受け方をしてもらえるように意識しましょう
 自/フレア⇔自/フローは滅多に使いません。本質的に自分の資本は増えないので、限られた場面*7以外では使う必要はないと思います。

 また、フローがあって相場が1のときにこのカードを使用すると「オーラ受け+任意の効果orライフ受け+オーラ回収」によって、相手のオーラを必ず1つ減らせます

 いずれにせよ、このカードによる回収を効果的に利用するには予めフローに桜花結晶を置いておくことが重要です。必須パーツではないので優先度は低めですが、枠が余って迷ったときはこのカードを入れると安定すると思います。

 あと、自分の集中力が2のときにこのカードを使用すると【攻撃後】効果で集中力を得られなくなり、悲しい気持ちになります。このカード自体は適正距離が広くて基本動作をせずに使用できる場面も多いので、うっかりミスをしないように気をつけてください。

2.1.2. 恫喝

 『算法』や『盤狂わせ』など間合い4に移動するためのお膳立ては必要ですが、
・ライフ1点
・相場+1
・投資券
と3つの要素を1枚で兼ね備えている強力なカードです。特に、このカードによるライフダメージと投資券の効果によって、1枚で相場ゲージを2つ増加できる点が非常に強力です。ライフ回収で相場が4から2になった直後にこのカードを使用できると、ライフ回収に王手をかけて相手に攻撃を強いれます。

 資本差という条件については、極端なライフ差が付いていなければ、ほとんどの場合は纏いだけで達成できます。しかし、-/1の状態で使用しても、対応によって資本差がひっくり返ると-/0になってしまうので気をつけましょう
 また、次の相手のターンの攻撃が手薄になりそう(≒相手の手札が少ない)かつこのカードのライフダメージと投資券でライフ回収が狙える場合は、-/0として使う場面もありえます。少なくとも、-/1にしたいがために、他の必要な手札を伏せるなど動きが歪んでしまっては本末転倒です。気をつけましょう。

2.1.3. 交易

 正直に言うと、このカードを上手く扱えたことがないので分かりません。『守料術』を使うと達成しやすいらしいので、興味がある方は下記のブログを読んでみてください。

izu24furuyoni.hatenablog.com

2.1.4. 投機

 相手のリソース妨害力が高いときや、焦点間合の都合で『恫喝』を採用しないときに、代わりにこのカードを入れることが多いです。また、『Stunt』のような前進のためにオーラを空けるといった使い方もでき、ちょっとしたレンジロック対策としても役立ちます。

 また、切札に『手打表』を採用する場合は、常にフローを構えておきたいので、フローを増やす手段としてこのカードを採用する動機が高くなります。

 このようなカードにはリーサル時に引いて悲しくなるという欠点がありがちですが、『切取法』を採用しているとこのカードで資本差をつけやすくなるので(一応は)リーサルに寄与してくれます。

★Advanced
 このカードのもう少し具体的な使い方を補足します。

 まず、このカードを採用する典型的な仮想対面としてコルヌが挙げられます。1枚でオーラを2つ増やせるので凍結に強く、『かじかみ』によって前進を妨害されたときも、このカードで無理矢理オーラの空きを作って前進できます。

 また、アキナのハーフミラーでは、このカードを採用する動機が少しだけ高くなると考えています。主に使うのは一巡目の折衝で、
・先手の1ターン目に使用して相手の『直接金融』がモロに入るのを防ぐ
・オーラを手っ取り早く空けて、前進から『恫喝』を振りやすくする
・相手がフレア0を維持して『直接金融』投資からフレア回収できないときに、このカードでフローを作ってオーラ回収から相場を1に下げて『御明算』を使用する
・2フレアで『御明算』を使用して、生じたダストを即座にオーラに戻す
といった場面です。つまり、先手後手・相手の動きに関わらずこのカードがあると便利な状況が発生します。特に、オーラ圧が小さい一巡目にこのカードでフローを作っておくと、中盤以降のオーラ回収の回数が増えて、資本差をつけやすくなります

2.1.5. 算法

 後ろステップと『幻影歩法』と組み合わせたような効果をしています。『恫喝』を打つときのお供にもなりますが、これを対応で使って避けたい攻撃があると、『恫喝』を振りづらくなってしまいます。その場合には『盤狂わせ』などを合わせて採用することをおすすめします

 このカードと普通の後ろステップの対応を比べたときの特徴として、「後続の適正距離2および適正距離X~2の攻撃も振りづらくさせる」というものがあります。したがって、そのような適正距離の攻撃を複数枚持っているメガミに対してはこのカードを採用すると、相手の動きを歪められます。

2.1.6. 盤狂わせ

 アキナにおけるこのカードの役割は主に2つあって、1つ目が「『恫喝』を打つために後退する」、2つ目が「『切取法』でリーサルを取る前に資本差をつける」です。【展開時】効果で相手の資本を2つ減らせるので、このカードを展開してから『恫喝』に繋げると-/1になりやすいです。
 また、『恫喝』以外の攻撃札を使用する場合でも、相手のフレアを一時的に減らして対応の切札を使わせない動きも狙えます。

 最終的には相手のフレアを1つ減らしているので、【破棄時】効果で相手のフレアが増えることはあまり気にしないで大丈夫です。

 このカードの欠点は、展開するときに相手にフレアがないと後ろに下がれない点と、返しのターンに間合2まで前進されると【破棄時】効果の解決により間合1に入ってしまう点です。特に、『直接金融』の【破棄時】効果の攻撃は適正距離が2-5なので間合1に入ってしまうと活かしきれません。目先のAPだけにつられず、相手の切札およびフレア管理を見越してこのカードの採用を検討するようにしましょう。

★Advanced
 このカードの【破棄時】効果を活かした組み合わせとして、炎算(ヒミカA2/アキナ)と旗算(ホノカ/アキナ)をご紹介します。

 炎算は主にオーラ回収から『炎天・紅緋弥香(以下:炎天)』をライフに当てることを勝ち筋とした組み合わせで、一巡目に『レッドバレット』『フルバースト』およびライフ回収で相手のライフを削って『炎天』でリーサルを取れるようにします。

 しかし、ヒミカAには対応札がないという欠点があり、切札を絡めた連続攻撃に弱いです。それを解決してくれるのが『盤狂わせ』で、【展開時】効果で相手のフレアを減らして切札の火力を落とし、【破棄時】効果で前に動くことで『炎天』のケアを難しくさせます。

 サンプルデッキを置いておくので、ぜひ使ってみてください。(炎天のメタカード*8を持っていない相手ならそこそこ戦えると思います)
シュート/火炎流/フルバースト/算盤玉/恫喝/盤狂わせ/直接金融
レッドバレット/炎天・紅緋弥香/源上安岐那の御明算

 大まかな動きは「一巡目にヒミカAのカードで相手のライフを削り、二巡目以降に『炎天』でリーサルを狙う」というものです。
1T目:『直接金融』
2T目:オーラ投資→『フルバースト』or『レッドバレット』
3T目:ライフ回収→『恫喝』→『シュート』→『レッドバレット』
4T目~:相場1の状態で『御明算』を開けっ放しにして、オーラ回収からの『炎天』によるリーサルを狙う。

 次に旗算ですが、こちらは『盤狂わせ』を展開して『突撃霊式』を『神霊ヲウカ』に開花させることで、他の後退札だと起こりやすい「『突撃霊式』を使用した次のターンに『神霊ヲウカ』の圧力が出ない」という問題を『盤狂わせ』の【破棄時】効果で解決できます。

 この状態から、『交易』で『神霊ヲウカ』を手札に戻せると開闢てんちかいびゃく   開闢てんちかいびゃく  開闢てんちかいびゃく  開闢てんちかいびゃく  開闢てんちかいびゃく  開闢てんちかいびゃく  開闢てんちかいびゃく  開闢てんちかいびゃくが始まると思うので、暇な人は試してみてください。ちなみに、『交易』のくだりは何も試さずに喋っています。

精霊式/桜吹雪/指揮/恫喝/交易/盤狂わせ/直接金融
この旗の名の下に/開方冥式切取法/源上安岐那の御明算

2.1.7. 直接金融

 アキナのなかで最も強いカードです。「投資券の利用→回収」という行為が基本的に2AP以上の価値*9を持つので、納を2つともオーラから展開して相手のオーラを2つ剥がしたとしても、全力札の基準である3APは上回っていることになります。
 さらに、納をダストから展開して自分のオーラを増やせたときは、増やしたオーラの数だけAPが加算され、【破棄時】効果の1/0をオーラに当てたりもすると、理論値は7APと言えるでしょう。

 一見「このカードで6~7APを稼げる状況はかなり限定的なのではないか?」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、『御明算』の【常時】効果による1宿しや相場ゲージが2における投資券の利用などで、全力札を使用するターンでも効果的に自分のオーラを空けることができます。

 ぶっちゃけ、どんな状況で使っても3AP以上の活躍は確約されているので、迷ったらこれを使うのがオススメです。

★Advanced
 このカードを使用する寸前にオーラ投資を行うと、空いたオーラを補充できます。相手の攻撃で相場が下がってしまうと本末転倒なので基本的にオススメしませんが、相手の手札が0枚や1枚で相場が変化しないと予想できる場合や、相手が次のターンに全力札を使ってしゃがんきそうなときは、オーラを1つ得できる場合があるのでパターンとして頭に入れておくといいでしょう。

2.2. 切札の紹介

2.2.1. 開方冥式切取法

 要約すると、資本がトントンになるまで-/1(対応されたら消える)を飛ばし続ける切札です。アキナのカードでAPを稼いで資本差をつけ、最後にこのカードで一気にリーサルをとるのがアキナのオーソドックスな勝ち筋です。

 細かい消費フレアや資本差についての計算は、「3. 『切取法』について」で詳説します。

2.2.2. 大衍算顆手打表

 いつでも使える切札で、オーラを最大で3つ増やせます。このカードの使い方は主に2つで、1つ目は「相手がリーサルを仕掛けてきたときに、2/2や1/2といった攻撃にこのカードで対応して、致命傷がライフに入らないようにする」で、2つ目は「『算盤玉』や『源上安岐那の御明算』によるライフ回収をリーサルで使用する際に、相場を上げる弾として使用する」です。

 大前提として、フレアもフローもライフもオーラ以上の価値がある領域なので、これを使わないと負けてしまう場面以外ではこのカードを対応として使いません。
 逆に『月影落』がライフに通って負けてしまいそうな場面では、このカードで対応することでライフの減少は1点だけに抑えられます*10。消費も実質的に1フレアであり、相方のメガミの対応札を組み合わせやすい点も魅力です。

 自分のターンに使う場合としては、このカードでオーラに2ダメージ与えたり相場を1増加させたりすると、リーサルにつながる場合が挙げられます。『算盤玉』や『御明算』でライフ回収を狙う場合は相場も立派なリーサルの要素になるので、以外と役立ちます。このカード自体の消費も少なく、オーラ5で使用すると【攻撃後】効果を踏み倒せる点も地味に優秀です。

2.2.3. 衰垜逐肘守料術

 要約すると、4つのライフをフレアとして前借りできます。すごい大雑把な言い方をすると、相方で悪いことをするときに採用するカードだと思っています。

 一見すると、『切取法』と相性が良さそうに見えますが、そもそもアキナがリーサルを取るときにライフが5以上の可能性は低く*11、使わない場合は切札の枠が1つ減ってしまうので微妙だと思っています。

 自分のライフよりも大きなライフダメージの攻撃を受けると、超過分がなかったことになって実質的なライフが10より多くなるので、相手の打点が大味になりそうなときは採用を検討してもいいと思います。

★Advanced
 上述の『相方で悪いこと』について具体例を表2にまとめました。あくまで強さを保証するものではないので、興味が出た方は実際に試してみることをオススメします。
 『ご存知でない!?』とマウントを取りたい対戦相手をビックリさせてみたい方はフリプなどで試してみてもいいのではないかと思います。

2.2.4. 源上安岐那の御明算

 主な使い方は1フレアで空けて「【使用済】効果で宿し→ダストを投資→オーラ回収→1フレアで『御明算』使用→以下ループ」をグルグル回す(通称:御明算ループ)か、他の投資券と合わせて使ってライフ回収するかの二つです。
 また、リーサルのときは『切取法』と『恫喝』で相場を4にしてこのカードでライフ回収することで、打点を稼ぐことができます。

 御明算ループはキメる度に1AP得できる(1フレアで『御明算』を使用で-2AP、【使用済】効果で1宿しで1AP、ダスト投オーラ回収で+2APの収支+1APになります)うえに、【使用済】効果を使えば使うほどAP的には得できるので、1フレアで空けられるときは迷わず空けましょう。

★Advanced
 『御明算』は投資券として見たときに他の2枚と異なる点がいくつかあります。最も大きな特徴が「再構成をしても投資券として残り続ける」というもので、再び表にするのにフレアも必要なので基本的には投資が必要なときは他のカードを使ったほうがお得な場面が多いです。
 例外はライフ回収から『切取法』をリーサルで使いたいときです。このときは『御明算』の消費フレアを加味しても『御明算』を投資券として裏返したうえで、回収のために使用して相場を下げるのが正着になります。

3. 『切取法』リーサルについて

 『切取法』は消費フレアの大小が効果に影響を与えない、という特徴があります。消費1フレアおよび消費2フレアで飛ばせる-/1は他の切札と比べても強いので、まずは回収で相場を1にしてから3フレアでライフ2点を目標に使っていきましょう。

 また、『盤狂わせ』を展開してから『切取法』に繋げられると、相手の資本を減らしたうえに離脱や後退のリソースを資本の格差に回せるので強力です。枠に余裕があるときは、セットでの採用を検討してみてください。

 『切取法』でライフを2点取ったあとは、『恫喝』や相方のメガミのカードで相場を4にして『算盤玉』や『御明算』でライフ回収してしまうのがオススメです。場合によっては、それらの動きのために手札やフレアを敢えて残して資本差をつけすぎない動きが求められます。
 他の攻撃で相場が上がってしまうと使いづらくなってしまう都合から、リーサルの初撃に使うことが多いカードではありますが、手札を表にして使うのと基本動作のために伏せるのとでどっちが強いのかは、シビアな判断を心がけてください。

★Advanced
 『切取法』ですが、書いてある文章が長いえうに複雑なので「これ、結局どうするのが強いんだ?」と思っている方も多いのではないでしょうか。

 ここでは、
・『切取法』は1~2フレアで繰り返し-/1を飛ばすカード
・『切取法』が刺さる盤面とはどのようなものか
・『切取法』によるリーサルの強度を高める構築とはなにか
・『切取法』のための資本差を作る方法
の4つについて順番に解説していこうと思います。

 このカードの強いところは、飛ばす攻撃が-/1という特殊なスタッツである点と、打ち消す必要のある場面で対応を問答無用ではたき落とせる点です。
 一見、このカードは対応札に弱そうに見えますが、個人的には-/1をより少ないフレアで打てたほうが強い*12ので、対応を使わせてこそ真価を発揮するカードだと思っています。
 この理念に則って考えると、少ないフレアで繰り返し『切取法』を使用するには常に資本差を上回っていることが筆意用です。そのためには、打ち消しに使われるカードはフレアを消費する(≒相手の資本が減る)切札のほうが望ましいということになります。
 逆に、消費3~4フレアでライフ1点というのは客観的に見ると燃費はあまり良くありません。「これが当たったらリーサル!」という場面以外ではあまり打たないほうがよいでしょう。(そもそも、『切取法』をリーサル以外で使用してはいけない、という話もありますが)

 相手の対応札による資本差の変動の例として、おおまかにS7-2までのカードを一覧表にしてみました。プレビューから見たところスマホからだと少し見づらそうですがご了承下さい。

 必要なのは、あくまでこの表の数値をすべて覚えるなんてことではなく、
・攻撃/対応はオーラ受けとライフ受けで資本差の変動に雲泥の差がある。すなわち、ある程度まではライフ受けできるようなライフを保ってリーサル盤面を作る必要がある。
・切札で対応させると資本差を維持できるのでお得である。
・相手や自分のオーラの数などによって相手の対応札が資本差に与える影響は異なる。したがって、相手のカードプールに合わせて『切取法』を使う前に盤面のお膳立てをするのが重要である。
の3つです。特に、『切取法』のためのフレアを確保しようとするとライフ受けが増えがちです。「『切取法』への対応をライフ受けしても死なないレベルのやんちゃなライフ受け」とブレーキを一つかけ、1つ目の視点を見落とさないように気をつけましょう。

 それでは、『切取法』の-/1に対応を切らないといけない場面はどのようなときでしょうか。
 それはずばり、
・ライフが少なく
・資本差もあるため
・すべての-/1を素通しするとゲームに負けてしまう
という三拍子が揃った状況になります。特に、一番目と二番目は本来は排反*13なので、この状況を作るには、フレア回収やライフ回収を効果的に活用する必要があります。

 また、このカードを効果的に使うには、「本来の想定とはことなるタイミングでの対応札の使用」という相手の動きの歪みを咎めるカードが必要になります。さらに言い換えると、『切取法』の-/1以上に強力なカードですね。
 典型的な例はカムヰの『紅刃』ですね。他にも、ライラの『風雷撃』なども当てはまるでしょう。相手目線でこれらのために抱えていた打ち消し札やステップ対応を『切取法』に無理に使わせることで、相方の強い攻撃をクリーンヒットさせられます。

 最後に、ここまでの話の前提となる「少ない消費フレアで-/1をいっぱい飛ばす」ために必要な資本差とフレアですが……これはアキナのカードを表で振っていれば自然と達成できるでしょう。
 というのも、そもそも投資は資本においては影響がない以上、相場2以上の状態で回収をするたびに資本差は必ずつきます。アキナには『投機』『盤狂わせ』『直接金融』といったAP収支の大きいカードがたくさんありますしね。
 さらに、相手の最終盤面のフレアはフレア回収やライフ回収で減っているのに対して、こちらは減ったライフをすべてフレアに変換できているはずです。

 また、私が個人的に意識する立ち回りとして「敢えてギリギリ死なないレベルの裏目(≒ライフに大ダメージが入る)を相手に見せて、無理な動き(≒後退や宿しといった相手の資本が増えない動き)を強要して返しに『切取法』でリーサルを狙う」というものがあります。
 考慮するべき事項が多くて毎回できるというわけではありませんが、上手くハマるとそのまま勝利に一直線で気持ちが良いので、アキナに慣れて思考を割く余力が出てきたときは、ぜひ狙ってみてください。

4. サンプルデッキ紹介

 アキナの一般論としては以上になります。ここでは、最後に具体的なアキナの構築をご紹介しようと思います。

 ここでは、私が非公式のリーグ戦で一ヶ月間使い続けた扇剣算(トコヨ/カムヰ/アキナ)の三柱から、扇算(トコヨ/アキナ)と剣算(カムヰ/アキナ)をご紹介します。

 どちらも『切取法』『御明算』を軸にした組み合わせとして強度が高く、アキナの強い動きを紹介するうえでおあつらえ向きとなっています。ぜひ、アキナを使ってみたくなった方は練習台として真似していただけると嬉しいです。

4.1. 扇算(トコヨ/アキナ)

 まずは扇算(トコヨ/アキナ)を紹介します。扇算は『梳流し』による相場の増加と、『雅打ち』による相場の維持の両方に優れた、非常にライフ回収を狙いやすい組み合わせです。
 また、『無窮ノ風』によって『切取法』の火力も間接的に増やせるので、アキナの主張を体験するうえでうってつけの組み合わせになっています。

 それでは、扇算の構築例と簡単な立ち回りについて、紹介していきます。

4.1.1. 構築例

梳流し/雅打ち/晴舞台/恫喝/算法/盤狂わせ/直接金融
無窮の風/開方冥式切取法/源上安岐那の御明算

 自由枠は『晴舞台』『算法』『無窮ノ風』あたりだと思います。特に、相手が行動/対応や付与/対応を持たない場合は『無窮ノ風』は『久遠ノ花』などにしたほうが安定すると思います。
 通常札はあまり変えることはありませんが、『投機』を積みたい場合は『算法』を抜くことが多いです。その場合、偶数再構成を意識して、『盤狂わせ』がボトムに行ってしまっても爆発しないように注意しましょう。(『算法』が抜ける場合は、対応札を手札にキープする場面も減るので、そこまで難しくはないと思います)

4.1.2. 立ち回り

4.1.2.1. 一巡目

 1T目は『直接金融』でほとんど固定です。

 2T目は後手の場合、『直接金融』から落ちた納や回収でダスト2以上作れそうなら『晴舞台』を間合い7で展開して、相手にしゃがみを要求します。このとき、相場2+投資券+1フレアの状況を作れると、『晴舞台』の【破棄時】効果から投資ライフ回収の圧力をかけられます。(このとき、『算法』を持っていると相手の攻撃を避けながら『晴舞台』の-/1が飛ぶ間合でターンをもらえたりします)

 3T目は先手の場合は上述の動きを狙って『晴舞台』を展開します。このとき、相手のフレアを『直接金融』で投資してから回収できると、相場が1で『御明算』を展開でき、回収と『御明算』でちょうど出てきたダストを『晴舞台』の納にできます。
 相手がそこそこ前進してきたときは、『恫喝』や『梳流し』を当てに行きましょう。

★Advanced
 『梳流し』を使うとき、気持ちとしてはステップ対応などのケアで『無窮ノ風』を開けたくなると思いますが、基本的には空けないほうが最終的に得をしやすいです。これには、
・そもそも、切札を見せずに『久遠ノ花』を警戒させると相手の動きが歪むことがあって強い。
・後ろステップの場合、『晴舞台』が当たりやすくなる。
・手札から対応を切ると、相手の次のターンの攻め手が緩くなるので相場が下がりづらくなる。(≒結果オーライ)
・-/1を当てるために『無窮ノ風』を使ってもリーサルで『切取法』の回数が減ったら本末転倒。また、-/1を当てるよりも『御明算』を空けてライフ回収したほうが強い。
といった理由があります。

 たまに、ここで敢えて『無窮ノ風』を温存すると、相手がリーサル計算時に『久遠ノ花』前提で『切取法』の計算をしてくれることがあります。そういったときにそっと『無窮ノ風』で相手の手札の対応札を落とすと、『切取法』の-/1も通りやすいですし、後続の『梳流し』や『御明算』ライフ回収と合わせてリーサルを取りやすくなります。

4.1.2.2. 二巡目~リーサル手前

 引いた手札と盤面に合わせて最適な立ち回りをしていきます。

 基本的には、
・投資券を使ってライフ回収
・御明算ループ
・『直接金融』を展開してしゃがむ
・『算法』や『盤狂わせ』から『梳流し』『恫喝』を振る
・相手が全力札を使ってきそうなときに間合い3に離脱して『晴舞台』を展開する
・本当にすることがないので纏い宿しで資本差を稼ぐ(非推奨) あたりから選んでいくことになります。ここでは、相手のフレアを妨害して相手の決定力を落としながら、ジリジリ自分のライフをフレアに送って『切取法』の準備を進める意識で動きましょう。

 このとき、複数枚の投資券で相場を一気に4にしてからライフ回収しておくと、フローに常に桜花結晶がある状態を作れます。リーサルのときに使用する可能性があるので、ここで出来た余剰フローはライフ回収以外で使わないように気をつけてください。

4.1.2.3. リーサル

リーサルはものすごく単純で、
・回収で相場が1になった場合、(『盤狂わせ』→)『無窮ノ風』→『切取法』→『梳流し』→『御明算』ライフ回収(『無窮ノ風』がライフに入った場合は、先に『御明算』オーラ回収で相場を1に戻すか検討する)
・ライフ回収で相場が2の場合、(『盤狂わせ』→)ガン宿し→『御明算』オーラ回収2纏い→『無窮ノ風』→『切取法』→『梳流し』
のどちらかです。文章にすると複雑に感じるかもしれませんが、やっていることは「『無窮ノ風』で対応を落として『切取法』、ダメ押しは『梳流し』と『御明算』ライフ回収」というだけです。『切取法』で対応の上から3点、『梳流し』で1点、『御明算』ライフ回収で1点がよくあるパターンで、状況次第では資本差から-/1で『恫喝』を打てたりもします。

 気をつけることといえば、『恫喝』が-/1になるように『御明算』ライフ回収のタイミングに気をつけること、相手の攻撃/対応をライフ受けしたときに相場を4まで引っ張れるかどうか、のニ点ぐらいでしょうか。意外とリーサルを狙う側は考えることが少なめなので、ぜひ†暴れて†勝利を掴み取ってください!

4.2. 剣算(カムヰ/アキナ)

 次に紹介するのが剣算(カムヰ/アキナ)です。剣算は『散華刃』『四剣乱刃』といったカムヰのカードが資本差をつけることでアキナの主張を強め、対してアキナの『恫喝』『切取法』といった-/1がカムヰ単体では微妙に取り切れない数点を補ってくれる、シナジーに優れた組み合わせです。

 また、カムヰの「攻撃に向いた汎用的な切札がなく、カムヰ単体だとフレアを余らせて禁忌死してしまう」「禁忌死の直前に全力で後退されるとリーサルを取れない」といった課題を『切取法』によって解決できる組み合わせでもあります。上から主張を押し付ける快感を、ここではお伝えできたらと思います。

4.2.1. 構築例

紅刃/散華刃/四剣乱刃/算盤玉/恫喝/算法/直接金融
尸/開方冥式切取法/源上安岐那の御明算

 自由枠は『算盤玉』『尸』あたりだと思います。『盤狂わせ』は、返しに相手が間合2まで前進してくるとメインフェイズ開始時の間合が1になってしまい、全力化『四剣乱刃』や『直接金融』の1/0を活かせなくなってしまうのでオススメしません。(他の組み合わせなら相手の離脱を待っていてもいいのですが、カムヰの場合は禁忌死しちゃうんですよね……)入れ替えるとしたら『投機』などが多い印象です。
 『尸』は『理』や『手打表』と入れ替えても全然OKです。相手を見て一番刺さるカードを入れるようにしましょう。

4.2,2. 立ち回り

4.2.2.1. 一巡目

 1T目は『直接金融』でほとんど固定です。

 2T目は『直接金融』から落ちた納を纏い(宿し)で拾って終わることが多いです。

 3T目は主に2つの流れがあり、一つ目が『恫喝』を振りに行くパターンです。このとき、『直接金融』をオーラ投資に使い、オーラを空けてから前進することで『恫喝』を振りやすくなり、相場も4にできます。こうすることで、相場がそのままならライフ回収、相場が3になったらライフ受けで湧いたフレアで『恫喝』をフレア投資にしてライフ回収に繋げられます。
 もう一つが、『直接金融』でオーラ投資&フレア回収をして、消費1フレアで『御明算』を開けて手札に『恫喝』(+『算法』)を抱えて再構成するパターンです。相手が前進を拒否して宿しで手番を返してきて、『恫喝』を振るために費やすリソースが釣り合っていないときはこの動きをとります。

4.2.2.2. 二巡目~リーサル手前

 二巡目以降は、全力化『四剣乱刃』の圧力をかけて相手にオーラ3以上の構えを要求しながら『直接金融』で資本差をつけていきます。

 このとき、オーラ回収→『御明算』→禁忌『散華刃』と繋げられると、爆速で相手のオーラを粉微塵にできるのでオススメです。
 『紅刃』の使い方はややシビアです。個人的には、「相手より先に再構成をしそう(=相手のステップ対応よりも『紅刃』を先引きしやすい)」な場面では4/2、そうでない場面は3/1で振ることが多いです。
 『紅刃』や『算盤玉』で相場を4にしてから『算盤玉』でライフ回収できると強いですが、上述のためにオーラを構えようとすると相手はこちらの相場を下げづらいはずなので、『算盤玉』を無理して抱えようとはしなくて問題ないと思っています。

 『恫喝』は『算法』から打つのがオススメです。(もちろん、禁忌『散華刃』で空いたオーラを即時に埋められるのであれば後退もギリギリ許容でしょう)
 このようなときに、『紅刃』や『散華刃』などの離脱が必要なカードも一緒に振れると無駄が少ないです。

 扇算と同様で、リーサルでライフ回収の選択肢を残すために、最低でも1つの余剰フローは確保できるように動きましょう。このとき、2つの余剰フローを用意できると『算盤玉』と『御明算』の両方で回収を狙えて安定性が上がりますが、これは努力目標で大丈夫です。

4.2.2.3. リーサル

 こちらのリーサルも単純です。扇算の場合と同様に回収および『御明算』で相場を1にして、『切取法』で相手に対応札を切らせながら打点を稼ぎ、『紅刃』や『算盤玉』ライフ回収などでゲームを〆ていきます。

5. 実際の構築(S7-2プレリ)

 それでは、最後に具体的な構築を紹介して終わりにしましょう。これらは、ヱゐさん主催の非公式リーグ戦にて私が実際に使用した構築になります。

 シスイ未実装かつS8のカード更新前という少し特殊な環境における戦績なので、このまま扇剣算がS8環境で戦えるかは保証いたしかねますが、扇算および剣算の構築を考える際に考慮した点などを言語化して、皆さまの眼前構築のお役に立てましたら幸いです。

 本来は完全戦三拾一捨というレギュレーションでしたが、メガミBANの理由まで書こうとすると文章が冗長になってしまい、「具体的な構築の紹介」という本筋からそれてしまうので、本記事では省略します。
 詳細が気になった方はTwitterのDM(最後に記載してあります)などで質問してくだされば喜んで対応しますので、よろしくお願いします。

5.1. 扇算vs旗算 勝ち

 旗算(ホノカ/アキナ)は『守料術』から『胸に想いを』を開け、爆速で『そして新たな幕開けを』を使用するのが最も目立った主張の二柱です。しかし、これはアキナハーフミラーにおいては、
・1T目からダストを作るので『直接金融』の納をダストから展開できるようになり、資本差が加速する。
・そもそも、『胸に想いを』を開けているので資本差で不利がつきやすい
・フレア回収やライフ回収、『盤狂わせ』を上手くつかわれると、『守料術』の効果で戻せるライフが4未満となってしまう可能性がある。
といった弱点が目立ってしまうので、個人的には警戒する必要は皆無だと思っています。(さすがに『そして新たな幕開けを』の3/3や4/4などをライフで喰らうと敗色濃厚なのでそこだけ気をつければOK)

 『そして新たな幕開けを』を使わない場合は通常札を軸にしたテンポビートになるはずですが、こうなると旗算は決定打に欠ける*14印象があります。これらの話をふまえて、最終的にはこのような構築にしました。

梳流し/雅打ち/晴舞台/算盤玉/恫喝/盤狂わせ/直接金融
無窮ノ風/開方冥式切取法/源上安岐那の御明算

 カードの採用意図などはデッキ紹介で説明したコンセプトの通りです。『算盤玉』が入っているのは扇剣算を使い始めたばかりで構築が洗練されていないためだと思います。(今なら、一巡目の折衝および『盤狂わせ』ボトムをケアするために『算法』を積むと思います)

 桜花決闘としては、お互いに一巡目は前進拒否しながらジリジリと間合を詰め、こちらが『算盤玉』オーラ受けと『御明算』で出来た2ダストから間合4で『晴舞台』を展開した返しに、一気に間合2へと収束します。*15

 二巡目にて、相手が『直接金融』を打ってきそうなタイミングで『晴舞台』を展開します*16が、ここで「オーラ回収→『突撃霊式』→『御明算』オーラ回収→『この旗』→『指揮』」を一気に食らってオーラ5とライフ3が一気に溶けます。
 さすがに少し焦りますが、これによって相手のフレアはカツカツになったので、「相手は最後の2~3点のリーサルを取ることが難しい」「『神霊ヲウカ』が来ても、ライフ受けから返しに『切取法』でリーサルを取れる」と考え、『神霊ヲウカ』ノーケアの『直接金融』をぶっぱします。
 お相手は返しにしゃがんで手番を返しますが、ここらあたりで『神霊ヲウカ』をライフ受けできない時間になり、「このままオーラ受けしていても資本差が縮むのでリーサルが遠のく」と判断して再構成をかけます。

 そしてここで引いたのが……

恫喝 & 梳流し
 ……『御明算』ダスト投資から『無窮ノ風』で相手の『算法』を落とし、離脱後退から『梳流し』『恫喝』『御明算』ライフ回収でリーサルでしたとさ。めでたしめでたし。*17

5.2. 剣算vs旗算 勝ち

 旗算の説明は上述したので省略。

 構築はこうなりました。

紅刃/散華刃/四剣乱刃/算盤玉/恫喝/算法/直接金融
理/開方冥式切取法/源上安岐那の御明算

 『尸』を『理』に変えたこと以外は、剣算の構築テンプレそのままです。

 『理』の採用意図は、
・『御明算』によるテンポリードの妨害
・『切取法』による頓死のケア
・こちらの『切取法』に『四季はまた廻り来る』で対応させづらくする
の以上3点です。

 桜花決闘としては、一巡目にお相手が『守料術』『胸に想いを』を空けます。それに対して、こちらは『算盤玉』でオーラダメージを与えながら前進してから『恫喝』を振ってライフダメージも稼ぎます。そのまま、『両手に華を』を開けてきたお相手に対して『直接金融』と合わせて投資してライフを回収します。
 その後も、相手が『両手に華を』にリソースを費やすためにこちらの相場を下げづらいことを利用して、積極的に『恫喝』とライフ回収でジリジリ削っていきます。

 最終的には、お相手の『守料術』の効果でライフが2点しか回復せず、そのまま禁忌『散華刃』で押し切って勝ちでした。こればっかりは相性的に有利なので致し方なしです。

5.3. 剣算vs心社 勝ち

 心社(ユリナA2/ユキヒA)は非常にテンポリードに優れた組み合わせで、『阿吽』と『ひらりおり』によって相手のリソースを破壊し、『天音揺波の底力』をライフにぶつける戦術が有名……だと思っています。

 しかし、そのような場面で活躍するのが『投機』『直接金融』、そして回収です。『天音揺波の底力』についても『大衍算顆手打表』があれば頓死は防げるでしょう。

 というわけで、剣算の構築はこのようになりました。

紅刃/散華刃/四剣乱刃/算盤玉/投機/算法/直接金融
開方冥式切取法/大衍算顆手打表/源上安岐那の御明算

 相手がオーラ剥がしに長けていることから、『恫喝』のための資本差および後退リソースの確保は難しいと判断して構築から抜きました。代わりに、フローの確保兼オーラ補給のために『投機』を採用します。『大衍算顆手打表』については上述したとおりです。
 また、今回は『切取法』に切れる対応札が、切札と『紅刃』のために残したいであろう『ひきあし/もぐりこみ』しかないので、『紅刃』と一緒に振れたらリーサルを取りやすいだろうなあ、とか考えていました。

 桜花決闘としては、『直接金融』およびフレア回収で資本差をつけ、お相手の一巡目の攻撃をケアしながら1フレア『御明算』を開けます。その後は『しこみばり』によって相場は下がりますが、『投機』でオーラを空けて一気に前進し『算盤玉』でオーラダメージを与えてからの禁忌『散華刃』でグイグイ資本差をつけていきます。
 この辺で、お相手が一巡目に宿しをしたために慢性的なオーラ不足に陥り、『阿吽』からも2/1が飛んでこないのでのびのびとした状況が続きます。道中でライフに通るとライフ回収で合計2点が確定する『四剣乱刃』を『ひきあし』で避けられたことで次のターンに『紅刃』がクリーンヒットします。

 あとは手なりで押し込み、最後は『切取法』に『浦波嵐』を吐かせて『手打表』で相場を4にして『御明算』ライフ回収でリーサルでした。これも相性差がこちらに傾いていたのが要因だと思います。

5.4. 剣算vs嵐兜 勝ち

 嵐兜(ライラA/ミズキ)は……正直よくわかりません。『天主八龍閣』からのリーサルラインが高いことと、意外と『天雷召喚陣』が強いということは知識としてフワっとあります。

 ちょっと参考資料を置いておくので、これで勘弁してください。

izu24furuyoni.hatenablog.com

 しかし、ミズキへの有利な立ち回りは抑えていたので、それを意識しながら構築を決めることは出来ました。

紅刃/散華刃/四剣乱刃/算盤玉/投機/算法/直接金融
開方冥式切取法/大衍算顆手打表/源上安岐那の御明算

 はい、心社対面とまったく同じ構築ですね。しかし、ここからがマグマなんです。

★ミズキの倒しかた★
①『直接金融』
②2フレア『御明算』→『投機』2オーラ→ダスト
③『直接金融』『御明算』投資→ライフ回収
④ふりだしに戻って以下ループ
⑤ヤー!!(『切取法』)
⑥パワー!!(『御明算』ライフ回収)

 上述の動きをしながら、ジリジリと前に移動して桜花結晶を資本に変換していくだけで、基本的にアキナはミズキに対して有利を取れます。ただ、今回はお相手が『風走り』をちゃんと採用していたので、二巡目の中盤ぐらいからは真っ当な殴り合いになりました。
 『手打表』は『天主八龍閣』や『天雷召喚陣』から飛んでくる攻撃からライフを守るために採用しています。ミズキに対して『尸』を採用すると、『反攻』(ミズキ)→『闘神』(コダマ)→『槍兵』(おじさん)とメガミ(?)情報をすり抜けながら攻撃を喰らって負けることがある、というのも『尸』を抜いた理由です。

 桜花決闘としては、
 一巡目は『直接金融』と2フレア『御明算』で投資券を2枚確保し、安定のライフ回収をキメます。
 ニ巡目には『風走り』から間合2~3に収束し、『直接金融』の【破棄時】効果の1/0で『大嵐』を馬鹿にしながら、『防壁』を持ち物検査するために禁忌『紅刃』を振っていきます。その結果『円環輪廻旋』で対応されながらライフ受けされ、満足していた返しに『暴風』→4/2『反攻』で3点取られてしまいます。
 しかし、ここで『直接金融』を宇宙引きして、返しの(ほぼ透けていた)納3『大嵐』をまたしてもバカにすることに成功します。その結果、最後は『切取法』と『手打表』で相場を4まで押し上げ、『投機』でフローを増やしてからの『算盤玉』ライフ回収でリーサルでした。これも相性差による有利が大きかったマッチアップだと思いました。

5.5. 扇算vs橇算 勝ち

 橇算(コルヌ/アキナ)はオーラ回収や『直接金融』から『絶対零度』などによる凍結が主張として強力なメガミです。また、『絶対零度』が『恫喝』や『切取法』の対応としてかなり優秀なので、相手にしたくない組み合わせではありました。
 しかし、中距離同士の殴り合いであれば『晴舞台』の本領発揮です。最終的な相性は五分であると信じて、このような構築にします。

梳流し/雅打ち/晴舞台/恫喝/投機/盤狂わせ/直接金融
無窮ノ風/開方冥式切取法/源上安岐那の御明算

 扇算のテンプレ構築から、『算法』を抜いて『投機』を採用したものになります。『投機』は純粋な2纏いとして使ってもいいですし、オーラを空けて前進できるので、実質的に『かじかみ』のメタカードでもあります。

 桜花決闘としては、一巡目からお相手に『直接金融』→全力化『絶対零度』と繋げられて涙まで全凍結します。ここからなんとか原状復帰をしたあと、こちらは『直接金融』からオーラ投資フレア回収で相場を1にして、相手には同じ動きをされないように『投機』でオーラをフレアではなくフローに送ります。

 それからは、お相手がフルリソで動きたそうな場面で、回収と消費1フレア『御明算』で生じたダストから間合6で『晴舞台』を展開してお伺いを立てます。そこでお相手は後退から2フレアで『御明算』を開けて纏いでお茶を濁します。その結果、お相手には『直接金融』『御明算』の2投資からライフ回収されてしまいますが、返しに『恫喝』『梳流し』『雅打ち』をライフに当ててライフリードの確保に成功します。*18

 そして、二巡目にこちらの『直接金融』が底り、お相手が『御明算』の【使用済】効果でほぼ毎ターン宿しを行ったことでフレア差が非常に大きくなり、こちら側は決定力不足に陥ります。しかし、全力化『絶対零度』の1/2に境地『雅打ち』を使用することで相手のオーラ計算を崩し、オーラ回収から『無窮ノ風』と『雅打ち』をライフに通してギリギリリーサルを取ることが出来ました。

 道中で『コンルルヤンペ』のケアを切った場面もあり、相性的にもほぼ同等だと思いましたが、『直接金融』が底ったディスアド分を『雅打ち』を適切なタイミングで使用することでカバーできたのが勝因だと思います。

5.6. 算剣vs絡算 勝ち

 絡算(クルル/アキナ)は『守料術』から『びっぐごーれむ』を使用する構築が非常に有名で、『守料術』によって付与(緑)機巧を確保しやすい点から『あくせらー』や『とるねーど』との相性もよく、噛み合わせに優れた組み合わせです。

 対応札も『くるるーん』と『算法』があるため非常に厄介ですが、全力カードを使用したタイミングにこそ付け入る隙があると信じて、このような構築にします。

紅刃/散華刃/四剣乱刃/血晶乱流/恫喝/投機/算法
阡/開方冥式切取法/源上安岐那の御明算

 タイムリミットが決まっている勝負なので、『直接金融』を抜いて、一巡目の『どれーんでびる』および『直接金融』をケアするためにオーラを一気に減らせる『投機』を採用します。 また、『算盤玉』も書いてある数字が小さいので構築から抜きました。代わりに、相手が『びっぐごーれむ』の再構成で投資券を使って相場を4にしてきても3に戻してライフ回収ケアできるように『血晶乱流』を採用します。

 桜花決闘としては、一巡目に『直接金融』に納を乗せた状態で『びっぐごーれむ』を完成され、その返しに消費1フレア『御明算』と-/1『恫喝』でライフ回収にリーチをかけますが、『とるねーど』で相場を落とされたことでライフ回収は失敗します。
 その後は、再構成からトップで『血晶乱流』を引き、相手のオーラを4つ剥がしながら間合3に着地します。それからはボチボチ『散華刃』をライフに通し、オーラを0にすることで『直接金融』で相手のオーラが増えるのをケアし続けます。

 最終的には、「『算法』→禁忌『散華刃』→『御明算』オーラ回収→3宿し→『阡』(オーラを納にして『どれでび』ケア)→『切取法』」で一気に6点(3点+『守料術』3点)を取って一気に追い詰めます*19。お相手はオーラ1で『直接金融』を打つしかなく、次のターンに『四剣乱刃』で相手のライフを0にすることで、最終的には「『とるねーど』を引かれたら負け」という60%の勝負になり、引かれなかったので勝ちました。

 お互いの動きにほとんどミスはなく、勝負を分けるとしたら
・こちらが『恫喝』を当ててライフ回収にリーチをかけたときに『とるねーど』を引かれるか
・最後に『とるねーど』を引かれるか
の2点だけだったと思うので、「まあ五分やなあ」という気持ちになりました。

5.7. 算剣vs鎌橇 勝ち

 鎌橇(ウツロ/コルヌ)はウツロのカードによって空いたオーラを凍結させるのが強力な組み合わせで、豊富な対応札と凍結によるレンジロック性能から、カムヰ耐性が非常に高いことで有名です。

絶妙なフレアの軽さも、強みですよね。

 序盤に『黒き波動』や『剣の舞』をライフ受けしすぎると、-/2になった『円月』によって負けてしまうこともあるので、カムヰを宿す側は常に動きに悩み続けます。

 そんな鎌橇ですが、剣算においては、
・『投機』によるレンジロック対策およびオーラ補充
・『御明算』による凍結解除
・『恫喝』という間合5での打点
・ライフ回収
と抗う手段がそこそこあるので、割りといい勝負(体感4:6で剣算微不利)というのが私の直感でした。そんな剣算の構築がこちらです。

紅刃/散華刃/四剣乱刃/恫喝/投機/算法/直接金融
開方冥式切取法/大衍算顆手打表/源上安岐那の御明算

 小ネタですが、ウツロ対面においては『算法』と『恫喝』を手札に抱えた状態で『黒き波動』を『算法』で対応してからオーラ受けすると、間合6より後ろでも『恫喝』を投資券として捨て札におけます。
 また、このカードがあると一巡目の『剣の舞』『ウパシトゥム』のケアしやすさが格段に異なるため採用してます。

 切札は自由枠に『手打表』を入れていますが、対戦を終えてからの結論から申し上げると『尸』のほうが安定しそうです。というのも、『手打表』を切る価値のある対応は『ウパシトゥム』と『コンルルヤンペ』ぐらいしかなく、不採用の裏目を気にするよりかは『尸』のほうが効果的な印象でした。

 桜花決闘としては、一巡目に2フレアで『御明算』を開けて上述の方法で『恫喝』を捨ててライフ回収を狙っていましたが、リソース的には相手に『円月』があった瞬間に破綻しているので明確に失敗でした。
 しかし、この桜花決闘では、再構成からトップで『投機』『算法』を引くことに成功し、3/2『剣の舞』を避けられたので運の力でディスアドをごまかせました。

 それからは、『紅刃』に『レタルレラ』を切られた次のターンに再構成から『紅刃』を引くことでライフ2点を取ったり、フレア回収で『虚偽』を封じてから全力化『四剣乱刃』を振ってオーラ3つライフ1点を取ったりと、こちらにとって都合の良いように盤面が傾き、ライフリードを稼ぎます。

 しかし、リーサル間際に『切取法』のために『黒き波動』をライフ受けしたところ、『終末』を展開されて命の危機に頻します。しかし、『紅刃』と『四剣乱刃』が偶然いい感じに刺さっていたため、最終的には『終末』でこちらの動きが歪んで2回目の-/2『円月』を受けてライフ1山札1まで追い詰められても、焦燥引きからちゃんとリーサルを取れたので勝ちました。ちなみに山1は『散華刃』なのでビックリするほど盤面と噛み合ってて草生えました。

 こうして思い返すと、相性差といえど改善できる余地はいくつかあったので、次はもう少し引きが弱くても勝てるようなプレイングを心がけたいですね。

6. あとがき

 以上がアキナレビュー記事になります。ここまで読んでくださった皆様に感謝を申し上げます。最後の構築の具体例について書くために、シミュレーターのログを遡って思い出す作業がマジでしんどかったです。
 ここまで長々としたり顔でアキナ様について書きましたが、評価というのは時の流れによってコロコロ変わるものです。この記事の全てを鵜呑みにするのではなく、常に「これ本当かよ!?」と疑いの目を向けながら吟味し、知見を深めるのに役立てていただけたらと思います。

 新しいメガミも追加され、カードも新しく更新されたことで、私を含めて「これから心機一転、S8を楽しむぞー!」と考えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。ぜひ、色々な構築を試して楽しんでいきましょう。

 そして、新しい構築を模索する際に、この記事がほんの少しでも皆さまのアイデアにちからぞえ(これはユキヒAのカードではありません)が出来たのであれば、非常に嬉しいです。

 考察の内容の関係の有無を問わず、気になった点やご意見、ご指摘などがございましたら、このブログのコメント欄か、私のTwitterアカウントまで持ってきてくださると、非常にうれしいです。
 この記事の画像は「ふるよにコモンズ/BakaFire,TOKIAME」から拝借しております。

URL: https://main-bakafire.ssl-lolipop.jp/furuyoni/na/rule.html

*1:APとはアクションポイントの略で、カードの効果を「基本動作n回分」と定量的に評価する手法の一つです。詳しくは、提唱者であるあかさきさんのnote記事を読むことをおすすめします。 note.com

*2:例えば、前進したいときにオーラを投資することでオーラの空きをつくり、そのまま回収しないことはたまにあります。

*3:例えば、中途半端に攻撃するとアキナ側のフレアが増えて資本差がつくので、『恫喝』が-/1になったり『切取法』による-/1の回数が増えたりします。

*4:特に、相手のフレアが0だと『盤狂わせ』を展開しても後ろに下がれなくなるので、『恫喝』が振りづらくなってしまいます。

*5:例えば「『御明算』の【常時】効果で宿し→『御明算』を投資券として利用→オーラ回収」や、一巡目に「『直接金融』を投資券として利用→フレア回収→消費1フレアで『御明算』」といった動きは、1フレアで『御明算』を開けて投資券を構え直せるので強いです。詳細はカード紹介で説明します。

*6:攻撃札の左下に書いてある、(オーラダメージ)/(ライフダメージ)のことです。

*7:例えば、フローが0で『御明算』からライフ回収によってリーサルのときは、このカードで自/フレアを自/フローに送ることが最適解になります

*8:具体的には、オボロAの『最後の結晶』、ヤツハA2の『彼女にとっての自我と決意』、アキナの『守料術』です。

*9:具体的には、相場1のときの相/オーラ→自/オーラと、相場2のときの相/フレア→ダストなどです。相場3のときの投資券→ライフ回収は厳密には2APではないかもしれませんが、それはそれで強いのでヨシとしましょう

*10:さらに言えば、ふるよにのカードは上から順番に処理するという大原則があるので、オーラが3以上のときは自/ライフが自/オーラに移動しません。

*11:『切取法』でリーサルを狙う場合は、フレアと資本差を確保するためにギリギリまでライフを削ることが望ましい

*12:相場2の切取法をライフに通すと次の-/1は3フレア消費になるが、打ち消されると相場は2のままなので、次の-/1も2フレア消費で打てる。

*13:ライフにダメージを与えるとフレアに移動するので、相手の資本は増える

*14:『突撃霊式』は『算法』や『盤狂わせ』といったお膳立てが必要なことや、ゲームスピード的な問題から複数回の使用に向いてなく、『神霊ヲウカ』は全力札なのでリーサルにおいてはあまり貢献しない。特に、『神霊ヲウカ』はライフ受けされると返しに『切取法』でリーサルを取られるリスクもある。

*15:あえて間合4で晴舞台を展開することで、後退したら『恫喝』-/1と『晴舞台』回避が両立せず、『恫喝』をそのまま振ると『雅打ち』が打ち消される、というジレンマを相手に強いることができました

*16:これには、相手が後ろに下がって攻撃されるという裏目がありますが、その場合は『晴舞台』が当たるので結果オーライ

*17:マジレスをすると、引きが下ぶれた場合はお相手の切札ラスト1枠じゃんけんになり、『四季はまた廻り来る』だった場合は負け……ということが感想戦でわかりました。

*18:ここの『雅打ち』は相手の『恫喝』に非境地で使用したもので、オーラ受けだと『恫喝』が-/0、ライフ受けだと1点交換というかなり強い状況で振れたものでした。

*19:『阡』の効果処理の順番が「相手にライフダメージ(相場+1)→自分にライフダメージ(相場-1)」なので、『阡』をライフに通しても『切取法』を相場1から使用できました」