花入門におすすめ!旗花(ホノカ/ヤツハA1)

 こんにちは、Zicoです。

 昨日、晩夏の大決闘祭が終わりました。参加した皆さんはもちろん、SNSなどで大会の様子を見ていた方々も楽しめましたか?

 ちなみに、私は参加者として現地にいました。これまで、TwitterやDiscordでしか面識のなかった遠方のミコトにエンカできて非常に楽しかったです。結果?大会レポの記事がないところで察してください。
 今回は、私がこのシーズンで最も練習した薙旗花(サイネ/ホノカ/ヤツハA1)から旗花(ホノカ/ヤツハA1)の記事を書きます。

 旗花については、以前の薙旗(サイネ/ホノカ)の記事で、

旗花はやることがほぼ1パターン(この旗の名の下に→星の爪→深淵の大口→突撃霊式でしばく)

と書きましたが、これは偽証でした。『煽り殺陣』で手札に戻して、なかったことにさせてください。
 言い訳をすると、私のヤツハA1に対する知見が更新され、旗花はホノカのユニークなカードでヤツハA1の主張を補強できる、非常に面白い二柱だとわかりました。

 これから、ヤツハA1の動きに焦点を当てながら、旗花の構築と立ち回りについて解説していきます。最後まで読んでいただけると幸いです。

1.旗花の強み

 はじめに、旗花の強みを3つ紹介します。

1-1.四季めぐとのシナジー

 旗花において最も象徴的なのは、『四季はまた廻り来る』(以下:四季めぐ)とのシナジーです。

 まず、ヤツハAの完全態のカード(『星辰の鉤爪』など)は追加札という領域に置かれています。

桜花決闘の準備の際に『徒神』ヤツハを宿しているプレイヤーは、カード番号が「NA-16-yatsuha-A1-N-1-Ex1」「NA-16-yatsuha-A1-N-2-Ex1」「NA-16-yatsuha-A1-N-3-Ex1」「NA-16-yatsuha-A1-N-4-Ex1」「NA-16-yatsuha-A1-N-5-Ex1」「NA-16-yatsuha-A1-N-6-Ex1」「NA-16-yatsuha-A1-N-7-Ex1」であるカードを<追加札>に表向きで置く。
出典:『新幕 桜降る代に決闘を』 総合ルール p.44

 したがって、『徒寄花』『八葉鏡の徒桜』の効果でヤツハA1のカードを完全態と入れ替えるとき、『四季めぐ』を未使用に戻すことができます。

 しかし、「『四季めぐ』は所詮1纏いだし、繰り返し使えても微妙では?」と感じている方もいるかもしれません。詳細は、立ち回りの項で解説しようと思います。

1-2.対話拒否のリーサル

 旗花のリーサルで役立つ攻撃札に『星の爪』『深淵の大口』『突撃霊式』『この旗の名の下に』の4枚があります。

 『星の爪』は3/2というスタッツに対応不可(通常札)を持っているので、『雅打ち』『Turbo Switch』『防壁』といった優秀な対応札を無視してライフダメージを稼ぐことが出来ます。

 『この旗の名の下に』(以下:この旗)は適正距離の広く、消費も4フレアと軽めです。そのため、ステップ対応に強く、『深淵の大口』の前後の任意のタイミングで使用できるので鏡映を合わせやすいです。

 『深淵の大口』と『突撃霊式』は対応不可なので、この2枚を同時に使用するだけで簡単に2点リーサルを取れます。鏡映を合わせるコツは、自分のオーラが多いときは『深淵の大口』から使用し、少ないときは先に『突撃霊式』で相手のオーラを減らすことです。

 相手に対応されにくい3/2の攻撃札をたくさん持っているのが、旗花の強みの1つです。

1-3.ホノカの出張性能の高さ

 ヤツハA1の基本的な構築に「ヤツハA1の通常札を5~6枚、相方の通常札を1~2枚入れる」というものがあります。(ちなみに、これは某ふるよにうま男に教えてもらった構築で、私が発案者ではありません)
 これは『徒寄花』を軸にした構築で、4枚以上を安定して完全態に入れ替えられます。

徒寄花を許すな(某ミコトリスペクト

 『徒寄花』を採用することで十分な打点を確保でき、優秀なヤツハA1のカードを活かしやすくなります。

 また、『徒寄花』はライフをゲーム外に飛ばせるので『星辰の鉤爪』『盟約』のフレアを奪う効果を補強できます。

 (これは鏡のあくまで私の主観ですが、)相手のフレアを減らすことで相手の使える切札を減らし、相手の動きの幅を狭められます。

 ここまで前置きが長くなってしまいましたが、この項で最も伝えたいのは「ホノカには優秀な出張カードがある」ということです。具体的には『精霊式』『桜の翅』『桜花のお守り』の3枚です。

 『精霊式』は『突撃霊式』を作るときの必須パーツです。

 『桜の翅』はレンジロックや緊急回避で使います。特に、次のターンにリーサルを取られなかったら『徒寄花』の破棄時効果で勝利できるときに使えると強いです。

 『桜花のお守り』は『決意』で打ち消しづらい相手の「3/X」や「-/X」の攻撃のなかに、どうしても打ち消したいものがあるときに採用します。

 したがって、ヤツハA1の通常札に、相手に有効なホノカの通常札を1~2枚(まれに3枚)入れた構築が、旗花のスタンダードとなります。

2.旗花の基本構築

 ここからは、旗花の基本構築を2つ紹介します。構築のコンセプトをふまえながら以降の文章を読んでもらえるとわかりやすいと思います。

2-1.徒寄花ビート

精霊式/星の爪/昏い咢/幻影歩法/意思/契約/寄花
この旗の名の下に/四季はまた廻り来る/八葉鏡の徒桜

 個人的には、旗花で一番強いと思っている構築です。相手のオーラとフレアを妨害しながら『徒寄花』の準備を進め、終盤に『徒寄花』と『突撃霊式』『この旗の名の下に』『深淵の大口』で一気にリーサルを取ります。

 この構築の難しいところは、
・アグロ再構成で完全態を作るかの判断
・完全態にするカードの選択
・『四季めぐ』による山札調整
・『深淵の大口』の鏡映を揃えるための盤面作り
・『決意』で相手の攻撃を打ち消すための盤面作り
・リーサル方法の判断
・再構成でトップ『徒寄花』を狙うかの判断
だと思います。つまり、相手の構築・引き・立ち回りを理解して、数歩先の立ち回りを意識する必要があります。

 その代わり、プレミをしなかったときの出力は非常に高く、旗花対面を検討していない相手にはほぼ確実に勝てます。仮にしっかり対策をされていても、引き勝負ぐらいに持ち込めることは珍しくありません。

 確定枠は『昏い咢』『幻影歩法』『寄花』と切札で、準確定枠が『精霊式』と『決意』です。雑に眼前構築すると完全態のカードの効果が刺さらないこともあるので、採用意図は明確にしましょう。

2-2.短期決戦ビート

精霊式/桜吹雪/指揮/星の爪/昏い咢/鏡の悪魔/幻影歩法
この旗の名の下に/満天の花道で/八葉鏡の徒桜

 私が最初期に組んだ構築です。
 『満天の花道で』(以下:『満天』)でオーラを誤魔化しながら攻撃札を引き撃ちし、適当なタイミングで3/2をたくさん振ってリーサルを取ります。

 相手の火力が高くて『徒寄花』では間に合わなさそうなときの構築になります。『四季めぐ』ではなく『満天』になっているのは、毎ターンオーラを増やすことで、全力札の『鏡の悪魔』や『本当の怪物』を使いやすくするためです。

 構築の幅は狭いですが、相手の得意な間合いが4よりも後ろのときは『鏡の悪魔』を外してもいいと思います。

 扱う難易度は非常に低いですが、正直に言うとあまり強くないのでオススメしません。

3.旗花の立ち回り

 次に、旗花の回し方を解説します。旗花は非常にアドリブの要素が強い二柱なので、今回はその要因である完全態カードと『四季めぐ』の使い方に注目して解説します。

3-1.完全態カードの評価

 はじめに、完全態カードの紹介と交換の優先度・使ううえでの注意点などを説明します。

3-1-1.星辰の鉤爪(星の爪)

 『徒寄花』ルートの開拓によって評価が180°変わったカードです。スタッツが3/2から2/1と弱体化した代わりに、攻撃後効果の矢印が反対になりました。

 かつては、リーサル時の火力が下がることを嫌って作りませんでしたが、現在は『徒寄花』によるリーサルが再評価され、相手のフレアを奪ってゲームを遅延できるこのカードも選択肢に入っています。

 相手のフレアが増えると展開が加速し、準備に時間がかかるヤツハA1側が不利になりやすいので、『徒寄花』ルートのときは『星の爪』を使用せず、手札から『星辰の鉤爪』と交換しましょう。
 作るタイミングとしては、間合い3~4で自分のオーラが空いている状態でターンが返ってきたときがオススメです。交換してから即打ちすることで、『決意』や『徒寄花』を手札に抱えやすくなります。

 あと、このカードの役割は「相手のフレアを奪うこと」であって「自分のオーラを増やすこと」はオマケであるという意識が重要だと思います。離脱してこのカードを振るよりは、このカードと離脱のリソースで2纏いしたほうがオーラは増えますからね。(もちろん、『幻影歩法』があるときは話が別です)
 あと、リーサルを取る瞬間だけは『星の爪』のほうが強いのも事実なので、少し慣れてきたら、『徒寄花』でライフダメージを稼ぐために必要な完全態カードの枚数も考慮して、どちらのほうが勝てそうか考えてみると練度が上がると思います。

3-1-2.深淵の大口(昏い咢)

 強いカードです。

 鏡映の計算を間違えた相手に3~4点のライフダメージを与えることが出来ます。このカード自体は対応不可なので、このカードをしようする前のアクションに手を打たないといけないところが、特に強い点だと思います。

 そのため、このカードが山札に入っているという情報だけで相手に"手を打たせる"ことができます。相手の動きの幅を狭められるので、なるべく早めに作りたいです。
 『昏い咢』と『深淵の大口』だとリーサルの取りやすさが段違いなので、遅くても『徒寄花』でライフダメージが入り始めるまでには交換しましょう。

 基本的には、オーラとライフorフレアの2鏡映を狙うことになると思います。これは、旗花は積極的に『四季めぐ』を使うため、ライフ鏡映だとフレアが相手よりも少なくなりやすいからです。同じ理由で、フレア鏡映だとライフが揃っていないことが多いです。

 このカードを使うときは「このカードをライフに通すことが勝利ではない」という意識を持ちましょう。鏡映を増やすために手札を伏せると、+1/+1のためにカードを表で使用する機会を失っていることになります。纏いや前進であればオーラが増えるので構いませんが、後退や宿し*1をするのは基本的に弱い行為だと思います。

 このカードをオーラに当てることで、相手に纏いを強要してゲームを遅延して『徒寄花』を使いやすくなります。また、相手の宿しの妨害にも繋がります。4/3以上として使用し、オーラに当てることを狙ってみてください。

3-1-3.本当の怪物(鏡の悪魔)

 (振れたら)強いカードです。

 ライフ受けの効果がヤバすぎるので、大半はオーラ受けになると思います。そのため、基本動作以外でオーラを増やす手段を持たないメガミに対して圧力をかけることができます。

 『四季めぐ』で山札を調整しながら、相手が攻撃しないでターンを返してきたときに使えるように準備しておきましょう。
 もしもこのカードがライフに通る状況で『鏡の悪魔』を抱えていた場合は、再構成のライフを無償にして『徒寄花』メーターを+1できるので、積極的に交換しましょう。

 欠点は、全力札なので対応されたときの頓死をケアしなければならない点と、このカードを刺したい上手い人ほどこのカードが上手く刺さらないというジレンマを抱えているという点です。

 個人的には、対応札の枠の兼ね合いからこのカードと『星辰の鉤爪』は片方だけの採用だと思っています。安定性は前者のほうが高いですが、後者は間合い1や2でも使用できて上ブレも起こせるので、ゲーム展開を桜花決闘の時点で予測してどちらを採用するか決めましょう。

3-1-4.幻影連携(幻影歩法)

 個人的には、完全態の前後で「あまり価値変わってなくね?」と感じるカードです。

 要は、集中力の代わりに2/1攻撃がもらえるようになった『幻影歩法』です。体感としては、序盤は『幻影歩法』の方が『深淵の大口』の圧力をかけられるので強く、中盤以降はオーラと集中力が余ったときに暇をつぶせる『幻影連携』のほうが強い印象があります。

 欠点としては、2/1攻撃に合わせて対応札を使われる可能性があるところです。特に、このカードに『虚偽』を合わせられると『突撃霊式』が振れなくなるので気をつけましょう。

ヤバいことしか書いてない

3-1-5.決意(意思)

 0/X、1/X、2/Xのキーカードに対して使いやすい対応札です。

 『徒寄花』ルートを取る場合は基本的に採用されるカードですが、相手に鏡映をズラされると打ち消せないという欠点があります。個人的には、ライフ鏡映が合う1巡目に相手の攻撃札を打ち消して、中盤に適当な攻撃を打ち消すことがこのカードの役目だと思っています。

 例外は『たぐりよせ』『脚本化』といったオーラへのダメージが1以下で打ち消したい攻撃札がある場合です。この場合は、『四季めぐ』を使ってでも早く引き直すか検討しましょう。

お前の脚本化、数字小さくない?

 また、捨て札にこのカードがあって、再構成によってライフ鏡映を合わせながら『徒寄花』メーターを増やせる場合は、このカードを引くためにも積極的に再構成したほうが強いと思います。

3-1-6.盟約(契約)

 『徒寄花』ルートの開拓によって再評価されたカードその2です。これ単体では打点にならないことがネックでしたが『徒寄花』を入れたら全て解決しました。

 旗花はフレアが増えても余るので、『深淵の大口』が5/4になってライフに入るとき以外は下の効果を使います。

 対応として構えてオーラ上限を増やすような使い方をしてもいいですし、他に手札に抱えておきたいカードがあれば相手のフレアを奪って暇つぶしもできます。

 自分のフレアが相手よりも2つ以上少ないときは、『契約』と同じ効果になるので、完全態にする優先度が下がります。『四季めぐ』で自分のフレアを減らして条件を達成できる場合もあるので、他の選択肢もあるときは気をつけましょう。

 ……実は両矢印なんですねこれ。(編集していて気が付きました)

3-1-7.徒寄花(寄花)

 「4以上」という重い条件でも、使ってみたらすごく強かったカードです。

 これまでの完全態のカードに足りなかった打点を補い、対応札が妨害に専念しながら相手に走ることを強要できます。

 このカードのおかげで、一定以下の火力しか持たないメガミに有利をとれます。また、山札の底に戻る効果によって『四葉鏡のわらべ唄』『完全論破』といった妨害札もかわせます。

 欠点を挙げるなら、このカードでライフダメージを稼ぐには基本的に3回の再構成*2が必要で、アグロを狙ってくる相手には採用できません。

 ヤツハA1を宿す一番の理由と言っても過言ではありません。採用したほうが強い場合がほとんどです。

3-2.四季めぐの使い方(旗花編)

 次に、旗花の根幹を成す『四季めぐ』の使い方を説明します。

3-2-1.再構成で混ざった決意の早引き

 上述の『たぐりよせ』『脚本化』といった『決意』で打ち消したい攻撃札がある場合に使うテクニックです。

 手札2枚を抱えて、
再構成時に完全態と交換→(『決意』を引けなかった場合に)『四季めぐ』
と動かすことで、60%の確率で即座に『決意』を引き直すことが出来ます。実際は、『守護霊式』などを振れると『四季めぐ』の使用回数が増えるので、さらに確率は高くなります。

 自分が再構成をしたあとに、相手が再構成をした場合に相手が先にキーカードを引かれる確率を計算するとこのようになります。つまり、山5枚再構成をすると、かなり有利な条件で運ゲーを仕掛けられます。

ちょっと手こずったぜ

※計算がガバかったら、こっそり教えてください。

3-2-2.完全態にしたいカードの引き直し

 これは、特に1巡目の3ターン目に役立つテクニックです。相手の動きが想定と異なり、次のターンの再構成で完全態にするカードを変えたくなったときに、『四季めぐ』で手札を交換できます。

 典型例は、相手が『深淵の大口』のケアで前進を拒否したのを見て、『徒寄花』メーターを稼ぐために『盟約』を作りたくなったときでしょうか。あとは、相手が『深淵の大口』の鏡映をずらすために攻撃をしかけてきて、納1で展開できる『寄花』を引きたくなったときにも使えます。

 注意点は、『精霊式』をまだ手札に抱えていた場合は、手札の交換を済ませた後に打つことです。そうすると『四季めぐ』が未使用に戻るので相手の攻撃に対応するという選択肢を持てます。

3-2-3.フレア・オーラの鏡映を合わせる

 『深淵の大口』の鏡映を揃えたいときに使うテクニック(?)で、後退を行う前のオーラ5の状態で『四季めぐ』を使用することで、フレアだけを減らせます。

 ……ちなみにこれをやったことはありません。正直、そんな無駄なことをするぐらいなら、適当に3/2で使用して『四季めぐ』をキープしていた方が強いと思うので……。

3-2-4.徒寄花(~3枚)で未使用に戻す

 これはコルヌ対面の二巡目で特に使うことの多いテクニックです。『四季めぐ』を、
・1回目の再構成
・『守護霊式』を『突撃霊式』に開花
・『徒寄花』(~3枚)の破棄時効果
の3回で未使用に戻せるので『旋回刃』と『ウパシトゥム』*3に対応しやすくなります。ちなみに、裏目は『かじかみ』なので下手に上手ぶって爆発しないように気をつけましょう。

3-2-5.山底の徒寄花(4枚~)の早引き

 『徒寄花』は非常に強力なカードですが、山札に戻った効果を活かすには破棄時に山札を奇数枚にする必要があります。しかし、手札を2枚抱えていても再構成直前に『決意』を対応で使用すると、山札が6枚になってしまいます。

 これに対して、旗花は『四季めぐ』で山札を調整できるので、手札や山札の枚数を考えずに立ち回れます。

 また、山札の底に沈んだ『徒寄花』も引けるのも偉いです。

3-2-6.徒寄花(4枚~)を攻撃札と交換

 攻撃札でリーサルを取りたいとき、山札の底に送られた『徒寄花』を『四季めぐ』で引き直せます。

 普通に『徒寄花』を展開してもいいですが、終盤だと相手に1ターンを明け渡すことになるので、相手が纏いを怠ったときや殴ってリーサルを取れそうなときは『四季めぐ』で攻撃札や移動札を引きましょう。

 このテクニックを活かすコツは、山札の枚数が偶数になるよう意識することです。山底の『徒寄花』を引いたときに残りの山札が0枚だと、状況に合わせて欲しいカードを伏せ札から引けるようになります。

3-2-7.前のターンに伏せた攻撃札の回収

 手札に『決意』や『徒寄花』を抱えたいときに、一旦『深淵の大口』を伏せて、数ターン後に『四季めぐ』から引き直せます。

 これは『突撃霊式』で使うことが多いテクニックで、山札が偶数になるように、『四季めぐ』や『守護霊式』を使ったときに意識する必要があります。

 このテクニックを特に意識するのは『桜花のお守り』を採用したときです。攻撃札はもちろん、『桜花のお守り』と『決意』の両方を手札に抱えて、伏せてしまった『決意』を回収するといった動きもできるので、山札の偶奇は2ターン後までを想像して調整しましょう。

4.実際の構築

 最後は、私が昨日の大決闘祭で実際に組んだ構築について、カードの採用意図などから丁寧に解説しようと思います。

4-1.vs心魂(ユリナA2/ヤツハA2)負け

精霊式/桜の翅/桜花のお守り/星の爪/昏い咢/幻影歩法/寄花
この旗の名の下に/四季はまた廻り来る/八葉鏡の徒桜

 マッチングは旗花(薙)vs心魂(剣)でした。旗花が返ってきたときに短期決戦ビートを組むしかなく、ほとんどの場合は勝たないので素直に剣をBANしました。

 心魂は『見知らぬ世界』から『阿吽』から前進して『問答』を打つ動きが強いので『桜花のお守り』か『決意』を採用を考えましたが、
・一巡目で『深淵の大口』を作りたい
・終盤に打ち消し対応として出力が安定する
の二つの点から『桜花のお守り』を採用しました。

 眼前構築の時点で、
・『守護霊式』『星辰の鉤爪』『幻影連携』を使って1点 ・どこかで『突撃霊式』『深淵の大口』『この旗の名の下に』を使って2点
・『徒寄花』で4点
・『見知らぬ世界』で山札が薄いので、再構成で3点
というプランを立てます。
 したがって、『星の爪』『昏い咢』『幻影歩法』『寄花』『この旗の名の下に』『四季はまた廻り来る』『八葉鏡の徒桜』の採用が確定します。

 残り1枠ですが、『神座渡』や『天音揺波の底力』を緊急回避するために『桜の翅』を採用しました。

 桜花決闘としては、『深淵の大口』を作った後に『阿吽』展開からの『問答』を『桜花のお守り』で打ち消します。その後、前進で間合い2を踏んでから納1の『寄花』を展開し、テンポを取り返します。

 中盤は通常札による殴り合いが続き、お互いに『深淵の大口』がライフに入り、お相手は『神座渡』からの連続攻撃、こちらは『徒寄花』で2点ずつ削り合います。最終的には、残った2~3点を先に取った方が勝つ展開になりました。

 終盤は私が『天音揺波の底力』をケアするために手札を全て伏せて纏い、相手の手札を一点読みしてリーサルを回避します。しかし、前のターンに『深淵の大口』を伏せていたことで打点が足りず、結局は相手のリーサルのほうが早くて負けてしまいました。

4-2.vs騎橇(サリヤ/コルヌ)勝ち

精霊式/桜花のお守り/星の爪/昏い咢/幻影歩法/意思/徒寄花 この旗の名の下に/四季はまた巡り来る/八葉鏡の徒桜

 マッチングは旗花(薙)vs騎橇(銃)でした。

 旗花には『クリムゾンゼロ』による2点リーサルを防ぐカードがないので、ヒミカのBAN優先度は高めです。騎橇は『かじかみ』『霜の茨』を展開した次のターンに4/4『Steam Cannon』をライフに当てる動きが非常に強力です。そのため、『Steam Cannon』を打ち消せる『桜花のお守り』を入れました。

 さらに、コルヌに有効な『四季めぐ』と『守護霊式』のための『精霊式』を採用しました。

 次に、一巡目に3/2『剣の舞』を『決意』で打ち消すために『意思』を採用します。『決意』で自分のオーラをフレアに移すことで、『剣の舞』を2/1にして打ち消しやすくなります。この時点で、初めに作る完全態のカードは『決意』 に決まりました。

 基本的には『桜花のお守り』『四季めぐ』『決意』で相手の打点を止めて『徒寄花』で相手のライフを削るプランを立てます。これで『寄花』の採用も決まり、『幻影歩法』『昏い咢』もまず入れるので、残りは1枠になりました。

 選択肢としては『桜の翅』『星の爪』『鏡の悪魔』『契約』ですが、2/1攻撃が付いていて使いやすい『星辰の鉤爪』のために『星の爪』を採用しました。

 桜花決闘は概ね計画通りに進行し、『Waving Edge』以外のほとんどの打点を止められました。『徒寄花』(~3枚)で『四季めぐ』を上手く閉じながら、準備を進めます。
 最後に、『四季めぐ』で『突撃霊式』と『深淵の大口』を揃え、2点リーサルを取って勝ちました。

4-3.vs騎友(サリヤ/クルルA2)勝ち

精霊式/桜花のお守り/昏い咢/鏡の悪魔/幻影歩法/契約/徒寄花
この旗の名の下に/四季はまた廻り来る/八葉鏡の徒桜

 マッチングは旗花(薙)vs騎友(旗)でした。ちなみに、対戦相手は関西で最もイケメンと名高いラッコさんでした。

 私が知っている騎友の構築は『Roaring』とから『Steam Cannon』と3/2『れーるがん』、あるいは『Alpha-Edge』と『どれーんでびる』でテンポを取ってくる構築でした。
 そのため、前者であれば『Steam Cannon』、後者であれば『Burning Steam』を打ち消すために『桜花のお守り』を採用します。この瞬間だけなら『決意』でも打ち消せますが、『桜花のお守り』だと中盤以降の『Beta-Edge』からの『Shield Charge』も打ち消せそうなのも理由の一つです。

 この時点で『精霊式』『桜花のお守り』『昏い咢』『幻影歩法』『徒寄花』と切札までは確定していたので、残りの通常札を考えます。最終的には、離脱なしで使用できるうえに『Julia's BlackBox』のタイミングに噛み合うと『本当の怪物』で上ブレを狙える『鏡の悪魔』と、一巡目に『Stunt』を打ってしゃがんだ相手をバカにできる『契約』を採用しました。

 相手の『Burning Steam』と『Waving Edge』を『桜花のお守り』で打ち消し、『深淵の大口』でオーラを削りながら『徒寄花』のために完全態を増やします。

 その結果、相手の『Julia's BlackBox』が空いたターンにもライフを7点ほど残せて、次の次のターンに右手を光らせて『鏡の悪魔』をライフに当てます。返しのリーサルは『桜花のお守り』を抱えることで完全にケアして、最後は『徒寄花』と『突撃霊式』『深淵の大口』で残りの4点を取って勝ちました。

5.あとがき

 以上が旗花の記事になります。ここまで読んでくださった皆様に感謝を申し上げます。
 旗花は、『四季めぐ』のおかげで回しやすく、慣れてくると出力も安定してくるので、ヤツハA1の入門として非常にオススメです。

 大規模も終わってオフシーズンになりましたし、旗花の横に好きなメガミを沿えてシーズン7-2の更新を味わい尽くすのも楽しいと思いますよ。
 この記事の内容を使ってヤツハA1に慣れたら、他の花Xも開拓してみてください!

 考察の内容の関係の有無を問わず、気になった点やご意見、ご指摘などがございましたら、このブログのコメント欄か、私のTwitterアカウントまで持ってきてくださると、非常にうれしいです。
 この記事の画像は「ふるよにコモンズ/BakaFire,TOKIAME」から拝借しております。

URL: https://main-bakafire.ssl-lolipop.jp/furuyoni/na/rule.html

*1:旗花は切札に費やすフレアが非常に少ないので、宿したフレアを使う機会がありません。

*2:一巡目か二巡目で『徒寄花』の破棄時効果を使うと再構成が1回減りますが、引きや相手の動きに左右されるので上ブレの一種だと思います。

*3:『旋回刃』に『四季めぐ』で対応すると、避けられます。また、オーラが1つ空いているときの『ウパシトゥム』に『四季めぐ』で対応することで、即再起を妨害しながら攻撃後効果の凍結を無視できます。